麦船橋句会

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掲示板の主旨に反する投稿は掲載されません。掲載の是非は管理者が判断いたします。予めご了承願います。
太郎さん (8oylunww)2023/4/16 17:52 (No.57077)削除
麦っこ590訂正
2 句目
誤  「うまごやし」
正  「春暁』
返信
返信0
のんさん (8b8xe2bx)2023/4/2 18:39 (No.55373)削除
第588回 お題
 
 季語     長閑
 文字     味
 当季雑詠

出題遅くなりました。よろしくお願いいたします。    のん
返信
ちこりんさん (8mmormpc)2023/4/10 05:10削除
今回は、お休みさせていただきます。
のんさん (8b8xe2bx)2023/4/10 00:14削除
第588回 投句

長閑けしや公民館の落語会
一皿は自慢の珍味花見酒
舞い戻る投函の文雪柳
智美さん (8kfpafc0)2023/4/9 22:17削除
第588回  投句

長閑けしや草原に牛草を食む
味噌汁の朝の一口芽木の雨
長閑なり「昼のいこい」のテーマ曲
太郎さん (8md9x4e2)2023/4/9 20:04削除
588回投句

駘蕩として山羊の目の一文字
路地奥の三味の音締めや朧月
蝶弾むマーチのホルン躓いて
ふたばさん (8augfkle)2023/4/8 21:43削除
588回投句

地蔵尊のたわしの乾く長閑さよ
あれは父口三味線の浪花節
銭湯の本日休業春の蝶
まりさん (8md9x4e2)2023/4/8 12:10削除
588回投句

のどけしや飽かず漣呑む岸辺
蕗味噌や母の忌過ぎて父の忌来
幾百年芽吹いただろう神の銀杏
不来方さん (8b8tdv36)2023/4/8 10:29削除
第588投句

長閑さや仏足石に眠る猫

酸葉噛む昔むかしの味したり

山の神そして田の神さくら時
こがめさん (8atk17xs)2023/4/7 13:44削除
第588回麦っこ投句

長閑さやレンズ見つめる親子猫

姉の味母の味出す棒鱈煮

たんぽぽや風が攫いし野球帽
ジュピターさん (8fn4dnzx)2023/4/4 11:44削除
588回投句

長閑けしや舌出す鬼の大津絵の
味噌汁の程よき酸味鰆東風
蕗味噌で先ずは一献京訛
返信9
ちこりんさん (8mmormpc)2023/4/10 04:52 (No.56505)削除
今回麦っこは、休ませていただきます。
返信
返信0
まりさん (8md9x4e2)2023/4/2 19:39 (No.55385)削除
587回投句一覧&選句

「春ショール」
声嗄らす女性候補者春ショール
春ショールまといて50gほど
島を出る連絡船の春ショール
銀髪の友へピンクの春ショール
上京の娘にそっと春ショール
坊守の古箪笥より春ショール
キャンバスに羽ばたく小鳥春ショール
踏切を江ノ電の風春ショール
ブロンズの獅子に寄り添う春ショール
春ショールヘップバーンに憧れて

「草」
若草野富士の形の土竜塚
病棟の屋上タンクの草の春
若草や素振りバットの風切り音
竹垣の赤い雨靴すみれ草
制服のセンタープレス草青む
木道を渡るしんがり座禅草
草木に名札がついて鳥の恋 
柴折戸に結び目草庵の花吹雪
寝ころびて春の雲追う草千里
焼き場への蒼き大空二輪草

「雑詠」
風光る真珠育つという筏
内房線各駅停車春ショール
あしかびの早や陣取りし池の渕
ベビーカーに子犬三匹花の土手
家苞の肉厚春子良き香り
幣辛夷満ちて浄土と化す故郷
行列のしんがり花のど真ん中
対岸の桜散り時疾風
集合は田打ち桜や堰普請
寄せる波逃げては追って春ショール
返信
智美さん (8kfpafc0)2023/4/9 23:16削除
第587回  選句

◯春ショールまといて50gほど
 この句を読んだとたんに、自分の首の回りにシホンのような柔らかな布が
 ふんわりと纏わりつくような肌感覚を覚えました。
 「まといて」を漢字にするかどうかは迷うところ。
 「g」は「グラム」でしょうね。

◯制服のセンタープレス草青む
 歯切れの良い句。「草青む」が効果的と思います。

◯行列のしんがり花のど真ん中
 長い行列に並んだ。最後尾だ。でもそこは桜の花の真ん中だという。
 しんがりも花の中なら、長い行列もたいして気にならないであろう。
 もし桜が一本だとしても「しんがりだけど花の真下だ」と喜ぶ明るさがいいと・・・。

◎幣辛夷満ちて浄土と化す故郷
 日と共に時間と共に、故郷は浄土になっていきます。
 まして幣辛夷が咲き満ちたらなおさらでしょう。
ふたばさん (8augfkle)2023/4/8 22:48削除
587回選句

〇踏切を江ノ電の風春ショール
 電車の通過になびく淡い色の春ショール。踏切の向こうに春の海。一枚の水彩画のような風景が見えてきます。

〇ブロンズの獅子に寄り添う春ショール
 田舎者にはこのような場所で、(たぶん)待ち合わせしている人が羨ましく思った昔がありました。

〇寝ころびて春の雲追う草千里
 雄大で心地よい句です。

◎集合は田打ち桜や堰普請 
 地域のつながりと暮らしぶりがとてもよく伝わってきます。「田打ち桜」が効いています。
ジュピターさん (8fn4dnzx)2023/4/8 17:54削除
587回選句
◎制服のセンタープレス草青む
 センタープレスの決まった制服の折り目正しさ。草青むの季語がピッタリ。
〇ブロンズの獅子に寄り添う春ショール
 春ショールのハイカラでエキゾチックな感じが、ブロンズの獅子を配することで際立っている。
〇幣辛夷満ちて浄土と化す故郷
 幣辛夷は白かピンクか?咲き満ちた景色は正に浄土と化しているようだ。
〇集合は田打ち桜や堰普請
 花の咲く時期は年によって若干違ってくる。昔から農作業を始めるのも、花の時期に合わせたのだろう。
のんさん (8b8xe2bx)2023/4/8 10:49削除
第587回選句
〇踏切を江ノ電の風春ショール
 単に風でなく「江ノ電の風」としたことで通過する電車が見えて来ます。
〇春ショールヘップバーンに憧れて
 何を着ても似合う素敵な人、生き方も含め、女性も憧れる女性です。軽やかな春ショールは殊に似合いそうです。
〇草木に名札がついて鳥の恋
 「鳥の恋」への転換が景を大きくしています。出そうで出ない発想です。
◎寝ころびて春の雲追う草千里
 雄大な景色の中のゆっくりとした時間経過、17文字でこれを感じさせてくれる事に感動します。
まりさん (8md9x4e2)2023/4/7 15:01削除
○春ショールヘップバーンに憧れて
あのピュアなかわいらしさ。美しさ。

○若草や素振りバットの風切り音
黙々と頑張る少年の姿が目に見えるようです。

◎制服のセンタープレス草青む
なんといっても「センタープレス」という言葉の持つ切れのよさと省略が効果的です。季語もばっちりと決まっていて。幸あれ!

○内房線各駅停車春ショール
目的地へまっすぐ特急という旅ばかりですが、車窓からの海を見たくて各駅停車の旅…なんていいですね。
太郎さん (8md9x4e2)2023/4/7 14:56削除
〇坊守の古箪笥より春ショール
「大黒」さんにもそんな年頃があったのだ。

〇春ショールヘップバーンに憧れて
ヘップバーンは永遠です。

◎草木に名札がついて鳥の恋
とりあわせ!「草木」が少し固い気もするが。

〇集合は田打ち桜や堰普請
景観も花の名も風土そのもの。

  まり代筆
こがめさん (8atk17xs)2023/4/6 20:42削除
第587回麦っこ選句

○踏切を江ノ電の風春ショール
江ノ電を見送っている人の様子が「春ショール」で浮かんできます。

◎草木に名札がついて鳥の恋 
取り合わせがいいなと思います。「草木に名札」がついている景はよく見ますが、「鳥の恋」で広がりと草木のイメージが広がります。

○寝ころびて春の雲追う草千里
「草千里」から広々とした景が浮かんできます。寝転んで雲を追うなんていいな。自然はすばらしい。

○集合は田打ち桜や堰普請
「田打ち桜」が「辛夷の花」なんですね。その地域でとても大切にされ目印になっているのですね。お仕事は大変だけどちょっとロマンチックな感じがします。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/4/5 10:42削除
587回 選句

○踏切を江ノ電の風春ショール
○ブロンズの獅子に寄り添う春ショール

二句共に取り合わせよく、春の気分が伝わってきます。それぞれに人物の姿や表情までもが見えてきますね。


○寝込びて春の雲追う草千里

大きな景とゆったりとした時間。いいなぁ。

◎幣辛夷満ちて浄土と化す故郷

我故郷では見られない幣辛夷を見た時には、驚きと羨ましい気持ちを抱きました。美しく淡いピンク色の花は、浄土の蓮の花を連想させますね。
不来方さん (8b8tdv36)2023/4/2 22:29削除
第587回選句

◯ ブロンズの獅子に寄り添う春ショール
 一読、三越前で誰かと待ち合わせている春ショールの女性を思い描いた。もちろん日本橋。懐かしい。

◯ 春ショールヘップバーンに憧れて
 ヘップバーンに共感を覚える世代は広い。これ程春ショールが似合う女優も少ないのでは?

◯ 制服のセンタープレス草青む
 十七音全体、とりわけ「センタープレス」が若々しい。

◯ 草木に名札がついて鳥の恋 
 如何にも都会の植物園などでの鳥の恋の雰囲気。「名札」が中々。

◎集合は田打ち桜や堰普請
 季重なりの感は拭えないが、や切れなので「田打ち桜」が主季語。昔ながらの村落共同体の「堰普請」と季語との取り合わせに共感。
返信9
ジュピターさん (8fn4dnzx)2023/4/9 12:43 (No.56295)削除
589回題
 春昼 
 浮
 雑詠
返信
返信0
ふたばさん (8md9x4e2)2023/3/26 12:12 (No.54341)削除
587回お題

季語:春ショール
文字:草
雑詠
返信
のんさん (8b8xe2bx)2023/4/2 19:08削除
第588回 投句

声嗄らす女性候補者春ショール
制服のセンタープレス草青む
対岸の桜散り時疾風
天馬さん (8bszqp0p)2023/4/2 17:16削除
587投句

春ショールまといて50gほど
若草や素振りバットの風切り音
集合は田打ち桜や堰普請
智美さん (8kfpafc0)2023/4/2 16:39削除
第587回  投句
 
 島を出る連絡船の春ショール
 柴折戸に結び目草庵の花吹雪
 寄せる波逃げては追って春ショール
ふたばさん (8augfkle)2023/4/1 23:15削除
第587回投句

銀髪の友へピンクの春ショール
竹垣の赤い雨靴すみれ草
ベビーカーに子犬三匹花の土手
こがめさん (8atk17xs)2023/4/1 20:08削除
第587回麦っこ投句

上京の娘にそっと春ショール

若草野富士の形の土竜塚

家苞の肉厚春子良き香り
不来方さん (8b8tdv36)2023/4/1 08:49削除
第587回投句

坊守の古箪笥より春ショール

寝ころびて春の雲追う草千里

幣辛夷満ちて浄土と化す故郷
ちこりんさん (8mmormpc)2023/3/31 14:45削除
587回投句

キャンバスに羽ばたく小鳥春ショール

焼き場への蒼き大空二輪草

行列のしんがり花のど真ん中
まりさん (8md9x4e2)2023/3/29 21:16削除
587回投句

踏切を江ノ電の風春ショール
草木に名札がついて鳥の恋 
風光る真珠育つという筏
太郎さん (8md9x4e2)2023/3/28 09:54削除
587回投句

ブロンズの獅子に寄り添う春ショール
病棟の屋上タンクの草の春
内房線各駅停車春ショール

 投稿 まり
ジュピターさん (8fn4dnzx)2023/3/27 18:25削除
587回投句
春ショールヘップバーンに憧れて
木道を渡るしんがり座禅草
あしかびの早や陣取りし池の渕
返信10
まりさん (8md9x4e2)2023/3/26 21:05 (No.54450)削除
586回投句一覧&選句

「春の月」
上京と帰郷の交差春の月
ビロードのような小説春の月
征った父待つ子のベッド春の月
春月の声の揺蕩う湖心かな
自転車を押して坂道春の月
光年の遥か誘う春の月
足音に付かず離れず春の月
パソコンのまたへそまげし春の月
月島の高層ビルや春の月

「風」
朝市のフレッシュ野菜風光る
未来という上書きのあり風光る
春風をかき混ぜているドッグラン
花吹雪手土産包む小風呂敷
散りゆくを風に任せて花辛夷
鳥帰る特急列車の風のロゴ
風が見える花ひとひらが離るるとき
風を待つ逢魔が時の沈丁花
そよと風花曼荼羅の揺るる空

「雑詠」
黄砂来る羊の涕引き連れて
春の雪落ちては消える法の庭
花見酒歌舞音曲を欲しいまま
春寒し非常ボタンに遠き指
自治会館より漏れる歌声木の芽和
桜桜ウーバーイーツの現在地
出し終えた数多な手紙辛夷散る
芽柳の北上川のすれすれに
父を呼ぶ木霊戻らず遠辛夷
返信
天馬さん (8bszqp0p)2023/4/2 18:27削除
586選句

○上京と帰郷の交差春の月
○光年の遥か誘う春の月
◎春風をかき混ぜているドッグラン
当地、凍てついて3分が限度の犬散歩の季節も過ぎ、好きなくらい散歩出来るようになりました。ドックランも楽しそう。自由に走り回っている様子がとても上手く表現されており惹かれました。
○黄砂来る羊の涕引き連れて

特選のみのコメントですみません。
智美さん (8kfpafc0)2023/4/2 17:10削除
第586回  選句

◯上京と帰郷の交差春の月
 上京と帰郷と・・様々な思いの交差する中、春の月はいつも穏やかで優しいです。

◯未来という上書きのあり風光る
 だんだん少なくなる未来ですが、やはり「未来」という言葉には
 明るさがあります。「風光る」がさらに明るい未来を予感させます。

◯鳥帰る特急列車の風のロゴ
 「風のロゴ」がいいですね。飛ぶような「特急列車」に乗ってどこかへ行きたい・・。

◎黄砂来る羊の涕引き連れて
 黄砂「降る」でなくて「来る」がいいです。あの遠くの砂漠からやって来る
 エネルギーに何時も驚かされていますが、「羊の涕を引き連れて来る」という
 「詩的エネルギー」にも圧倒されました。
ジュピターさん (8okx511a)2023/4/2 16:37削除
586回選句
◎春の雪落ちては消える法の庭
 法話を聞いて一つ一つ悩みや迷いが消えていく様を、春の雪落ちては消えると譬えたのだろうか。
〇鳥帰る特急列車の風のロゴ
 風という名前の付いた特急列車はいくつかある。鳥帰るという季語に、旅心を誘われる。
〇風を待つ逢魔が時の沈丁花
 日暮れ時に甘酸っぱい匂いを発散しようとして、風を待つ沈丁花。何やら怪しげな雰囲気が漂う。
のんさん (8b8xe2bx)2023/4/2 13:22削除
第586回 選句

〇ビロードのような小説春の月
 「ビロードのような小説」とはどんな内容なのかなと興味がわきます。今読んでいる本が真逆な内容なので次に読む本は春なので「ビロード」を探したいです。

〇未来という上書きのあり風光る
 どんな現実も上書きされていくのが世の習い、季語のよう未来を切望します。

◎黄砂来る羊の涕引き連れて
 先日映像で激しい砂嵐を見ました。羊でなく「羊の涕」まで詠んだこと、また涙にこの漢字を選んだことに作者の思い入れの深さを感じます。

〇春の雪落ちては消える法の庭
 「法の庭」に二通り解釈ができるようですが、私は司法の庭と捕らえました。そこから頭をよぎったのが袴田事件、深読みしすぎかもしれませんが。
ふたばさん (8augfkle)2023/4/2 00:14削除
第586回選句

〇ビロードのような小説春の月
 「ビロードのような」に、想像力を掻きたてられます。

〇光年の遥か誘う春の月
 悠久の歴史へ思いをはせて…。季語が的確です。

◯そよと風花曼荼羅の揺るる空
 空を覆う満開の桜の華やかさ。風に揺れるさまが鮮やかに見えてきます。

◎黄砂来る羊の涕引き連れて
 先日、南房総の動植物園に行ったときに、羊の目がぬれていたのを見たのですが、黄砂には思い至りませんでした。  この句を読んで納得しました。「涙」ではなく「涕」の表現に、神経が行き届いていると思いました。
こがめさん (8atk17xs)2023/3/30 19:56削除
第586回麦っこ選句

○上京と帰郷の交差春の月
上京と帰郷の交差の「交差」から駅での動きが見えてきます。年度末の社会現象が浮かんできます。

○月島の高層ビルや春の月
「切れ」がきちんとできていると思います。

◎春風をかき混ぜているドッグラン
「かき混ぜている」の中七から犬の動きと喜びが伝わってきます。犬のスピード感を感じます。「春風」の季語がぴったしです。

○黄砂来る羊の涕引き連れて
「羊の涕弾き連れて」の表現が?と思いました。でも「黄砂」のことをよくとらえているなと思います。
まりさん (8md9x4e2)2023/3/29 21:22削除
586回選句

〇上京と帰郷の交差春の月
例えば新幹線。または特定されない空間。進学や就職で上京する人たちと、何らかの事情で帰郷する人たちとの交差。春の月が無言で見守っています。

〇ビロードのような小説春の月
おしゃれな句。ビロードのような小説ってどんな小説かといろいろ想像してはみたのですが。それぞれでいいのかも。

〇足音に付かず離れず春の月
上五の「足音に」に惹かれました。特に満月はつかず離れず感が強いですよね。

〇春風をかき混ぜているドッグラン
中七が確かに。広いところに解き放された犬の喜びが目に見えるようです。

◎黄砂来る羊の涕引き連れて
ゴビ砂漠あたりからの黄砂が、放牧されている羊の涕を連れてきた。「引き連れて」という強い擬人化に!と立ち止まり、「涕」という文字の選択に!と止まりました。
麦の重鎮、成清さんの句には字余りがたくさんあり、むか~し、その訳を訊いたことがあります。読み手を「おや・あれ?」と止めて二度読みさせることを狙うことがあるとおっしゃったのでびっくりしました。どっきりの仕掛けもテなのかもしれません。

〇春の雪落ちては消える法の庭
春の雪を「落ちる」というかとは思いましたが、確かに牡丹雪は落ちるか…な。すっきり仕上がっています。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/3/29 10:44削除
586回 選句

○光年の遙か誘う春の月

春の月には何処か永遠を感じさせる趣きがあるように思います。古代への誘いもその一つかと。(チャレンジしましたが未完成)
光年を配して果てない宇宙を詠み込んだ掲句に永遠を感じました。

○未来という上書きのあり風光る

現在の地球の様々な厳しい状況を上書きする未来は、どんな未来でしょうか。
希望を感じさせる一句です。

◎春の雪落ちては消える法の庭

下五を初めは司法の場かと思っていました。どうも社会を反映した句と読む癖があるので(笑)
寺の仏事を行う場として鑑賞すると時空を超えて続く人の営みや生死に思いが広がっていきました。春の雪との取り合わせがいいですね。
不来方さん (8jrlsjab)2023/3/27 09:48削除
第586回選句

◯ビロードのような小説春の月
 ビロードのような小説とはどんな小説なのだろう。異国情緒に満ちて王侯貴族の織りなす宮廷恋物語???いづれにしても春の月の情趣とよく合っている。

◯光年の遥か誘う春の月
 春の月と宇宙との取合せは多そうだが、掲句、名句「水の地球すこしはなれて春の月」(正木ゆう子)よりも時空のスケールが大きい。

◎鳥帰る特急列車の風のロゴ
 「風のロゴ」の発見がすごい。特急列車で見た(感じた)鳥風に旅愁を感じた。

◯そよと風花曼荼羅の揺るる空
 大空に満開の花が揺れているという視点が秀逸。

◯春の雪落ちては消える法の庭
 「法の庭」に中七がピッタリ。他の庭なら逆に中七が当り前過ぎるかも。
返信9
天馬さん (8bszqp0p)2023/3/19 13:34 (No.53638)削除
586お題

季語 春の月
文字 風
雑詠
返信
のんさん (8b8xe2bx)2023/3/26 17:23削除
第586回投句

上京と帰郷の交差春の月

花吹雪手土産包む小風呂敷

出し終えた数多な手紙辛夷散る
天馬さん (8bszqp0p)2023/3/26 16:06削除
586投句

ビロードのような小説春の月
未来という上書きのあり風光る
芽柳の北上川のすれすれに
智美さん (8kfpafc0)2023/3/26 14:23削除
第586回 投句

征った父待つ子のベッド春の月
風が見える花ひとひらが離るるとき
父を呼ぶ木霊戻らず遠辛夷
ちこりんさん (8mmormpc)2023/3/26 13:10削除
586回 投句

春月の声の揺蕩う湖心かな

そよと風花曼荼羅の揺るる空

春寒し非常ボタンに遠き指
ふたばさん (8augfkle)2023/3/26 11:21削除
586回投句

自転車を押して坂道春の月
春風をかき混ぜているドッグラン
自治会館より漏れる歌声木の芽和
まりさん (8md9x4e2)2023/3/26 10:39削除
586回投句

光年の遥か誘う春の月
鳥帰る特急列車の風のロゴ
桜桜ウーバーイーツの現在地
不来方さん (8jrlsjab)2023/3/24 20:34削除
足音に付かず離れず春の月

風を待つ逢魔が時の沈丁花

黄砂来る羊の涕引き連れて
こがめさん (8atk17xs)2023/3/24 09:31削除
第586回麦っこ投句

パソコンのまたへそまげし春の月

朝市のフレッシュ野菜風光る

春の雪落ちては消える法の庭
ジュピターさん (8fn4dnzx)2023/3/21 17:28削除
586回投句
月島の高層ビルや春の月
散りゆくを風に任せて花辛夷
花見酒歌舞音曲を欲しいまま
返信9
ちこりんさん (8mmormpc)2023/3/26 13:02 (No.54343)削除
586回 投句

春月のこころ揺蕩う湖心かな

そよと風花曼荼羅に身を委ね

春寒や非常ボタンに届かない
返信
返信0
まりさん (8md9x4e2)2023/3/20 09:18 (No.53729)削除
585回投句一覧&選句

「蝶」
利根川がのらりとくねり初蝶来
円となる園児真中に白き蝶
初蝶や在来工法の木の香
初蝶や独りっきりの母の墓
吸水の蝶百匹の胸騒ぎ
初蝶来閉校式の出入口
初蝶や木の匂いして建つ柱
初蝶やソーラーパネル眩しくて
梨棚の下白蝶の通り道

「辺」
道野辺の梨の剪定整い来
残雪の山の見下ろす野辺送り
辺境の地なる我が郷花だより
今朝の幸せ道の辺の犬ふぐり
杣小屋は山の天辺遠霞
天辺に威嚇の鴉木の芽風
山桜中辺路から行く熊野道
枕辺の灯りを消すも春愁
春うららぽつり海辺の朝食屋

「雑詠」
蹲に水浴びる鳥目借時
野遊びの小さなリックに防犯ベル
路地裏や木箱に植えるミニトマト
水色の星は花ニラ児に指して
ひとすじの影を残して初燕
大物の応援演説花三分
春暁を静かに逝きし本田君
残照の海を眼下に花胡桃
涅槃図に猫門開いたままの寺
返信
天馬さん (8bszqp0p)2023/3/26 11:08削除
○利根川がのらりとくねり初蝶来
近くの北上川は雪解の増水で、のらりではなくギラリといった感じで流れています。列島長しです。
◎初蝶や木の匂いして建つ柱
初蝶と木の匂いの組み合わせ、勉強になりました。
○今朝の幸せ道の辺の犬ふぐり
○蹲に水浴びる鳥目借時
2句とも日常の中の喜びを感じました。
まりさん (8md9x4e2)2023/3/26 09:18削除
585回選句

〇利根川がのらりとくねり初蝶来
こんなおおらかなスケールの大きい句を作れる日はいつ来るのでしょう。「麦」には「深さ・奥」のある句が多くなりましたが、私は「豊かな広がり」を感じる句に惹かれます。

〇初蝶や独りっきりの母の墓
確かにこういう墓は多いのでしょう。彼岸は独りでも寂しさは感じないところと思いたいのですが。

〇山桜中辺路から行く熊野道
熊野古道はあこがれだけで終わってしまいそうです。旅に出ていればこういう句もできたかもしれないのに、ただただ家の周りで忙しくしていた自分を後悔する瞬間です。

◎涅槃図に猫門開いたままの寺
確かに涅槃図には身近な動物もたくさん描かれていますが、この中七の観察眼にはどっきりしました。内に秘めた観察眼の鋭さ。利根川の句には「惹かれ」ますが、これは遠くから憧れているだけしかできません。
ふたばさん (8augfkle)2023/3/25 23:41削除
585回選句

〇利根川がのらりとくねり初蝶来
 ゆったりと流れる利根川。「のらりとくねり」が効いています。

〇初蝶や独りっきりの母の墓
 亡きお母様を気遣う優しさ。初蝶に慰めを感じているのでしょうか。

◯今朝の幸せ道の辺の犬ふぐり
 心のありようを教えられました。さり気なさに惹かれます。

◎春暁を静かに逝きし本田君 
 「本田君」に、同級生のような親しさが感じられました。深い悲しみが淡々と表現されていて心に響きました。
ちこりんさん (8mmormpc)2023/3/25 20:22削除
585回 選句
◎利根川がのらりとくねり初蝶来
俯瞰する利根の姿。のらりとくねりは、言い得て妙。
いのちを宿す生き物の肢体のようであり、いのちを育む水源でもある利根。
表現の巧みさに脱帽です。

○辺境の地なる我が郷花だより
我が故郷を思い出させる一句。辺境の地ではあるが、自然豊かな地なのでしょう。花だよりが優しい。

○涅槃図に猫門開いたままの寺
四天王寺に猫の門があり、甚五郎の猫の彫り物がネズミから寺を守っているとか。掲句は、何処にでもある小さな町寺を想起させます。景の切り取り方が巧み。
智美さん (8kfpafc0)2023/3/25 17:33削除
第585回  選句

◯初蝶や独りっきりの母の墓
たくさんの御仏たちに囲まれて、寂しくはないでしょう・・・。
初蝶もちゃんと寄り添ってくれています。季語「初蝶」の頼りなさ、不安感に作者の思いが込められていると。

◯今朝の幸せ道の辺の犬ふぐり
ある朝犬ふぐりが辺り一面一斉に咲いているのを見つけた時の喜びを思い出します。
今日一日良いことがありそうな・・、一番の「幸せ」です!

◯辺境の地なる我が郷花だより
年月が経ち、人が減り、ますます辺境になっていく故郷。
花だよりだけは途絶えることがないように・・・。

◎春暁を静かに逝きし本田君
勿論「本田君」は動くけれど、親しかった友人、仲間を失った慟哭がそのまま口をついて
「本田君」まで一気に繋がったのだろう。「静かに逝きし」に「本田君」と送る仲間たちの
「覚悟」みたいなものも感じられる。
ジュピターさん (8fn4dnzx)2023/3/25 16:51削除
585回選句
◎残照の海を眼下に花胡桃
 胡桃の花は簾のような形をしており、これからあの果実を想像できない。胡桃の木は水際に生育するので
 掲句は河口付近の情景を詠んだものだろう。大きな胡桃の木の真下に残照の海が広がっている。雰囲気があります。
〇初蝶や木の匂いして建つ柱
 新建材や輸入材からは木の匂いは感じられない。国産の木で作った柱は香しく、蝶も寄ってくる。
〇残雪の山の見下ろす野辺送り
 何とも淋しい句であるが、日々山と共にある暮らし振りが窺えます。
のんさん (8b8xe2bx)2023/3/25 11:59削除
第585回 選句

〇利根川がのらりとくねり初蝶来
 「のらりとくねり」の大らかな表現が良いです。「利根川が」の「が」は敢えてなのかなと推察、よく考えられています。
〇残雪の山の見下ろす野辺送り
 一度だけ田圃の中を通りお墓迄という経験があります。遠い昔ですがその日を思い出しました。
〇ひとすじの影を残して初燕
 まだまだ野山に葉の少ない季節、日差しは強くなり鳥は見えずとも影に気付くことは多いです。季感が良く感じられる句です。
◎涅槃図に猫門開いたままの寺
 目の付け所が良いです。「門開いたままの寺」という何気ない表現の中に深い意味を秘めた取り合わせが、素晴らしいと思います。
こがめさん (8atk17xs)2023/3/22 20:42削除
第585回麦っこ選句

○利根川がのらりとくねり初蝶来
「のらりとくねり」の表現がいいなと思います。動きが見えてきます。

◎残雪の山の見下ろす野辺送り
○今朝の幸せ道の辺の犬ふぐり
毎日の幸せは「犬ふぐり」を見ながら感じたのだろう。犬ふぐりの季語ぴったりです。
「野辺送り」は辛いです。どんな些細なことでも幸せを感じます。故郷の野辺送りの景です。

○涅槃図に猫門開いたままの寺
「猫門開いた」の表現がいいなと思います。焦点絞ってよくみている表現だと思います。
参考になります。
不来方さん (8b8tdv36)2023/3/20 18:42削除
第585回選句 

◎利根川がのらりとくねり初蝶来
 利根川の大景と小さな初蝶の組合せと、「のらりとくねり」という大らかな如何にも春というリズムが佳い。

◯ 初蝶や独りっきりの母の墓
 「独りっきり」をどう読むか難しいが、底知れぬ寂しさが「初蝶や」によって救われている。

◯ 今朝の幸せ道の辺の犬ふぐり
 何気ないような句でありながら、この「幸せ」感には納得。一番大切なことかも知れない。

◯ 残雪の山の見下ろす野辺送り
◯ 残照の海を眼下に花胡桃
 高低の目線の二句。前句は野辺送りの中から見上げた残雪の山、黒と白の対比。後句は断崖絶壁から見下ろした海、眼前には花胡桃、青とみどりの対比。それぞれ取合せが見事。
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