ま
まりさん (8md9x4e2)2024/3/3 21:09 (No.97172)削除635回投句一覧&選句
「三月」
三月の声高どちの送迎車
三月のすぐ卒業という時に
三月で三十℃越えなんて何故
解体に続く造成三月来
三月や校歌の山に残る雪
車窓切る光の刃風三月
三月や園児の胸に有る名札
山積みの三月の絵馬軽き音
新たなる紙垂三月の風の中
三月の水の音聴く村雀
母の忌の三月窓をゆく日差し
三月の畝黒々と光りをり
「土」
馬追いの名残の土手の山蒜
試歩たのし踏めば応える土の春
万物の膨らみきって春の土
初めての嬰児踏み出す春の土
春の雨土竜の痕を均し行く
春の土掬うや遠き日の匂ひ
土手を超す水位標の丈麦青む
ふんわりと陶土練り込む春の風
産土を生涯出でぬ人朧
春光や土盛り起こす兄の鍬
乾きゆく土偶のまなこ春の雪
園児が紙粘土で作るお雛様
「雑詠」
雪解水日本海へと集まりぬ
川面ゆくひかりの粒子閏の日
控え目に反対意見土佐水木
春うらら愛のメッセンジャーはポチ
朧なる介護施設の高い窓
鍋底の真っ黒な焦げ木の芽風
笑っては居れずに夫婦春の風邪
真夜瞠る嫁ぎし子らの内裏雛
春耕の男なにやら掘り出しぬ
ペンギンの見果てぬ野望鳥雲に
ふらここや砂場の砂を載せしまま
陽炎やサーカスのいた空き地跡
まきえっとさん、お帰りなさい。
卒業おめでとうございます。さらなるご発展を!
智美さんもそろそろ?