麦船橋句会

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智美さん (8kfpafc0)2023/6/18 09:12 (No.63380)削除
第559回  お題

季語   桜の実
文字   解
当季雑詠

   一か月、以上振りに、「麦っこ」開きました。
   よろしくお願い致します。
返信
天馬さん (8bszqp0p)2023/6/26 07:49削除
599投句

荒れている5年1組桜の実
夏暁よ必死に誤解解く夢よ
海胆丼のずしり三陸浜街道
智美さん (8kfpafc0)2023/6/26 05:58削除
第599回  投句

いじめっ子隠れていそう桜の実
紫陽花の雨に解けて青い道
こわごわと髪染め二十歳梅雨の晴れ
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/25 15:13削除
第599回 投句

結末の悲しい映画桜の実
肩の凝り解す体操梅雨深し
昨夜の雨胡瓜気ままに蔓伸ばす
ふたばさん (8augfkle)2023/6/24 23:01削除
第599回

古寺の芭蕉碑に染む桜の実
解熱剤プチンと折って梅雨ごもり
夏の雨避けてトリックアート展
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/24 20:18削除
599回 投句

磐座へ散りて動かぬ桜の実

解放の遠き叫びや慰霊の日

影逃げる影の深さや夏蜻蛉
こがめさん (8atk17xs)2023/6/23 23:16削除
第599回麦っこ投句

公園の平和呼ぶ像桜の実

解体中の古民家前に夏帽子

心字池の水辺に揺れる濃紫陽花
不来方さん (8jrlsjab)2023/6/23 20:17削除
第559回投句

大寺の実桜踏んでしまいけり

知恵の輪を解いている間に虹消えて

燕麦を抱えて父は被写体に
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/23 11:56削除
麦っこ599投句
桜の実噛めば青春渋し酸し
解体の重機の唸り青葉風
鷗外の墓にも香華桜桃忌
まりさん (8md9x4e2)2023/6/22 22:21削除
599回投句(今回は599回です)

桜の実阿弥陀へ畳む無信心
落し文解けば虚ろ女坂 (ほどけば)
マティス展へようこそ噴水穂を上げる
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/19 17:32削除
559回投句
実桜や芋坂下の団子茶屋
蚊遣香炊いて荷を解く新居かな
花菖蒲シャッター街ののぼり旗
返信10
まりさん (8md9x4e2)2023/6/18 23:09 (No.63470)削除
598回投句一覧&選句

「蚊」
はや藪蚊リュックの底に探る鍵
蚊のすだくトロ箱何も無い波止場
蚊の声や真昼客無き古書の店
蚊柱の阿武隈川の夕べかな
飄々と蚊に刺されたる男かな
カタカタと続くカタカナ蚊が唸る
蚊を打ちて「川中島」の吟に和す
蚊の好きな血液談義盛り上がる
蚊を打って人生如何に生くべきや

「気」
万緑や気楽極楽露天風呂
鮑売る海女の気安き浜言葉
夏薊あいつはいつだって本気
ジャスミンの香気とお茶に招かるる
気負いなき暮らし目高に子が生まれ
気骨まだ萎えざる男日焼顔
白湯の湯気うつらうつらと夏の風邪
姥捨の山気霊気や夏の月
緑陰の男気化する石の上

「雑詠」
観音の足腰洗う梅雨曇
境内の神木囲む苔の花
多国語に慣れて大和の袋角
河鹿なく宿の廊下のぎしぎしと
秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
青梅雨やロープ一本張る更地
色褪せる異国語の絵馬夏つばめ
涼風の運ぶ吉兆神の鈴
ゴスペルの和声向日葵みな俯き

智美さんお帰りなさい。ゆるりゆるりと参りましょう~。
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/25 20:35削除
麦っこ598選句
「蚊」
〇飄々と蚊に刺されたる男かな
この句は、上五で一気息おいて読みたい。顔の辺りを蚊に食われているのに、何の痛痒も感じないように泰然自若としている男。無論鈍感というのではなく些事にこだわらず超然としている姿を、好感を抱いてみているのだ。
「気」
◎気負いなき暮らし目高に子が生まれ
「気負いなき」は、決して無気力なというのではなく、他と競い合い張り合う気持ちからくる余分な意気込みをもたないということであろう。
そうした自然体の暮らしの中で飼育している目高が繁殖する。この暮らしの中のこの喜び を詩因として千鈞の重みの句が生まれるのである。 、
「雑」
〇多国語に慣れて大和の袋角
「慣れる」は、度々接触するうちに、違和感なく当たり前のように付き合えるようになる意と、なつく、なじむ、親しみの気持ちをもつようになるの意があるが、ここは後者のゐでろう。「多国語」は、多国籍の人の言語という意味の造語かと思うが、単に「異国語」でもよいような気がする。
〇青梅雨やロープ一本張る更地
 梅雨時の雨が、新緑の初々しい色感にあふれる若葉をしっとりと濡らしている。建物が取り払われた緑一色の草地に、一本のロープが張られている。それが、何のためにどんな形に張られているかは述べられていないが、そこにはヒトの何らかの意思が感じれて、読む人の心を刺激してくるのだ。このように、俳句は往々にして言わずに語る形をとるものらしい。
天馬さん (8bszqp0p)2023/6/25 11:44削除
598選句

○蚊のすだくトロ箱何も無い波止場
○蚊を打ちて「川中島」の吟に和す
○蚊を打って人生如何に生くべきや
○気負いなき暮らし目高に子が生まれ
○多国語に慣れて大和の袋角
◎青梅雨やロープ一本張る更地
長年地元に馴染んだ服屋さんが、イオンに負けある日突然更地に。張られたロープに無念さのような気を感じました。

コメント少なくてすみません。
これから所属の超結社の誌代値上げの話し合いに。退会が続いて高齢化の波ヒシヒシ…。
ふたばさん (8augfkle)2023/6/25 00:00削除
第598回選句
〇蚊のすだくトロ箱何も無い波止場
 「蚊のすだく」と「何も無い波止場」の対比が効いていると思いました。トロ箱があるのに威勢のいい声が聞こえず、さびれた風景が想起されました。

◎気負いなき暮らし目高に子が生まれ
 句そのものにも気負いがなくさらりと書かれていて、このような境地の日々は素敵ですね。

〇白湯の湯気うつらうつらと夏の風邪
 眠ったり覚めたり、すっきりしない状態を白湯が導いていて、共感できる一句です。

〇秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
 迫ってくる感じですね。秋田蕗の意外性。巧みです。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/23 19:48削除
598回 選句
○飄々と蚊に刺されたる男かな
蚊に刺されることに頓着しない男。飄々とした姿を想像するだけで、愉しい。
大らかで爽やか。

○秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
軽妙なタッチがいいですね。隠せませんよう。
季語の斡旋が絶妙です。

◎気負いなき暮らし目高に子が生まれ
取り合わせが素晴らしい。
さりげない中に生きることの意味を考えさせます。
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/23 19:04削除
第598回 選句
◎夏薊あいつはいつだって本気
 夏薊からの連想、飛躍が面白く、頭の中で考えているような言葉をそのまま句にしたようなユニークな処に惹かれます。
〇多国語に慣れて大和の袋角
 奈良の鹿、海外の旅行客が増え多国語が飛び交う様子を巧みに捉えています。
〇秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
 テレビでしか見たことがないのですが、発想が楽しいです
〇青梅雨やロープ一本張る更地
 ロープは張られたものの、進展の無い工事、気になるのは以前知人が住んでいた場所だったのかもしれません。
〇涼風の運ぶ吉兆神の鈴
 お参りしていたら気持ちの良い風が、これも小さな幸せです。
まりさん (8md9x4e2)2023/6/22 22:12削除
598回選句

◎気負いなき暮らし目高に子が生まれ
肩の力を抜いた感が魅力的。目高との取り合わせがかなり効果的です。コロナ休校の時から飼い始めた我が家の目高は4年目。

〇緑陰の男気化する石の上
下五は推敲の余地があると思いますが、気化するような雰囲気の男はわかります。なぜか女ではうまくいきませんよね。

〇多国語に慣れて大和の袋角
ごくごく自然体で日本の古都を楽しんでいる多くの外国人。日本語も外国語のひとつとなって溶け込む。袋角という一語に焦点を当てたところがいい。「慣れて」は少し安易かもしれません。

〇秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
俳句としてはまだまだナマっぽいのは気になりますが、その分勢いはあります。池田澄子さんは血のにじむような推敲をされてあの自然な口語調を生むのだそうです。
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/22 18:01削除
◎気負いなき暮らし目高に子が生まれ
 気負わないで生きてるつもりでも、つい色んなところに力が入りすぎているのが現状。目高の子が生まれたくらいのことに
 心を動かされるような生き方をしたいものだ。
〇多国語に慣れて大和の袋角
 奈良春日神社の鹿も、圧倒的に外国客と触れ合う機会が増えたのかもしれない。
〇 秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
 秋田蕗は2メートル程迄成長する。体は十分隠せるが、果たして嘘まで隠せるか?隠してほしいのは作者の願望か。
〇色褪せる異国語の絵馬夏つばめ
 色褪せた絵馬の文字に時の移ろいを感思うが、燕の到来により新たな生命の息吹が感じられる。
こがめさん (8atk17xs)2023/6/22 16:58削除
第598回麦っこ選句

〇蚊の声や真昼客無き古書の店
「蚊の声」ってどんな声かなと思いました。でも古書店の静かな景が浮かんできました。

◎夏薊あいつはいつだって本気
中七下語の表現がいいなと思いました。夏薊をよく見ると棘が鋭いなと思いました。
そのことからこの表現が出てきたのかな。

〇白湯の湯気うつらうつらと夏の風邪
夏風邪で気持ちがすっきりしないのかな。お大事にしてください。

〇色褪せる異国語の絵馬夏つばめ
「夏つばめ」の季語から交流が広がっている景が浮かんできます。そして「色褪せる」
分けがなるほどと思いました。
不来方さん (8jrlsjab)2023/6/19 11:04削除
第598回選句

◯蚊のすだくトロ箱何も無い波止場
 魚臭漂うトロ箱に群がる蚊の鳴く音を「蚊のすだく」と表現した凄み。無人の波止場が際立っている。

◯蚊を打ちて「川中島」の吟に和す
 生々しい殺生の現実と詩吟の織りなす超現実との取合せが巧い。

◯夏薊あいつはいつだって本気
 刺々しい夏薊を生真面な男になぞらえて俳諧味あり。そこはかとない愛情が隠し味。

◎気負いなき暮らし目高に子が生まれ
 達観の生活に淡々と過ぎゆく時間。「目高に子が生まれ」に至上の喜びが垣間見える。

◯涼風の運ぶ吉兆神の鈴
 神鈴を鳴らし二礼二拍手、手を合わせながら心中ささやかなお願いごとを呟く。さっと神木から涼風が頬を撫でる。一礼をして後ずさる。淡々としたお詣りの所作と「涼風」が呼応し合って読み手の心も涼しくなる。
返信9
まりさん (8md9x4e2)2023/6/11 22:29 (No.62587)削除
597回投句一覧&選句

「夏落葉」
歩かねば見えぬものあり夏落葉
樟落葉霞ヶ関の日曜日
神馬舎の今は物置樟落葉
夏落葉踏んで仁王の巨き脛
月並みをかたちにすれば夏落葉
ごみゼロの夏落葉入る蝶結び
慰霊碑に新たな名前樟落葉
少年の踏む夏落葉老が掃く

「回」
ナイター見る九回裏で大逆転
六月の円筒巡る回遊魚
夏風邪や回転椅子に告げらるる
青梅雨の古都回廊のエンタシス
入梅や回送電車の後尾灯
法隆寺回廊ガイドの夏帽子
回顧録まづは跋より梅雨籠り
黒南風や胸の歯車空回り

「雑詠」
夏萩の風に触れたるかえる石
代掻きて明るくなりぬ校舎裏
バーボンの香りかすかに五月闇
浜茄子や匂いに咽ぶ海幻影
明易し旅のシャワーを全開に
梅雨晴れ間煮沸の瓶に詰めるジャム
青鷺の見下ろす田畑昏れんとす
団子坂札所この上夏の風


智美さん・天馬さんはお休みです。
体調不良の方が増えています。
私もじわじわ落ちてゆく体力との付き合い方を試行錯誤しているところです。
返信
ふたばさん (8augfkle)2023/6/19 00:43削除
麦っこ597回選句

◎夏落葉踏んで仁王の巨き脛
 風が運んだ夏落葉でしょうか。巨き脛から、筋骨隆々の仁王様の全体像も想起されます。

〇青梅雨の古都回廊のエンタシス
 法隆寺の回廊ですね。回廊の柱が石を土台にしていたのが面白く、写真に撮って小さな展覧会に出したことがありました。青梅雨が古都の情緒を醸し出しています。

〇代掻きて明るくなりぬ校舎裏
 校舎裏の鏡のような水田は田植えを待つばかり。懐かしい風景です。
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/18 11:59削除
麦っこ597選句
「夏落葉」
〇夏落葉踏んで仁王の巨き脛
 仁王の太く逞しい足と、その足下に散らばっている常盤木落葉の対照は、趣深いものがある。
「回」
〇青梅雨の古都回廊のエンタシス
盆地にひろがる青梅雨の南都の景からズームインして、法隆寺の伽藍を結ぶ回廊の景、その胴張の柱に注目して趣のある景を表出している。
 「エンタシス」と断言できるかどうかはともかくとして、短い言葉で効果的に述べていると思う。

◎明易し旅のシャワーを全開に
 「明やす」は、4時ころから夜が明けかかる。俳句では、そうした短夜の物理的な短さよりも、短さを惜しむ心情が強い。旅の空で明けやすを惜しみながら、少し熱めに設定したシャワーで心を引き締めようとしているのである。「旅のシャワーを全開に」には、そうした心情がよく出ていると思う。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/18 09:19削除
597回 選句

○歩かねば見えぬものあり夏落葉
落葉の路は思索の道。散る姿や落葉踏む音に深まりゆく。とても共感します。

◎青梅雨の古都回廊のエンタシス
広い景からズームインしていく回廊のエンタシス。
作者の視点の動きが詩的です。

○明け易し旅のシャワーを全開に
爽やかさ全開。体感から旅の愉しさも伝わってくるようです。余計なことを言わない強さ。
まりさん (8md9x4e2)2023/6/16 22:09削除
597回選句

〇樟落葉霞ヶ関の日曜日
長い間私にとっての樟は神社仏閣のイメージでしたが、都会ではポピュラーな街路樹です。霞が関しかり。日曜の静かな霞が関。樟の落ち葉は美しい。

〇夏落葉踏んで仁王の巨き脛
踏んでいるように見えたのでしょうか。ちょっと上げた足の指の隙あたりに落葉があったのでしょうか。あの迫力と夏落葉の対比もおもしろい。

◎青梅雨の古都回廊のエンタシス
季語とモノを淡々と並べていて閑か。「古都」で切るのでしょうね。エンタシスですから法隆寺回廊のことと思いますから。
「古都回廊」とつなげて読むと古都全体を回廊としたのかと思われるかもしれません。そこには少し引っ掛かりました。
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/16 21:38削除
第597回 選句
〇樟落葉霞ヶ関の日曜日
 休日の霞ヶ関、一度だけ歩いたことがあります。所々に警備の人がいたことが印象に残っています。樟の大木と霞が関の取り合わせが良いなと感じます。
◎月並みをかたちにすれば夏落葉
 句評を書きにくい句なのですが、感覚的に解ります。作りたいのですが中々作れない句です。
〇夏風邪や回転椅子に告げらるる
 くるっと回って「夏風邪ですね、お薬飲んでみて下さい」言葉が聞こえてくるようです。
〇回顧録まづは跋より梅雨籠り
 後書きから読む「回顧録」特別な思い入れがあるのでしょうか。梅雨の時期にじっくりと読むに相応しい様に思います。
〇明易し旅のシャワーを全開に
 旅先での早い目覚め、今日一日の元気をもらえそうです。
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/16 17:05削除
◎青梅雨の古都回廊のエンタシス
 梅雨時に古都を旅して、古代寺院の建築技術のレベルの高さ、設計者の美意識に大いなる感動を覚えたことが窺えます。
〇樟落葉霞ヶ関の日曜日
 平日とは打って変わって人通りの少ない官公街。樟落葉が一層静謐さを増す。
〇神馬舎の今は物置樟落葉
 過疎化とともに神社や寺院が荒廃していく。地方創生などといった言葉が空しく聞こえます。
こがめさん (8atk17xs)2023/6/14 20:16削除
第597回麦っこ選句

〇少年の踏む夏落葉老が掃く
クスッと笑ってしまいました。子どもたちは気にもしないで歩いたり遊んだりしています。でも年配の人は気になって掃いていますね

◎夏風邪や回転椅子に告げらるる
お医者さんがパソコンに記録してから患者に結果を告げる景ですね。でも顔を見て話すお医者さんでほっとしました。「回転椅子」で医者の動きと患者との近さの景が浮かんできます。

〇法隆寺回廊ガイドの夏帽子
「夏帽子」で法隆寺を見ている景が浮かんできます。

〇代掻きて明るくなりぬ校舎裏
校舎がどんな場所にあるか想像できます。卒業した小、中学校を思い出します。
田の移り代わりの景が浮かんできます。
不来方さん (8jrlsjab)2023/6/13 10:24削除
第597回選句

◎神馬舎の今は物置樟落葉
 「今は」の強調で「神馬舎」が「物置」となったしまった神社の衰退がよく伝わって来る。開け放しの物置に樟落葉が降り積む無常感がいい。

◯青梅雨の古都回廊のエンタシス
 法隆寺の回廊であろう。それがエンタシスとは和辻哲郎の「古寺巡礼」を思い出す。青梅雨のしっとりした感覚とも合う。

◯夏萩の風に触れたるかえる石
 奈良元興寺の「かえる石」であろうか。夏萩の風がかえる石に触れるのではなく、かえる石が風にふれるという逆転の発想が面白い。

◯代掻きて明るくなりぬ校舎裏
 校舎の影でうす昏かった田圃が、水を得て代田となり明るくなった風情を詠って味わいがある。(先週末に友人の田圃の代掻きを手伝って来ました。代田の水と光と波のコントラストには心が明るくなります)
返信8
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/10 10:49 (No.62430)削除
598回 題
季語  蚊
文字  気
当季雑詠
返信
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/18 20:08削除
第598回 投句

はや藪蚊リュックの底に探る鍵
気負いなき暮らし目高に子が生まれ
色褪せる異国語の絵馬夏つばめ
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/18 15:46削除
598回 投句

蚊のすだくトロ箱何も無い波止場

緑陰の男気化する石の上

涼風の運ぶ吉兆神の鈴
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/18 11:29削除
麦っこ598投句
蚊の声や真昼客無き古書の店
鮑売る海女の気安き浜言葉
ゴスペルの和声向日葵みな俯き
智美さん (8kfpafc0)2023/6/18 09:08削除
第599回  お題

季語   桜の実
文字   解
当季雑詠

   一か月、以上振りに、「麦っこ」開きました。
   よろしくお願い致します。
ふたばさん (8augfkle)2023/6/18 00:34削除
第598回投句

蚊柱の阿武隈川の夕べかな
ジャスミンの香気とお茶に招かるる
河鹿なく宿の廊下のぎしぎしと
天馬さん (8bszqp0p)2023/6/17 15:56削除
598投句

飄々と蚊に刺されたる男かな
夏薊あいつはいつだって本気
秋田蕗ならばこの嘘隠せるか
まりさん (8md9x4e2)2023/6/16 23:09削除
598回投句

カタカタと続くカタカナ蚊が唸る
白湯の湯気うつらうつらと夏の風邪
青梅雨やロープ一本張る更地
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/16 08:59削除
598回投句
蚊を打ちて「川中島」の吟に和す
気骨まだ萎えざる男日焼顔
観音の足腰洗う梅雨曇
こがめさん (8atk17xs)2023/6/15 16:47削除
第598回麦っこ投句

蚊の好きな血液談義盛り上がる

万緑や気楽極楽露天風呂

境内の神木囲む苔の花
不来方さん (8b8tdv36)2023/6/15 14:09削除
第598回投句

蚊を打って人生如何に生くべきや

姥捨の山気霊気や夏の月

多国語に慣れて大和の袋角
返信10
まりさん (8md9x4e2)2023/6/4 19:55 (No.61856)削除
596回投句一覧&選句

「梧桐」
青桐や郷の自慢は岩清水
梧桐や薄暗がりの農具小屋
太陽を隠す梧桐四肢ゆるむ
梧桐の本家より来るお赤飯
語り部の被爆の梧桐葉の茂り
梧桐に光きそえる法隆寺
梧桐や卒業二十五周年
梧桐に相傘彫りし頃のこと
梧桐を崇めるごとく風通る

「洗」
洗えども墨色落ちぬハンカチーフ
薫風や御手洗に立つ三世代
峰雲や犬洗われて胴震い
髪洗う太き腕の母なりし
白シャツを洗う片足まだ青春
よく履いてよく洗いたる白ズック
遠雷や無心に貌を洗う猫
男にもある老婆心髪洗う
旅の荷に旅の温もり洗い髪

「雑詠」
短夜の山嶺影を失わず
夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
陶製の楚人冠句碑沼の夏
清貧も赤貧も死語小判草
風薫る女子学生の水占い
天平の風よ如来の蜘蛛の糸
十薬の白美しき廃舎裏
水見する父の幻影青田道
手庇の中の尼寺立葵
返信
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/11 17:14削除
◎梧桐の本家より来るお赤飯
 昔の大家族制度が偲ばれます。梧桐の本家はその象徴のような存在。
〇旅の荷に旅の温もり洗い髪
 旅から帰ってすぐに髪を洗う。だが、気持ちの高ぶりはすぐには収まりそうにもない。
〇夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓 
 大川を渡るのは、太鼓の音か。夏が来た喜びが感じられる一句。
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/11 09:56削除
選評596 
「梧桐」
〇梧桐や薄暗がりの農具小屋
葉も樹皮も鮮緑色の梧桐、開け放した扉の奥に鈍く光る鍬・鎌、明─暗、静─静の取り合わせが初夏の季節感を表している。

「洗」
〇白シャツを洗う片足まだ青春
片足は疾うに朱夏から白秋に突っ込んでいるのに、残る片足は今未だに青春に重心を置いている。そんな年代の主婦がお気に入りの白シャツを手洗いしている。そんな図を描いてみたが⠒⠒。

「雑詠」
◎短夜の山嶺影を失わず
 明やすの薄明の空に山の稜線がくっきりと見える。「山嶺」(山のみね)を「山巓」(山のいただき) というのもあるかもしれない。
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/10 15:47削除
第596回 選句
◎旅の荷に旅の温もり洗い髪
 良い旅だったのでしょう。「洗い髪」への転換に実感がありますが、意表をつかれました。
〇夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
 すっきりとした江戸前の句です。両国国技館の色とりどりの幟が目に浮かびました。
〇天平の風よ如来の蜘蛛の糸
 光の加減で蜘蛛の糸が見えたのでしょうか。蜘蛛の営みも天平の時代から連綿と続いているのですね。
〇水見する父の幻影青田道
 「水見」知らない言葉でしたが重要な事と知りました。一途なお父様だったのでしょう。
〇手庇の中の尼寺立葵
 「手庇」「尼寺」「立葵」三語のバランスが良く、穏やかな気持ちにさせてくれる句です。
天馬さん (8bszqp0p)2023/6/10 14:02削除
596選句

◎梧桐の本家より来るお赤飯
当地にまだ残る本家という重さと赤飯の軽さがよいです。
○旅の荷に旅の温もり洗い髪
久々に上京し東京駅の人の多さにびっくり。旅を終え降り立った盛岡駅の空気の綺麗さにびっくり。
○夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
清々しさに惹かれました。
ふたばさん (8augfkle)2023/6/9 23:36削除
596回選句

〇梧桐の本家より来るお赤飯
 本家には立派な梧桐があったんですね。心待ちにしている年中行事の一つかもしれません。さらっと描かれていて、惹かれました。

◎旅の荷に旅の温もり洗い髪
 旅のあれこれを思い出しながら荷をほどき髪を洗う。充実した旅の余韻が感じられます。

〇夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
 楽しみにしている15日間がやってるナ。相撲ファンのうきうきした気分。一度本物の触れ太鼓を聞いてみたいですね。

○手庇の中の尼寺立葵 
 手庇がいいですね。私にはなかなか出てこない言葉です。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/9 16:19削除
596回 選句

○太陽を隠す梧桐四肢ゆるむ
梧桐の姿そのままに夏の景を描写しています。すっと心におさまりました。
季語を生かすことを、あらためて教えられます。

○語り部の被曝の梧桐葉の茂り
時を重ねた樹々には、さまざまな歴史が刻まれています。そんな俳句を詠みたいと思っていました。

○よく履いてよく洗いたる白ズック
季語として、白ズックはやや弱い感じがしますが、実体験と重なり納得。飾らない表現がいいですね。
季語が動かぬように、上五中七の内容をどう表現すればよいか、悩むところではあります。

◎夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
大きな景が浮かびます。夏らしい材料の取り合わせ。
視野を広げて、作句していきたいとと思います。
まりさん (8md9x4e2)2023/6/9 12:21削除
596回選句

◎梧桐の本家より来るお赤飯
俳句に苦しんで、あれこれこねくり回しているときに、こんな肩の力を抜いた(ような)俳句に出会うと拍子抜けします。あっけらかんとした明るさがうれしい。
これでいいのだよね~と。こんな俳句がいいよね~。

○旅の荷に旅の温もり洗い髪
奈良の旅は、お茶をする時間もとらず、12の寺をひたすら回って、国宝・国宝また国宝。いい仲間とのいい旅でした。(私の高熱は「知恵熱」だったのでしょう。)

○夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
隅田川を渡る夏場所の触れ太鼓でしょうか。船橋の俳句仲間には相撲ファン多くて驚きます。私には?ですが。

◇水見する父の幻影青田道
「水見」は稲作には大事な作業ですし、字からわかってもらえる気もしますが、俳句となると造語っぽく感じます。他の言葉はみつかりませんが。
こがめさん (8atk17xs)2023/6/7 19:30削除
第596回麦っこ選句

〇梧桐に相傘彫りし頃のこと
ロマンチックですね。黒板らに相合傘が買いてありましたが・・・・。

〇峰雲や犬洗われて胴震い
愛犬家ですね。気持ちよさそうですね。

〇旅の荷に旅の温もり洗い髪
旅が楽しかっただろうな。きっとお土産一杯は良い思い出が・・・。「洗い髪」に惜しんでいるように感じます。

◎清貧も赤貧も死語小判草
「小判草」の季語のイメージが膨らみますあ。清貧、赤貧の言葉がまた復活しないように・・・。小判草を見直してみます。

〇水見する父の幻影青田道
、米農家の 働きものそして実直な父親が浮かんできます。今も引き継がれて美味しいお米ありがとう。
不来方さん (8jrlsjab)2023/6/5 10:26削除
第596回選句

◯梧桐の本家より来るお赤飯
 本家は「梧桐の◯◯さん」と呼ばれるほどの旧家だったのでは。何かお祝い事があると一族本家で赤飯炊き。昭和が息づいているような句。

◯梧桐に相傘彫りし頃のこと
 どこかで見た「俳句は記憶の文学でもある」に納得。梧桐ではなかったが何かの大木に相傘を彫った少年の日の記憶が蘇って来た。

◎旅の荷に旅の温もり洗い髪
 いい旅だったのだろう。「洗い髪」に心地よい旅の疲れがよく表出されている。

◯夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
 神田祭であろうか?スケールの大きな夏祭りの句。「大川渡る」が巧い。

◯清貧も赤貧も死語小判草
 確かに「清貧」も「赤貧」も今は死語。小判草が付き過ぎのようでありながら何度も読み返すと逆に味わいが増して来る。今の格差社会が長く続くと死語が復活するかも。そういう時代だからこそこの句のテーマが生きている。
返信9
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/4 09:45 (No.61798)削除
第597回 お題

 季語     夏落葉
 文字     回
 当季雑詠

季節外れの台風通過による豪雨、皆様大丈夫でしたか? 
よろしくお願いいたします。         のん
返信
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/11 14:50削除
第597回 投句

歩かねば見えぬものあり夏落葉
青梅雨の古都回廊のエンタシス
梅雨晴れ間煮沸の瓶に詰めるジャム
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/10 21:24削除
麦っこ 597投句
樟落葉霞ヶ関の日曜日
六月の円筒巡る回遊魚
青鷺の見下ろす田畑昏れんとす
ふたばさん (8augfkle)2023/6/10 17:35削除
第597回投句

神馬舎の今は物置樟落葉
夏風邪や回転椅子に告げらるる
団子坂札所この上夏の風
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/10 10:29削除
597回 投句

夏落葉踏んで仁王の巨き脛
黒南風や胸の歯車空回り
浜茄子や匂いに咽ぶ海幻影
まりさん (8md9x4e2)2023/6/9 12:22削除
597回投句

月並みをかたちにすれば夏落葉
法隆寺回廊ガイドの夏帽子
明易し旅のシャワーを全開に
こがめさん (8atk17xs)2023/6/8 20:29削除
第597回麦っこ投句

ごみゼロの夏落葉入る蝶結び

ナイター見る九回裏で大逆転

夏萩の風に触れたるかえる石

削除を繰り返して申し訳ありません。投句してから間違いに気が付いて慌てています。
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/8 17:18削除
597回投句
慰霊碑に新たな名前樟落葉
入梅や回送電車の後尾灯
代掻きて明るくなりぬ校舎裏
不来方さん (8b8tdv36)2023/6/8 11:10削除
第597回投句

少年の踏む夏落葉老が掃く

回顧録まづは跋より梅雨籠り

バーボンの香りかすかに五月闇
返信8
c
太郎さん (8aq3zcoi)2023/5/29 19:41 (No.61305)削除
◇麦っこ595投句一覧・選句

「ビール」
山男の皓歯缶ビールのきりり
凸凹に歳重ねおり缶ビール
那須町のチーズガーデン生ビール
一杯のビールで眠る下戸の夫
待合せ時間は決めずビヤホール
岩を抱く山毛欅の走り根缶ビール
高らかに「六甲おろし」生ビール
家書売りし夜の一杯の黒ビール

「草」
山と川讃える校歌草苺
草を刈る朝のひかりと匂いかな
古都の空草刈唸る寺の裏
夏草の薙ぎ倒されてより香る
あかときの夢のあとさき月見草
軍歌猥歌歌いし学寮草茂る
安達太良山を望む庭園九輪草
草笛や共に吹きたる兄は逝く

「雑詠」
尼寺のゆるき石段てまり花
背番号5を貰ったよ若葉風
温かくふくらむ言葉豆ご飯
法華経寺山門下向の蟻の列
バナナに斑一日半の妻の留守
横浜のジャズが酔わせるビールかな
風薫る古刹一樹を囲む影
地下道の白波行進衣更
    
投稿者:太郎


返信
c
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/5 11:20削除
麦っこ595選句

「草」
〇山と川讃える校歌草苺
 季語がいくぶん弱いか。
◎夏草の薙ぎ倒されてより香る
「薙ぎ倒されてより香る」は、発見。
「雑詠」
〇尼寺のゆるき石段てまり花
 「ゆるき石段」がよい。
天馬さん (8bszqp0p)2023/6/5 08:55削除
595選句

◎岩を抱く山毛欅の走り根缶ビール
○家書売りし夜の一杯の黒ビール
○山と川讃える校歌草苺
○温かくふくらむ言葉豆ご飯
○バナナに斑一日半の妻の留守

コメントなしで誠にすみません。
ふたばさん (8augfkle)2023/6/4 21:56削除
595回選句

〇高らかに「六甲おろし」生ビール
 マスクを外し、思い切り応援歌を歌い、生ビールを飲む快感。臨場感たっぷりです。

〇家書売りし夜の一杯の黒ビール
 迷いながら、思い切って手放した本。黒ビールに心情が出ています。ビールがいつもより苦く感じたのでは?

〇夏草の薙ぎ倒されてより香る
 中7下5の措辞が巧み。実感がこもっています。夏草独得の匂いも感じられて。

◎温かくふくらむ言葉豆ご飯
 ふっくら美味しい豆ごはんとふくらむ言葉。「ふくらむ言葉」を色々想像してみました。感覚的にはわかりますが、言葉で表現するのは難しいですね。
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/6/4 13:19削除
595回選句
◎夏草の薙ぎ倒されてより香る
 地味ではあるが、強い生命力を有する夏草の様がよく表現されています。
〇家書売りし夜の一杯の黒ビール
 大切にしていた書物を売るには、いろいろな事情があったと思います。すっかり片付いた書棚を眺めながら、飲む黒ビールは
 やはり苦かった。。
〇温かくふくらむ言葉豆ご飯
 温かく膨らむのは、言葉と豆ご飯の両方か。
まりさん (8md9x4e2)2023/6/4 12:49削除
595回選句


〇待合せ時間は決めずビヤホール
信頼する友人であればこそ。これは男同士でしょう。

◎家書売りし夜の一杯の黒ビール
これは断捨離ではなく、若き日のビール代にしてしまった本のほろにがい思い出かもしれません。
「黒ビール」がちょっと背伸びしていたその時代を語ってくれます。

〇夏草の薙ぎ倒されてより香る
実感!

○バナナに班一日半の妻の留守
家族のために、あれこれお膳立てをしてでかけた主婦の「一日半」がシビア。「バナナに斑」の斡旋が深く、いろいろな方向から読めます。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/3 10:37削除
595回 選句

○岩を抱く山毛欅の走り根缶ビール

走り根の句は沢山ありますが、景の広がりを感じる一句。ぶなの森深くにホッと一息。走り根に腰下ろし飲むビールは爽快ですね。


○家書売りし夜の一杯の黒ビール

長きに渡り親しんで来た書との別れ。来し方に思いを馳せつつ呑むビールの味は?

◎夏草の薙ぎ倒されてより匂う

草いきれは草の死の匂いであると同時に再生の匂いかもしれませんね。
中七に心情が重なります。

○バナナに班一日半の妻の留守

リアルが伝わる一句。時間を読み込み、心情も伝わります。一日半のドラマ。
こがめさん (8atk17xs)2023/5/31 15:57削除
第595回麦っこ選句

〇高らかに「六甲おろし」生ビール
今年は阪神強いですね。応援しながら気持ちよさそうに呑んでいるのかな。いいな。

◎家書売りし夜の一杯の黒ビール
大切な本を整理して売ったのだろう。どんな気持ちでビールを呑んだのだろう。「黒ビール」に気持ちがでているのかな。

〇古都の空草刈唸る寺の裏
奈良の寺かな。草刈りの音が聞こえていましたね。寺を大切にしてきれいにして守っているのだろうな。

〇温かくふくらむ言葉豆ご飯
とてもほっこりします。「豆ご飯」の取り合わせがいいな。
不来方さん (8jrlsjab)2023/5/29 21:36削除
第595回選句

◯凸凹に歳重ねおり缶ビール
◯家書売りし夜の一杯の黒ビール
 しみじみとした感慨とビールの取合せの二句。前句はふと思い起した半生。缶ビールなのでそう重い過去ではないが「凸凹」が佳い。後句は長年大事にして来た具体的な家書の断捨離と拘りの「黒ビール」が響き合っている。

◯夏草の薙ぎ倒されてより香る
 俳句では難しい短い時間の経過の描写を「より」でうまく表出している。

◯軍歌猥歌歌いし学寮草茂る
 懐かしい放吟。「草茂る」で歳月の流れがよく分かる。

◎温かくふくらむ言葉豆ご飯
 「言葉」にも「豆ご飯」にも掛かる「温かくふくらむ」の措辞が巧い。ホッとする。
返信8
ふたばさん (8augfkle)2023/5/28 18:33 (No.61196)削除
596回お題

季語 梧桐
文字 洗
当季雑詠
返信
こがめさん (8atk17xs)2023/6/4 18:19削除
第596回麦っこ投句

青桐や郷の自慢は岩清水

洗えども墨色落ちぬハンカチーフ

十薬の白美しき廃舎裏
天馬さん (8bszqp0p)2023/6/4 16:29削除
596投句

梧桐や薄暗がりの農具小屋
峰雲や犬洗われて胴震い
水見する父の幻影青田道
まりさん (8md9x4e2)2023/6/4 12:48削除
596回投句

太陽を隠す梧桐四肢ゆるむ
遠雷や無心に貌を洗う猫
手庇の中の尼寺立葵
のんさん (8b8xe2bx)2023/6/4 10:25削除
第596回 投句

梧桐の本家より来るお赤飯
白シャツを洗う片足まだ青春
清貧も赤貧も死語小判草
ふたばさん (8augfkle)2023/6/3 21:24削除
596 回投句

語り部の被爆の梧桐葉の茂り
髪洗う太き腕の母なりし
風薫る女子学生の水占い
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/3 11:18削除
596回 投句

梧桐に光きそえる法隆寺

旅の荷に旅の温もり洗い髪

天平の風よ如来の蜘蛛の糸
不来方さん (8b8tdv36)2023/6/2 22:09削除
第596回投句

梧桐や卒業二十五周年

男にもある老婆心髪洗う

短夜の山嶺影を失わず
c
太郎さん (8aq3zcoi)2023/6/1 13:57削除
麦っこ596投句
梧桐に相傘彫りし頃のこと
薫風や御手洗に立つ三世代
夏は来ぬ大川渡る触れ太鼓
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/5/29 20:54削除
596回投句
梧桐を崇めるごとく風通る
よく履いてよく洗いたる白ズック
陶製の楚人冠句碑沼の夏
返信9
管理人さん (8md9x4e2)2023/3/21 12:46 (No.53847)削除
mgPOST-Part Ⅳ
返信
ちこりんさん (8mmormpc)2023/6/3 10:40削除
太郎さんもまりさんもお元気になられたのですね。
一安心。やはり、麦っこは、お二人あっての麦っこ。これからも宜しくお願いします。
まりさん (8md9x4e2)2023/5/31 21:31削除
完治

奈良ではしゃぎすぎたのでしょうか。恥ずかしい限りです。
帰宅した翌日の午後から発熱。一気に39度超。
三日間ほぼほぼ寝ていて、今朝やっと平熱に。
ワクチン接種で5回とも強い副反応が出たのですが、その時の解熱剤が役にたちました。
真っ先にコロナでは?とビビりましたが、旅仲間からのメールは皆さんお元気そうなので、とても勇気づけられました。
娘には、コロナは別扱いしないで、家で我慢できる状態なら家でたっぷりと休むのが一番、無理そうなら発熱外来へと言われました。

発熱をすんなり診てくれる病院は限られています。発熱を診てくれる病院は調べておいた方がいいですね。
丈夫さをウリにしてきたのですが、返上します。
不来方さん (8jrlsjab)2023/5/29 21:41削除
太郎さん ありがとうございます。第595回選句は最初と殆ど同じですが書き直しました。
まりさん お大事に!
c
太郎さん (8aq3zcoi)2023/5/29 20:04削除
不来方さん
 まりさんが発熱のため急遽ショート・リリーフで投句一覧を作りましたが、過ちでとんだ御迷惑をおかけしました。選句をもう一度出してくださるようお願い申し上げます。
 「家書売りし…」「軍歌猥歌…」「法華経寺…」が拙句。「雑詠」の「安房愉し…」は全く関係の無い句なので一覧から削除しました。
不来方さん (8jrlsjab)2023/5/29 11:27削除
ひさしぶりに管理人室に投稿します。奈良吟行参加組の方々、本当にお疲れ様でした。今しがた麦っこを見て吃驚。退院後間もない太郎さんから第595回の投句一覧(いつも真理さんが担当)がアップされ、作者名が分からない句が「ビール」「草」に夫々一句(おそらく太郎さん)「雑詠」に二句ありました。太郎さんがお元気そうなのは何よりですが、昔骨折入院していても麦っこを休みなしにお世話されてたまりさんの体調が心配です。何もなければいいのですが。
太郎さん (8oylunww)2023/4/27 20:25削除
ずっと昔旅の途中で買ったことがあります。独特の味と匂いは、忘れられない珍味の一つです。これから山菜の豊かな季節となり、楽しみですね。
こがめさん (8atk17xs)2023/4/27 18:04削除
行者ニンニク美味しそうですね。これからはいろいろな山菜がとれるだろうな。田舎に帰ったら今は畑で栽培しているのもあるそうです。独活、蕨、ひろっこ、薇らはそうかな。山菜採りを学校行事でやったこともあります。
おやつとして「木苺、くわご、すかんぽ」らがありました。道草をしてたべるのが楽しみでした。
まりさん (8md9x4e2)2023/4/27 17:13削除
寒さがとんでもなく厳しい薮川ですがご褒美もどっさり!
春光にぴかぴか光っています。
それにしても、
保存食担当者がいてくれてよかったですね~。
天馬さん (8bszqp0p)2023/4/27 15:15削除
今日の分の収穫。
天馬さん (8bszqp0p)2023/4/27 15:14削除
山の遊び場。
行者ニンニクの群生。
太郎さん (8oylunww)2023/4/19 15:14削除
例年より早いでしょうか。今年は花を見ることができませんでした。
 青森出身の、孫のようなナースと、津軽の話をしています。
天馬さん (8bszqp0p)2023/4/19 08:42削除
列島長し!
今朝の桜です♪
不来方さん (8b8tdv36)2023/4/14 19:27削除
パソコンの不調でも大変なのにプリンターの不調とは付いていけません。無線LANの世界は大変ですね。500枚もコピーとはお世話さまです。
まりさん (8md9x4e2)2023/4/14 11:47削除
ご報告
プリンターが動きました。
再度、メーカーのサービスセンターに連絡。
電話で指示されたように操作してもだめでしたので、Wi-Fiへのつなぎ方を教えてもらって操作したのですがそれでもだめ。
担当が代わって、たぶん、初期設定のような作業をあれこれしてやっと。
てきぱきと指示し、だめなら即他へ誘導して他の操作へ。その繰り返し。
アドバイザーの頭の中はどうなっているのでしょうね。
知人(の娘)が、大手外資系に就職したのですが、今転職活動中。
希望が外資系なので、英語などのスキルアップをしていたのですが、
面接では「英語ではなくAI活用のスキルを」と言われたそうです。
とにかくパソコンに強くなければという世の中……

紙詰まりの件:私のプリンターは、底から引く抜くタイプでした。
ひっくり返してやっと気が付きました。ピンセットを使ったりして何とか修復。
まりさん (8md9x4e2)2023/4/13 12:59削除
愚痴
今朝からプリンターが動きません。プリンターの設定に問題がありますという表示。
一応、ネット検索はしましたが、取説はちんぷんかんぷん。
仕方がない、残りの500枚ぐらいコピーしようかと始めたら、紙詰まり。
それが難儀。前面からの給紙タイププリンターなので、詰まった紙は見えるけれど手が届かない。
ここのところ、総会資料でニ千枚くらい印刷しているのでストライキ?
印刷もコピーもできなくてイライラが募ります。
3年半しか使っていませんが、かなり酷使はしています。
3年の保証期間が過ぎたところ。
とても簡単なところでつまずいているだけだと思うのですが。
コピーは、コンビニかなあ。
買い換えるときは、前から入れるタイプはやめよう…
一気にテンションが下がります。
天馬さん (8bszqp0p)2023/4/2 17:23削除
田打ち桜♪
暖かくなりました。
まりさん (8md9x4e2)2023/4/2 10:03削除
涅槃図に謎の風呂敷包みかな  陽 (朝日俳壇)

今日の朝日俳壇・小林貴子特選句
 「謎があればこそ物語は楽しくなる。釈迦の母が投げた薬が……と絵解きも始まるだろう。」との選評。
 智美さんの解説と合わせて楽しく読みました。
まりさん (8md9x4e2)2023/3/26 21:13削除
智美さんありがとう~!
こういうお話また聞かせてくださいませ。
智美さん (8kfpafc0)2023/3/26 15:48削除
涅槃図 と ねずみと猫 と 投薬と・・・。

  <冷たい雨に降り籠められて、いらぬお節介、余分な話・・とは承知の上で、お時間頂戴・・です。>

旧歴2月15日はお釈迦様の命日。お寺では涅槃図を掛け(これは大仕事です!大きくて重くて、滑車を使って
何人もの男衆が手伝います)お参りをします。お寺によっては涅槃図が掛かりましたと声をかけてくれるところもあります。

さて、お釈迦さまは自らの死を悟り、頭を北に、御顔を西に向けて沙羅双樹の木の下に横になります。
 *今我々も亡くなった方を北枕にし、生きている者が北枕で寝ることを避けるのはこのためです。
悲しみに暮れる者たちがあちこちから集まってきます。

お釈迦様が生まれて7日目に亡くなった母の麻耶夫人も心配して天上から雲に乗って降りて来ます。
手には薬袋を持っています。大勢の者たちが集まっていてなかなか近づけない夫人はその薬袋をわが子に向かって投げます。
 *今我々が薬を与えられるのを「投薬」と呼ぶのはこのためです。「投げる」のは乱暴だから別の言葉を探そう、という意見があるとか・・・。
投げられた薬袋は、沙羅双樹の枝に引っかかってしまいます。それを見た「ねずみ」は・・・・・。

この後は・・・「検索」…してください。もう皆さんご存知とは思いますが。

で「涅槃図」には(古いものほど)「猫」は描かれていません。
「干支」にも「猫」はいません。同じお釈迦様の入滅に関しての話として伝わっています。
江戸時代に入ってからの涅槃図には「猫」が描かれているものもあるようですが、数は少ないとか。
「うちの涅槃図には猫がいるんですよ」とわざわざ付け加えることもあるようです。

来年「猫」のいる涅槃図を見に行く予定にしています。
まりさん (8md9x4e2)2023/3/26 13:38削除
べごのすた 
なるほど!
それだけ生活になじんでいる花ということ。
「はるかな尾瀬~」とは違います。
天馬さん (8bszqp0p)2023/3/26 10:57削除
ミズバショウが咲くのは4月下旬です。今は春まだ浅し。
ちなみに地元古老は、ミズバショウをを「べごのすた」(牛の舌)と情緒のない呼び方をします。確かに舌の巻く様子が似てますが…。
c
まりさん (8md9x4e2)2023/3/25 22:53削除
ハナノナは手軽で便利ですが、この頃かなりいい加減な名が出ますので鵜吞みにしないでください。
名が出たら再検索しましょう=。例えば「クロッカス」「画像」 で 検索。
みちのくの春は急ピッチ、秘密基地近くの水芭蕉はそろそろ?
不来方さん (8jrlsjab)2023/3/24 20:29削除
天馬さん クロッカスですね。以前まりさんから紹介いただいた千葉大学のアプリ「ハナノナ」で確認しました。
天馬さん (8bszqp0p)2023/3/23 14:23削除
やっと…
まりさん (8md9x4e2)2023/3/21 12:57削除
Part Ⅳ も よろしくお願いいたします。
返信25
まりさん (8md9x4e2)2023/5/22 09:34 (No.60613)削除
594回投句一覧&選句

「薄暑」
空っぽのガラスの花瓶薄暑光
薄暑光あかいくつバス一日券
軽やかに自走の車椅子薄暑
カーナビに頼りて帰宅夕薄暑
軽暖やラジオ体操番外編
試し弾く「戦メリ」のサビ街薄暑
川薄暑丈あるものの皆刈られ
街薄暑人みな疎く見ゆる日の

「文」
筆文字の人気メニューや筍飯
モノクロの文芸映画麦の秋
仕送りに文の一行父の日なり
母の文今も支えに新樹光
内孫は皆文系や浮いて来い
吟醸酒髭文字ラベルみどりの夜
戦場を行き交うキリル文字涼し
文脈の捻れ捻れて青嵐

「雑詠」
ほんたうの色は何色水中花
完璧なジルバ朱色のサンドレス
屋根屋根の青きシートや田水張る
黄の色が目に飛び込む薔薇の園
戀文に變の字ふたつ青山河
杜青葉金の小鈴の金の音
ベランダのバジルが元気蟻を踏む
紙コップの鈴蘭ちりり選者席
返信
のんさん (8b8xe2bx)2023/5/29 19:54削除
第594回 選句
〇川薄暑丈あるものの皆刈られ
 背丈を越える程の草が一瞬で刈り取らて行く様は見ていて気持ちが良いが、刈られる草にとっては切なかろうとふと思いました。
〇仕送りに文の一行父の日なり
 仕送りを受けた事は無いのですが、父ならどんな事を書いてくれたかなと考えさせられました。
〇文脈の捻れ捻れて青嵐
 長い文章でなく俳句でも考えすぎると、言いたいことが分からなくなったり、助詞がおかしくなったり、「青嵐」良いと思います。
◎完璧なジルバ朱色のサンドレス
 取合せが素敵で、外国映画の一場面を観ているようです。抜群のスタイルで堂々と、ドレスがとても良く似合っていそうです。
c
太郎さん (8aq3zcoi)2023/5/29 16:00削除
麦っこ594選句
「薄暑」
〇空っぽのガラスの花瓶薄暑光
 雰囲気のある静物画
〇薄暑光あかいくつバス一日券
 レトロなバスで横浜を回ってみたい。下五は少し素っ気ない感じ。
◎軽やかに自走の車椅子薄暑
自立している姿は、見る者にも快く映り勇気を与えてくれる。わたしは未だ未熟で自走はできないが、町の人混みをすいすいと走れるようになれるといい。下五に閉じこめられた季語がいかにも窮屈である。
「雑詠」
〇戀文に變の字ふたつ青山河
映画「青い山脈」で、寺沢新子宛の偽の恋文に「變しい變しい…」と書かれてあったので笑ってしまった。あの映画は、何度か改作されたが、オリジナルのが最も好きで、感動もした。
天馬さん (8bszqp0p)2023/5/28 15:14削除
ちこりんさん (8mmormpc)2023/5/28 11:23削除
594回 選句

○街薄暑人みな疎く見ゆる日の

夏の兆しが日に日に濃くなる気配の街。時を重ねるうちに疎遠になった人々の事を思う。静かに漂う孤独感。共感の一句です。

○母の文今も支えに新樹光

SNSなど無かった時代。一度だけ下宿屋に届いた母からの便りを思い出します。

○完璧なジルバ朱色のサンドレス

美しいドレスで踊るジルバ。海辺のリゾートでしょうか。ざ!夏色!音楽の流れてくる一句。

◎杜青葉金の小鈴の金の色

静かな木陰の森の路。鈴の音が胸に爽やかに響きます。下五の金の音は、極上の音ととりました。
想像を膨らませる余韻のある一句ですね。
ジュピターさん (8pymq0ud)2023/5/27 21:01削除
594回選句
◎屋根屋根の青きシートや田水張る
 広域災害の爪痕が未だ残る地が、田植えの時期を迎える。季節の移ろいは規則正しくやってくる。
〇街薄暑人みな疎く見ゆる日の
 初夏を迎えた街は、いつも通り賑わいを増しているが、その中にすんなりと入って行けない自分がいる。
 母親が子を思ってしたためた手紙の中には、生涯忘れ得ぬ一文があります。
こがめさん (8atk17xs)2023/5/24 21:59削除
第594回麦っこ選句

〇軽やかに自走の車椅子薄暑
車椅子を自分の身体の一部として生活しているのだろうな。

◎母の文今も支えに新樹光
お母さんとの繋がりがとても強いのだろうな。どんなことばだろうなと想像しています。言葉って大切ですね。 季語がぴったりです。

〇文脈の捻れ捻れて青嵐
文章を書くって難しいけど「青嵐」の季語から書いているときの気持ちがざわついているように感じます。。

〇屋根屋根の青きシートや田水張る
台風かなそれとも地震かな。速く復興することを願っています。「田水張る」の季語からどの地域と季節が浮かんできます。
まりさん (8md9x4e2)2023/5/23 21:47削除
594回選句

〇薄暑光あかいくつバス一日券
「あかいくつ」パスと鍵カッコをつけないとわかりにくいかもしれません。横浜に通いなれている作者らしい句。動詞がないと締まりますね。私もぜひ乗ってみたい。乗ってみます!

〇軽やかに自走の車椅子薄暑
あれは「自走車椅子」というのですか。自走の車椅子は本当に静かにスムーズに動きます。(見た目ですが。)軽やかに見えます。大分前ですが、二キロ以上の距離を自走車椅子で通勤している方がおられました。とてもおしゃれできりっとした女性でした。

◎街薄暑人みな疎く見ゆる日の
「疎い」にはいろいろな意味があり、ここにぴったりなのはどれだろうと考えてしまいました。二か月余に及ぶ入院後の街並も行き交う人も、かなり複雑なものとして心に跳ね返ってくるのではないでしょうか。お大事に。

〇屋根屋根の青きシートや田水張る
旅をしてきた熊本の景でしょうか。東日本大震災の後、数年たってもブルーシートの屋根が残っていましたから想像できます。「田水張る」の季語が淡々として力強いです。
不来方さん (8jrlsjab)2023/5/22 10:58削除
第594回選句

◯街薄暑人みな疎く見ゆる日の
 啄木の「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ・・・・」の歌を思い出しました。こちらは五月の鬱屈の句。下五の「の」止がいい。また上五に戻る作り方で鬱屈感が循環してゆく。

◯母の文今も支えに新樹光
 古来より変わらぬものに母娘の愛と自然の恵み。

◎内孫は皆文系や浮いて来い
 昔親から大学に行くなら「せめては理系、文系では飯は食えない」とよく言われた。私は文系、姉兄は理系だったので忸怩たる思いと同時に反発も覚えたものだ。この価値観は令和の時代でも生きているのだろうか?しかも「内孫」。「浮いて来い」がピッタリ。

◯文脈の捻れ捻れて青嵐
 青春の句として読んだ。日記でも手紙でも青春時代の文脈は乱れに乱れがち。でも気持ちは残るし伝わりもする。正しく「青嵐」に揺られ放し。

◯完璧なジルバ朱色のサンドレス
 「完璧な」が見事。作者の衣装も彼是想像してみる。
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