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掲示板の主旨に反する投稿は掲載されません。掲載の是非は管理者が判断いたします。予めご了承願います。
不来方さん (8b8tdv36)2022/6/13 14:39 (No.26079)削除
第546回麦っこ出題

季語 田植

文字 生

当季雑詠

大変遅くなりました🙇‍♂️
返信
智美さん (8aq66elk)2022/6/20 11:03削除
546回投句

権祢宜の袴脱ぎ捨て田植えの日
出生の町名消える桐の花
月見草花びら半分開くとき
こがめさん (8atk17xs)2022/6/19 19:37
第546回麦っこ投句

小学校の田植え休みありし頃

生け捕りの蝮の泳ぐ一升瓶

切株に鋸の痕梅雨晴間
のんさん (8b8xe2bx)2022/6/19 18:35削除
第546回 投句

 歳月のいよいよ早し田植水
 
 語るほどの生い立ちで無し枇杷熟れる
 
 鯵叩く今頃遅くなるライン
天馬さん (8bszqp0p)2022/6/19 17:10削除
546投句
小昼はパン田植長靴剥がし脱ぐ
長生きの秘訣金魚玉に死角
老犬に残る嗅覚薔薇盛ん
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/19 09:08
546回 投句

誇らしく泥に塗れて田植えの子

ぼうふらの生きて厭われ叩かれて

象潟に浮かびし小島合歓の花
ふたばさん (8augfkle)2022/6/18 20:34削除
第546回麦っこ投句
黒板の田植えの日取り兄の文字
真夜中にコトリ氷の生まる音
灰色に湧く雲速し夏燕
不来方さん (8aqapchq)2022/6/17 13:22削除
第546回麦っこ投句

神の如し田植えの後の山の陰

蜻蛉生る前世の衣脱ぎ捨てて

梔子の誘なう闇の深さかな

まりさんへ 航空自衛隊の基地の町、岐阜県の各務原の山中で不意にF₋35に出くわしたことがあります。
太郎さん (8aq3zcoi)2022/6/17 10:27削除
麦っこ 546 投句
よそものの多き早乙女千枚田
萍や亀のはびこる放生池
徒に伸びて太宰の夾竹桃
まりさん (8aq66elk)2022/6/16 14:48削除
546回 投句

利根川に尽きる農道田植時
生ハムとワイン西日の席が空く
年金額改定通知さみだるる
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/6/15 14:52削除
546回投句
田を植えて干潟八万石暮れる

子を持たぬ叔母の生涯茄子の花

田を植えて田を植えて父母生きにけり
返信10
まりさん (8aq66elk)2022/6/13 09:30 (No.26049)削除
545回麦っこ投句一覧

「夏燕」
しあわせの王子の説話夏燕
バス停を探す駅前夏燕
連山のどれもふるさと夏燕
二番子の巣より溢れし夏燕
天領の水豊かなり夏燕
スーパーの防犯カメラ夏燕
コロナ禍の収まる兆し夏燕
可動橋抜けて明日へ夏燕
山国の空を自在に夏つばめ
ひさかたのふる里の駅夏燕

「結」
靴紐を結び直せる夏帽子
結界を過る一声落し文
結論を目で推しはかり心太
田を植えて一献付けし結の膳
結納は二人の形で夏料理
結納もせず金婚や夕端居
街薄暑コックの紐の前結び
尼寺の小さき結界夏椿
梅雨の底癖となりたる結跏趺坐
教会に結ぶ縁や緑さす

「雑詠」
足早に修行僧行く花柘榴
麦秋やバスから一人洒落男
万緑や出合い頭のFー35
いつだって親は切ない浮いてこい
丸文字の交換日記青林檎
枇杷熟るる電線の上で鳩の声
凌霄の花散るために赤く燃え
しっとりと匂う汐風扇風機
切りたての真っ赤な薔薇の長い棘
風みどりきみどり牛の乳房張る
返信
こがめさん (8atk17xs)2022/6/19 19:53
第545回麦っこ選句

○連山のどれもふるさと夏燕
○山国の空を自在に夏つばめ
豊かな自然の中で燕らが飛んでいるとほっとします。山国育ちだからそう思うのかな。

○結納は二人の形で夏料理
○結納もせず金婚や夕端居
どんなかたちであれ結ばれ幸せであればと思います。ニュースではデイトもしない若者が多いいとか・・・・。ほんとかなと思いますが。

◎風みどりきみどり牛の乳房張る
近所に乳牛を育てている牧場があります。「牛の乳」はいつも拭いてきれいにしているようです。この牛は放牧の牛のように感じます。こんなところの牛はいいな。乳の焦点化がいいなと思います。
ふたばさん (8augfkle)2022/6/19 18:56削除
第545回選句
○連山のどれもふるさと夏燕
 はるかな山並み。「どれもふるさと」がいいですね。

〇結納もせず金婚や夕端居
 しきたりにとらわれず、結婚して50年の歳月。季語にしみじみとした安堵感を感じます。

〇凌霄の花散るために赤く燃え
 赤く妖しい花。「散るために燃える」に、激しさと切なさを感じます。

◎風みどりきみどり牛の乳房張る
 風の描写が秀逸。見えない風、間もなく搾りだされる白いミルク。臨場感があります。

*昨夜、投句と選句をしたのですが今日開いたら、選句が載っていず、再度の選句です。
 うかつ者ですから最後にclickしなかったのかもしれません。削除は、以前と違って部分的にはできないことを知りました。
天馬さん (8bszqp0p)2022/6/19 16:12削除
545選句
○スーパーの防犯カメラ夏燕
○可動橋抜けて明日へ夏燕
◎尼寺の小さき結界夏椿
○万緑や出合い頭のFー35
○風みどりきみどり牛の乳房張る

コメントなしですみません。
のんさん (8b8xe2bx)2022/6/18 19:59削除
題545回選句

〇バス停を探す駅前夏燕
 目的地へのバス停か、迎えの宿のバス停か、探しているのでしょう。以前の旅で沢山燕の巣のある駅に遭遇した事がありましたが、都会には無いなと旅情を誘われました。

〇山国の空を自在に夏つばめ
 緑豊かな空を飛び回る元気な燕の様子が見えます。餌が豊富にありそうです。

◎結納もせず金婚や夕端居
 50年前だと結納をしないのは少数派だったかもしれませんが、大切なのは形式よりも二人の気持ち。相手への感謝と頑張れた自分に安堵しているのでしょう。

〇街薄暑コックの紐の前結び
 若いコックさんはお使いでしょうか?白が目にまぶしいです。

〇いつだって親は切ない浮いてこい
 以前かなり高齢のおばあさんがスーパーで息子さんと思われる人に、あれこれ指図していました。私から見れば息子さんはおばあさんの付添ですが、
  おばあさんにはいつまでも頼りない息子に見えるのかなと可笑しかったです。「浮いてこい」良いなと思います。
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/6/18 15:21削除
麦っこ545選句
〇スーパーの防犯カメラ夏燕
【評】郊外の町の、田畑の匂いを運んでくるような風を感じる。眼のつけどころがよく、構成もしっかりと、立ち姿のよい句になっている。
〇尼寺の小さき結界夏椿
【評】寺域もこぢんまり、お堂もこぢんまり、そして結界も…。尼御前のつつましい暮らしぶりが偲ばれる。夏椿がまことに似つかわしい季語である。
◎いつだって親は切ない浮いてこい
【評】境涯俳句のようなものは、難しく、独創的なものができにくいので、あまり作らないし、他者の作でも多くは採らないのだが、この句は大いに共鳴した。季語の力も大きいと思う。
〇凌霄の花散るために赤く燃え
【評】凌霄花が散るために赤く燃えるというのは、きわめて目新しい発想というのではないが、惹かれる表現である。句末に用言を置く場合、①終止形、②連体形、③連用形の三通りあり、掲句は③の形であるが、余韻を表しているか、あるいは単なる言い流しになっていないかの吟味はしたい。
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/6/18 10:08削除
545回選句
◎天領の水豊かなり夏燕
 すっきりした立ち姿の良い句だと思います。
〇結論を目で推しはかり心太
 皆迄言わずとも、お互い目を見れば言いたいことは分かると言ったところでしょうか。心太が効いている。
〇結界を過る一声落し文
 能の一場面。結界を越えた直後にポーンと鼓の音が一つ。ただならぬ道に足を踏み入れた時の緊張感が伝わってくる。
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/16 20:34
545回 選句 
○連山のどれもふるさと夏燕
一点から見晴るかす山々の作者の視線と思いが伝わってきました。静と動の対比がいいですね。


○スーパーの防犯カメラ夏燕
取り合わせが効いています。街中の切り取り方が巧み。


◎風みどりきみどり牛の乳房張る
風の描写が素敵。広い景から乳房への焦点の絞り方がさすがの一句。
まりさん (8aq66elk)2022/6/16 14:46削除
545回麦っこ選句


〇天領の水豊かなり夏燕
日田吟行を思い出します。夏燕がさわやか。

〇スーパーの防犯カメラ夏燕
長年十数個の燕の宿を許していた駅が、突然燕を追い出した今年。駅前マンションのピロティで子育てしている燕が一組、他は無事に住み替えができたのでしょうか。取り合わせが面白いと思いました。

〇尼寺の小さき結界夏椿
棕櫚縄で括った石がひとつとか。森閑として美しい景。今なら夏椿もたくさん散っていることでしょう。

◎万緑や出合い頭のFー35
まさか戦闘機ではないですよね!?フェラーリと思って検索しましたら、真っ先に戦闘機が出てきまました。百恵ちゃんの歌に「真っ赤なポルシェ」がありましたが、突然真っ赤なフェラーリに出会った感動として頂きました。そのどっきり感と万緑がマッチしていると思います。新庄監督が乗っていたかもしれませんヨ。

〇いつだって親は切ない浮いてこい
俳句としては上五が甘すぎ、直接言い過ぎとは思いますが、母として祖母として共感するばかり。季語がいい。
不来方さん (8aqapchq)2022/6/13 21:02削除
第546回麦っこ選句

◎天領の水豊かなり夏燕
 この天領はすぐに高山や日田を浮かべる。いづれも山国で水豊かな地。夏燕の飛翔が目に浮かぶ。

○可動橋抜けて明日へ夏燕
 どんな可動橋かはともかく、夏燕が開いた橋を抜けて広い未来に飛び立って行くようだ。

○丸文字の交換日記青林檎
 交換日記だけで終わった淡い初恋であろうか。

○風みどりきみどり牛の乳房張る
 「みどり」「さみどり」「張る」の韻律と牧場の爽快感。搾乳の現場は知らないが想像力をかきたてられる。
返信9
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/17 12:02 (No.26347)
547回 お題

少し早いのですが、宜しくお願いします。

季語:蛙

文字:理

雑詠:
返信
返信0
まりさん (8aq66elk)2022/6/6 13:42 (No.25489)削除
麦っこ544回投句一覧

「日傘」
誘われて絵日傘買うてもらいけり
白日傘介護ホームへ忘れけり
立ち読みのハウツーブック白日傘
河風に千切れゆく嘘白日傘
妻同士日傘がお辞儀してをりぬ
日照雨きて畳む相合日傘かな
釣人を隠し日傘の円い黙
停車場に集う日傘や参観日
あちこちでパラソル立てて小物釣り

「出」
炎天や臍出しルック闊歩する
光る眼で出を待つ子役夏芝居
山門を出て甘味屋へ夏帽子
噴水の余力を浴びる出口C
雲を呼ぶ出羽三山は梅雨最中
緑陰を出でて光となる流れ
出囃子で偲ぶ高座や夏の宵
薔薇の門出れば戻れぬ今日の我
名僧に出生の謎未草

「雑詠」
麦秋や空へ繋がる深呼吸
博多山笠四カ国語の説明図
薫風やウイーンウインとラジコンカー
薫風の波渡りゆく飛行船
斎場のショパンの調べ新樹光
ダービーの夜や一年を語り合う
田の神が在す早苗田揺れていく
建設の鉄の遮蔽や夏薊
段取りの良き作業員青葉風


作者からのお申し出で、ニ三か所訂正があります。

削除マーク
投稿の途中で、削除マークのない投稿になってしまう方がおられますが、それがよくわかりません。
慣れないといろいろ出てきますね。
私の場合、一度入れたパスワードが記憶されていて投稿者の名前の後ろの水色の四角の中に「‥‥‥」で隠されています。
パスワードを入れなくとも投稿のたびに削除記号が出ます。それが一般的だと思うのですが。

また、ピンマークのついた投稿がいつも優先ででますので、ご自分の投稿が一番上とはなりません。
不安になると思いますが、ゆっくり下の方を確認してください。

★ 投句は、「今週のお題」の投稿を開けてそこの「返信」から
★ 選句は、まりの「投句一覧」の投稿を開けてそこの「返信」から投稿してください。
★ この句会の唯一の条件は「投句をしたら選句をする。選句数自由」です。

週一回の作業なので丁度忘れかかった頃となります。不安になりますが、失敗しても別にどうってことありません。
どんどん下に下がっていって目につかなくなるだけですので!!!
削除記号がついていればご自分ですぐ削除できますし!

お困りごとは管理人にお知らせくださいませ。
返信
智美さん (8ayirtrx)2022/6/15 10:55削除
第544回選句

 〇立ち読みのハウツーブック白日傘
  書店前、歩道にはみ出し目立つ所に並べられたハウツー物。
  思わず日傘を広げたまま手に取ってしまう。

 〇光る眼で出を待つ子役夏芝居
  緊張と誇らしさと・・。役を得た子の生き生きとした姿が
  「光る眼」に凝縮されている。

 〇麦秋や空へ繋がる深呼吸
  刈り取りを前にした麦畑の広さがそのまま空へ・・・。

 ◎斎場のショパンの調べ新樹光
  何気なく読んでしまえるが、故人と送る人の両方が見えて来る。
太郎さん (8aq3zcoi)2022/6/12 16:32削除
麦っこ544選句 

◎緑陰を出でて光となる流れ
【評】緑陰のせせらぎが、光の帯となって万緑のなかを流れていく。
天上からBGM、‘Symphony No.6 F-Major ’が降りてくるようだ。「出
でて光となる」が巧い。

○立ち読みのハウツーブック白日傘
【評】白日傘をさした洒落た身なりの夫人が、立ち読みをしている。
横目でちらと見ると“how toもの”に読みふけっているのだ。「ハウ
ツーブック」をもう少し具体化するとイメージがふくらむのだが…。

○山門を出て甘味屋へ夏帽子
【評】寺に立ち寄ったたぶん女性の、仲良し三人組らしいのが、門前
の甘味処に入っていく。「夏帽子が…出て…入る」という省略がいい。

○博多山笠四カ国語の説明図
【評】重要無形民俗文化財にしていされている博多祇園山笠は、二年
間開催を見送られたが今年は盛大に行われるようだ。山笠の魅力を外
国人客にも知らせようと、日本語のほかに英・中・韓三カ国語の解説
パネルが設置されるという。

○ダービーの夜や一年を語り合う
【評】三歳優駿の熱戦の興奮覚めやらぬまま、二次会の居酒屋に入り、
話題はドウデュースの見事な末脚から有力馬の血統、さらには今年一年
のGⅠレースの展望へとひろがり、夜の更けるのも忘れて杯を重ね話を
紡いでいくのである。

 昼過ぎに一度、選評を書いて投稿したのだが、1時間ほどして掲示板を開いてみたら、自分の投稿が載っていない。ここかしこ探してみたが「ごみ箱」にも見当たらなかった。狐につままれたような気分で、頼りない記憶を辿りながら再度書き上げ、今度はしっかり控えを保存して投稿することにした。
のんさん (8b8xe2bx)2022/6/11 22:23削除
第544回 選句

○釣人を隠し日傘の円い黙
 「円い黙」日傘はあたかもカプセルのようです。
○炎天や臍出しルック闊歩する
 先日久々の日比谷で見ました。流石都会のど真ん中と感心してきましたがスルー、驚きを素直に句にしたところを見習いたいです。
○麦秋や空へ繋がる深呼吸
 広大な気持ちの良い場所が目に浮かびます。
◎斎場のショパンの調べ新樹光
 実景でしょうか?私もショパンにしてと遺言したいです。
まりさん (8aq66elk)2022/6/11 17:30削除
544回選句

〇噴水の余力を浴びる出口C
「余力を浴びる」がヘンでもあり面白くもありました。噴水は計算された通りに吹き出しているので、決して「余力」ではないはずですから、これは遠くまで飛んできた飛沫を余力としたのでしょう。確かにそう思えますね。

〇薫風の波渡りゆく飛行船
「船」ですから薫風の「波」としたのでしょう。私も久しぶりに見たのですが、多分アサヒスーパードライの宣伝飛行船。ネット情報の飛行予定とずれていますが、あの形・色、そうだったのじゃないかな。

◎斎場のショパンの調べ新樹光
微かに流れるショパン。斎場の静けさが際立ちます。太郎さんは今までの経験や思いを総動員して、新鮮な「今」を作り上げておられる。つまり古いピースを使って新しい新鮮な景色に蘇らせるわけです。私などは詰めの甘いピースしかないのですが、太郎さんの記憶のピースはシャープのようです。


ほとんどの句会が復活、そのほかのコト・コトも復活。2年半前までは体に馴染んでいた生活も、急な復活には青息吐息状態です。
句会復活で2年半ぶりにお会いした方(80歳男性)のお話。
脊柱管狭窄症が急に悪化して100mも歩けなくなって受診。手術かリハビリかと言われてリハビリを選択。朝昼晩と一日三回のストレッチ・リハビリを半年間きっちりと実行したら快復したと。その根気には心底敬服いたしました。私には三日も続きません。老いから来る病気を治すのは医師ではなくて自分なのだとショックを受けました。
こがめさん (8atk17xs)2022/6/11 16:44
第544回麦っこ選句

◎釣人を隠し日傘の円い黙
「円い黙」の表現に感服しました。釣り人が黙って釣っている景が浮かんできます。

○立ち読みのハウツーブック白日傘

○雲を呼ぶ出羽三山は梅雨最中
出羽三山を見に田舎に帰りたいな。 雲の動きで天気を予想していたな。と

○緑陰を出でて光となる流れ
ふたばさん (8augfkle)2022/6/11 11:44削除
544回選句
〇河風に千切れゆく嘘白日傘
 千切れゆく嘘に対しての白日傘 季語が効いていると思いました。

〇雲を呼ぶ出羽三山は梅雨最中
 梅雨最中であることで、かえって晴れた日の山のイメージがわいてきます。もう一度行きたかった出羽三山。
 足腰に自信がなくなり、残念です。

◎緑陰を出でて光となる流れ
 深い句ですね。イメージ美しいです。

○斎場のショパンの調べ新樹光
 ショパンの調べに、曲はなにかしら?と想像しました。「夜想曲変ロ短調」なんて。自分の好きな曲をあてはめてイメージしました。
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/10 17:15
544回 選句

○立ち読みのハウツーブック白日傘
中七のハウツーは、何を求めて?何に戸惑って?新感覚の一句で、興味深い。


◎緑陰を出でて光となる流れ
一本の川の流れを見つめる作者。光と成るが温かく希望を感じさせます。


○斎場のショパンの調べ新樹光
送り出す最期の曲は、人それぞれ。ショパンの曲に亡き人への思いが重なります。
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/6/10 14:01削除
544回選句
◎緑陰を出でて光となる流れ
 一面緑に覆われた木陰は暗い。そこを抜け出た流水の輝きは眩いばかりだ。夏の深まりが感じられる。
〇名僧に出生の謎未草
 睡蓮と呼ばずに未草と言う。何か謎めいたものを想像させられます。
〇斎場のショパンの調べ新樹光
 故人の好きだったショパンの曲を斎場で流してもらっているのだろうか。きっと幸せな一生だったのだろう。
〇建設の鉄の遮蔽や夏薊
 薊の花は何故か殺風景な場所に似合うような気がする。
まりさん (8aq66elk)2022/6/8 09:59削除
削除

一部編集(訂正)ができないのはかなり不便ですが、できないようです。
訂正:私の場合
まず削除したい投稿を「コピー」(マウス作業のみ・別紙・別画面に移すわけではありません。⇒投稿削除⇒新たに返信クリック⇒
コピーしておいた文(訂正しないまま)を貼り付け⇒送信⇒よろしいかと訊かれた投稿画面の「戻る」をクリック⇒その画面は自由に訂正できるのでそこで訂正⇒
再度送信

文に書くとややこしいですが、実際にはそうでもありません。頭の体操と思って慣れるしかありません。

選句の場合もそうですが、
とにかく 「コピー&ペースト」 は必須です。
選句時の俳句の間違いが時々見られますが、ご自分で写しているからだと思いますヨ。
不来方さん (8aqapchq)2022/6/8 08:55削除
まりさん 確かに最近弊書き込みに「削除マーク」が付いていませんね。削除用パスワードは入れても入れなくてもいいと理解していたので、インプットする際どうしたか覚えていません。この投稿には削除用パスワードを入れてみます。投句や選句の修正の時一旦削除して入れ直さないといけないので不便ですね。他に訂正方法があるのかしらん?

皆さん 544回の弊選句の特選句へのコメントの「個人」→「故人」の間違いです。
不来方さん (8aqapchq)2022/6/6 21:45
第544回麦っこ選句

○釣人を隠し日傘の円い黙
 黒い日傘でしょうか。釣り人の人柄まで想像出来そうな「丸い黙」

○停車場に集う日傘や参観日
 郊外の(多分)高校の参観日のバス停の雰囲気がよく出ている。

○噴水の余力を浴びる出口C
 「出口C」の改札からの距離感、噴水との距離感がとてもいい。「余力」の表現が難しいところ。

◎斎場のショパンの調べ新樹光
 個人の好きだったショパン。葬儀のテーマでありながら「新樹光」で救われる。太郎さんの音楽の句の懐の深さは別格。打ち出の小槌のよう。
返信11
智美さん (8ayirtrx)2022/6/5 08:50 (No.25409)削除
第545回 麦っこお題

 季語  夏燕

 文字  結

 当季雑詠
返信
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/13 05:37
545回投句

しあわせの王子の説話夏燕

教会に結ぶ縁や緑さす

しっとりと匂う汐風扇風機
智美さん (8ayirtrx)2022/6/12 21:56削除
第545回投句

 バス停を探す駅前夏燕
 尼寺の小さき結界夏椿
 切りたての真っ赤な薔薇の長い棘
まりさん (8aq66elk)2022/6/12 20:35削除
545回投句

連山のどれもふるさと夏燕
街薄暑コックの紐の前結び
風みどりきみどり牛の乳房張る
天馬さん (8bszqp0p)2022/6/12 19:48削除
545投句

二番子の巣より溢れし夏燕
結論を目で推しはかり心太
いつだって親は切ない浮いてこい
のんさん (8b8xe2bx)2022/6/12 15:57削除
題545回 投句

  天領の水豊かなり夏燕
  結納は二人の形で夏料理
  丸文字の交換日記青林檎
こがめさん (8atk17xs)2022/6/11 18:12
第545回麦っこ投句

スーパーの防犯カメラ夏燕

靴紐を結び直せる夏帽子

枇杷熟るる電線の上で鳩の声
ふたばさん (8augfkle)2022/6/11 13:24削除
第545回麦っこ投句
コロナ禍の収まる兆し夏燕
田を植えて一献付けし結の膳
足早に修行僧行く花柘榴
太郎さん (8aq3zcoi)2022/6/11 12:03削除
麦っこ 545 投句
可動橋抜けて明日へ夏燕
結界を過る一声落し文
麦秋やバスから一人洒落男
不来方さん (8aqapchq)2022/6/11 10:37削除
第545回麦っこ投句

山国の空を自在に夏つばめ

梅雨の底癖となりたる結跏趺坐

万緑や出合い頭のFー35

ジュピターさん同様、最近自己模倣の作り方に悩んでいます。こちらは投句以前の問題ですが。
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/6/7 17:47削除
545回投句
ひさかたのふる里の駅夏燕
結納もせず金婚や夕端居
凌霄の花散るために赤く燃え

最近、投句する度にこれは以前どこかで投句した句ではないかと、迷うことがあります。
良く調べれば分かることかも知れませんが、つい面倒くさくなって止めています。
まあ、命まで取られることもなかろうと開き直っている次第です。御免なさい。
返信10
天馬さん (8bszqp0p)2022/6/7 10:26 (No.25561)削除
毎回遅くてすみません💦
543選句しましたのでコメントしました。
返信
まりさん (8aq66elk)2022/6/7 10:45削除
削除マーク
どうしたら削除マークが消えるのか試そうと思って、投稿者・新規のところにチェックをして投稿したら匿名で出ただけでした。
この頃、不来方さんの投稿にも削除マークがありません。
逆にお聞きしたいのですが?
管理者側としては、削除マークが無くとも削除できる機能が無ければならないと思うのですが。
暫く試行錯誤です。
匿名さん (8aq66elk)2022/6/7 10:40削除
選句に張り付けた雄大な景色。いいですね。
私たち(多分みなさんもそうだと思いますので)は、こういう景色に3年間出会っていません。
今秋ぐらいから…と期待しております。

こういう景色を見て作る句と、こちらの景色で作る句は違って当然ですね。
返信2
まりさん (8aq66elk)2022/5/29 20:31 (No.24995)削除
第543回投句一覧

「クレマチス」
鉄線花跡継ぎはまだ修行中
交番の裏に自転車鉄線花
鉄線花女囚さそりの梶芽衣子
父という遠き束縛クレマチス
荒垣やパッと顔出す鉄線花
夕空をむらさきに染めクレマチス
寂聴の源語雨中の鉄線花
蹲踞の水舐める猫鉄線花
鉄線花焼いては壊す陶芸家
濃紫長き垣根の鉄線花

「底」
水底のザリガニ隠れ泥煙る
遠雷や記憶の底の警報器
炯々と蝮一升瓶の底
ふる里の底なし沼や蛇苺
富士晴れて泉の底に光るもの
宅配車炎暑の底をあがり来る
胸底の少しの気骨麦の秋
底紅の葉に一滴茶席成る
覗き込む螢袋の底の闇
夏空へあっけらかんと井戸の底

「雑詠」
耳打ちをしたかされたか蟻戻る
ひなげしや新住人は子だくさん
ひまわり一望むかし旅せしウクライナ
薔薇の香の流れるアーチ車椅子
市街地へ陣地広げる山法師
会釈して道譲る海女花茨
鳥消えて広くなる池青嵐
天袋から子への恋文花樗
生活保護受理の角印浮いてこい
青田風並んで走る一車両
返信
天馬さん (8bszqp0p)2022/6/7 10:23削除
543選句
○父という遠き束縛クレマチス
私の場合は母と置き換えいただきました。

◎蹲踞の水舐める猫鉄線花
娘が保護猫母子を飼い始め、猫が身近に。蹲踞に季語の花が効いています。

○ふる里の底なし沼や蛇苺
配偶者に付き合って林道をよく走りますが、時折不気味な沼に出会います。景が浮かびます。

○宅配車炎暑の底をあがり来る
当地、今日は朝からストーブつけてます。季語にはまだまだですが、これもリアルに景が浮かんできます。

○耳打ちをしたかされたか蟻戻

蟻はつい俳句にしたくなります。耳打ちに惹かれました。
林道を抜けたらこんな景色が広がっていました。
智美さん (8ayirtrx)2022/6/4 23:57削除
第543回選句

 ◎父という遠き束縛クレマチス
   子どもの頃はうるさいと思った言葉も、今となれば懐かしい。
   知らず知らずに教えを守って来ました。
   「クレマチス」の季語も違和感がありません。

 〇炯々と蝮一升瓶の底
   瓶の中に入れられても・・の蝮の姿がすぐ思い浮かびます。
   JR御徒町駅、松坂屋の向かいに立派な!「へびやさん」がありました。(今もあるかな)
   毎週木曜日にその前を通るのですが、気味が悪く怖かったです。絶対にお店の方は見ないように
   足早に通り過ぎていました。

 〇ふる里の底なし沼や蛇苺
   子どもが近づいてはいけない場所は昔も今もあるのでしょう。
   子どもの頃「蛇苺」もなんだか怖かったです。

 〇胸底の少しの気骨麦の秋
   「少しの気骨」がいいです。「麦の秋」の豊穣と乾燥があっているような気がします。
ふたばさん (8augfkle)2022/6/4 18:48削除
543回選句
◎父という遠き束縛クレマチス
 「遠き束縛」の措辞に魅かれました。

〇炯々と蝮一升瓶の底
 怖いもの見たさに、隣へ出かけた記憶があります。一升瓶のマムシは陽の光の中で金色に輝きくねっていました。

〇宅配車炎暑の底をあがり来る
 モーレツな暑さの中、やってくる宅配車。「炎暑の底」はインパクトのある季語です。配達員の苦労が思いやられます。

〇天袋から子への恋文花樗
 断捨離をしてのことでしょうか。思いがけないものが出てきて、それを読んだ時の何とも言えない戸惑い。不思議な感情が
 伝わってきました。
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/6/4 10:31削除
543回選句
◎炯々と蝮一升瓶の底
 瓶の底で炯々と光るのは蝮の眼でしょうか。強精剤としての薬効あらたか。
〇父という遠き束縛クレマチス
 幾つになっても父親の厳しさは忘れ難いが、道を外さなかったのもそのお陰。
〇ふる里の底なし沼や蛇苺
 怖い思いをしたりうす気味悪く感じた場所が誰にもあると思います。蛇苺がその思いを増幅している。
のんさん (8b8xe2bx)2022/6/2 21:21削除
第543回選句

 ◎父という遠き束縛クレマチス
  「遠き束縛」父が背中で教えてくれた事でしょうか。強く言われた訳では無いのに血肉になっている教え、心打たれる句です。
 
 〇蹲踞の水舐める猫クレマチス
  汗ばむようになって来た季節感があり、微笑ましい景です。
 
 〇ふる里の底なし沼や蛇苺
  「絶対行ってはいけません」そう言われていたのでしょう。ちょつと不気味な名前の季語が良いです。
 
 〇ひなげしや新住人は子だくさん
  少子化と言われながらご近所に子沢山の一家が越してきたのですね。よその子でも成長が見られる毎日は楽しい事でしょう。
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/2 20:46
○蹲踞の水舐める猫鉄線花
静かな景の描写の中に動と静が見事に調和していると思います。


○鉄線花焼いては壊す陶芸家
鉄線花が咲く工房の庭と割られたカケラが浮かびます。取り合わせ良く、季語が効いています。


◎炯々と蝮一升瓶の底
滋養強壮酒として故郷でも売られていました。初めて目にした幼い日の驚きは、忘れられません。見た目のインパクトだけで無く、風土の匂いや人間味のようなものを感じます。


○底紅の葉に一滴茶席成る
作者の詩的な感性と確かな茶道への造詣の深さが感じられます。その空間に誘い込まれました。
こがめさん (8atk17xs)2022/6/1 18:20
第5○交番の裏に自転車鉄線花
○蹲踞の水舐める猫鉄線花
「鉄線花」の咲いている景が浮かんできます。

○炯々と蝮一升瓶の底
蛇はよく見かけました。でも蝮だけは気をつけなさいと・・・。
でも蝮を酒の入っている瓶(一升瓶)に入れていたり、串に挿して干してある家もありました。薬になるからということでした。「炯々と」の表現からよく見かけるのだろうか。

◎ふる里の底なし沼や蛇苺
田舎の沼を思い出しました。「危ないからいっちゃだめだよ。」とよく言われました。
沼の回りを蛇苺がたくさん育っている景からだれも怖くて行かないような気がします。
蛇苺があるところには蛇がいるからと言われて育ちました。迷信かな。
「切れ」について参考になりました。
43回麦っこ選句
まりさん (8aq66elk)2022/6/1 16:29削除
543回選句

◎父という遠き束縛クレマチス
私には親に束縛された記憶がありません。親は家族が生きるために日々必死の時代でしたから。でも、この中七には静かに共感します。濃い紫のクレマチスでしょうか。このお題が無かったら思いつかなかった季語だろうとも思います。

〇炯々と蝮一升瓶の底
昔、実家の暗い引戸の一番奥に焼酎漬の小さな蝮が入ったガラスの瓶がありました。あるというだけで怖かったのを覚えています。これは漬けられたばかりの蝮なのでしょうか。炯炯という言葉は初めてですが、蝮には強い言葉が合います。

〇ふる里の底なし沼や蛇苺
「水は怖いよ」と子供に教えるための「底なし沼」なのでしょう。肩の力を抜いた「蛇苺」の斡旋がいいなと思いました。

〇宅配車炎暑の底をあがり来る
暑い暑い日、ゆらゆらする逃げ水(これが春の季語なのはなぜ?)の坂を上って来る宅配車。イメージがクリアです。これもお題から浮かんだ季語でしょう。時期的にちょっと早いですが、とても魅力的な季語です。梅雨が明けたら私も使ってみます。
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/6/1 11:33削除
麦っこ 543 選句
◎蹲踞の水舐める猫鉄線花
【評】美しい毛並みの黒猫が蹲踞の石に屈みこんで水を舐めている。つと振り向いたその眼は、金茶色に輝いていた。傍らの透垣に絡んで鉄線花が薄紫の大柄な花を開いている。この取り合わせの画風もタッチも一幅の日本画を見るようである。

○ふる里の底なし沼や蛇苺
【評】広々とした田園地帯に横たわる沼は、「底なし沼」と呼ばれ親しまれもし恐れられもしてきた。岸辺の湿った草地には蛇苺が群生し、今まさに丸く紅い実が幾許く熟しているのだ。幼時の記憶とともに思い出される故郷の四季の景色の中で、この沼と蛇苺はもっとも懐かしいものの一つなのである。

○宅配車炎暑の底をあがり来る
【評】強い日差しの下、盛んに陽炎の揺れる下り坂の舗道。そこを上がって来たのは、クール便の宅配車で、一陣の涼風が吹いたような気がする。「炎暑の底」は、真夏の太陽の直射熱によって灼けるような熱をもった空間・万物、その底辺の部分を動いている人々の暮らしを想起させて上手い表現である。
不来方さん (8aqapchq)2022/5/30 17:58
第543回麦っこ選句

○父という遠き束縛クレマチス
「遠き束縛」に共感。クレマチスの句として新鮮。

◎炯々と蝮一升瓶の底
 蝮酒の映像がリアル。「炯々」「一升瓶」の斡旋が見事。

○胸底の少しの気骨麦の秋
 麦には少しの気骨が似合う。

○底紅の葉に一滴茶席成る
 茶道には疎いが「一滴」とは言いえて妙。「茶席成る」の断定もいい。

○鳥消えて広くなる池青嵐
 言葉が柔らかい。時間の経過と景の変化がよく分かる。
返信10
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/5/29 08:20 (No.24916)削除
第544回 題
季語 日傘
文字 出
雑詠
返信
智美さん (8ayirtrx)2022/6/4 23:03削除
第544回投句

 誘われて絵日傘買うてもらいけり
 出囃子で偲ぶ講座や夏の宵
 田の神が在す早苗田揺れていく
ふたばさん (8augfkle)2022/6/4 21:55削除
第544回麦っこ投句
白日傘介護ホームへ忘れけり
山門を出て甘味屋へ夏帽子
建設の鉄の遮蔽や夏薊
のんさん (8b8xe2bx)2022/6/4 20:06削除
第544回 投句

 立ち読みのハウツーブック白日傘
 噴水の余力を浴びる出口C
 段取りの良き作業員青葉風
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/6/4 13:08
河風に千切れゆく嘘白日傘

名僧に出生の謎未草

薫風の波渡りゆく飛行船
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/6/4 11:22削除
麦っこ544 投句
妻同士日傘がお辞儀してをりぬ

光る眼で出を待つ子役夏芝居

斎場のショパンの調べ新樹光
不来方さん (8aqapchq)2022/6/4 08:57
第544回麦っこ投句

日照雨きて畳む相合日傘かな

薔薇の門出れば戻れぬ今日の我

ダービーの夜や一年を語り合う
まりさん (8aq66elk)2022/6/3 14:48削除
544回 投句

釣人を隠し日傘の円い黙
緑陰を出でて光となる流れ
麦秋や空へ繋がる深呼吸
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/6/3 14:24削除
544回投句
停車場に集う日傘や参観日
雲を呼ぶ出羽三山は梅雨最中
博多山笠四カ国語の説明図
こがめさん (8atk17xs)2022/6/1 20:40
第544回麦っこ投句

あちこちでパラソル立てて小物釣り

炎天や臍山しルック闊歩する

薫風やウイーンウインとラジコンカー
返信9
まりさん (8aq66elk)2022/5/22 22:36 (No.24426)削除
542回投句一覧

「百日紅」
扁平な仁王の足裏百日紅
廃校に残る鉄棒百日紅
聞き流す打ち明け話百日紅
校門の門扉のゆるみ百日紅
藤村の庭にほろほろ百日紅
ヘルメット脱げば住職百日紅
三猿の家訓を守り百日紅
だんだんと膨らむ噂百日紅
鯔数多跳ねる汽水池百日紅
いつも迷う駅裏の辻百日紅

「透」
青空にビー玉透かす夏帽子
葉桜を透る陽ボレロの二旋律
透き通るフルート鈴蘭の群生
透き通る風のかおりや薔薇の園
蝙蝠や見透かされている下心
夏芝居子役の声の透きとおり
羅に透ける物腰夕明り
透けて見える川底の石鮎解禁
透明な父の呼び声麦の秋
ぼうたんに透ける慢心あるがまま

「雑詠」
卯の花腐し一つ加わる風呂掃除
指揮者なき水沢駅の鉄風鈴
指で読むリートの楽譜若葉風
絵手紙の蕗の緑や青葉晴
蝶の道ここは秘密ぞ男言う
一杯の常温の水麦の秋
忠敬にあやかる町や鰻飯 
詩を紡ぐ光の粒子青時雨
薫風や句会の記録読み直す
迫り来る戦の翳り新樹光
返信
天馬さん (8bszqp0p)2022/5/31 11:24削除
542選句
○校門の門扉のゆるみ百日紅

○青空にビー玉透かす夏帽子

○夏芝居子役の声の透きとおり

○一杯の常温の水麦の秋

◎詩を紡ぐ光の粒子青時雨
息子が4歳くらいの時、跳ね上がる雨だれをみて「雨の赤ちゃん、どんなにはねてもお空に帰れないね」と。
掲句の光と雨の比に惹かれました。

毎回選句が遅くてすみません。
智美さん (8ayirtrx)2022/5/30 10:21削除
第542回選句

 〇扁平な仁王の足裏百日紅
   仁王の足裏が扁平かどうかなど考えた事もありませんでした・・・。
   あの巨体ががっしりと立っているのだから、造形的にはぴったり平らなんでしょう。
   でも、偏平足でなく、普通の御足だったら足裏はどんな大きなアーチなんだろうなどと
   想像していたら、楽しくなって・・・。作者の視点に拍手。
   季語「百日紅」は優しすぎかな・・?と思いますが。かえってそれがいいのでしょうか。

 〇青空にビー玉透かす夏帽子
   ビー玉は思わずぐるぐる回したり、透かしたりしたくなります。
   青空に向かう子どもの嬉々とした姿が浮かびます。
   「夏帽子」というと、婦人の鍔広の帽子やカンカン帽(今はないかな)などが
   浮かんでくることもあるので、ここでは「麦藁帽」と言い切った方がいいかなと・・。

 〇夏芝居子役の声の透き通り
   子役の時代にしかだせないあの声の輝きが伝わります。
   緊張感と幼い艶と修練と。
   「夏芝居」、炎暑ではない、さわかな夏の風を感じる季語です。

 ◎指で読むリートの楽譜若葉風
   「指で読む」・・点字の楽譜でしょうか。(私はそう解釈してしまいました)
   歌もピアノの楽譜も点訳してくれる奉仕者がいて目の不自由な方々は助かっているそうです。
   全盲の人にピアノの練習をサポートしている友人がいます。
   点訳楽譜は凄いボリュウムになるそうです。彼女は点訳楽譜を読んだり、実際にピアノを弾いたりしながら
   サポートしているそうです。
   「若葉風」の季語がとてもいいです。体全身で若葉の季節を感じているでしょう。
のんさん (8b8xe2bx)2022/5/28 19:53削除
第542回選句
 
 〇夏空にビー玉透かす夏帽子
  夏帽子は好奇心旺盛な男の子でしょう。省略の効いた句です。
 〇葉桜を透る陽ボレロの二旋律
  美しく楽しい取り合わせの良い句です。
 〇夏芝居子役の声の透きとおり
  子供と言っても厳しい修行の後の舞台、季語が溌剌としています。
 〇詩を紡ぐ光の粒子青時雨
  青葉を濡らす雨、軽やかに降る雨のようです。
 ◎指で読むリートの楽譜若葉風
  音楽の素養がないので、出来ませんが様子は分かります。美しい歌声が聞こえてきそうです。
こがめさん (8atk17xs)2022/5/27 22:29
第542回麦っこ選句

○指揮者なき水沢駅の鉄風鈴
「指揮者なき」から自由に風鈴が揺れてきれいな音が出ているように感じます。

○葉桜を透る陽ボレロの二旋律
○透き通るフルート鈴蘭の群生
○指で読むリートの楽譜若葉風
音楽に関する句は流れがなめらかでいいなと思います。豊かな心になります。
語句のイメージが浮かぶには音を思い出さないとと思いますがなかなか大変です。

◎透明な父の呼び声麦の秋
父の呼ぶ声がとても言い声だったのだろうな。「麦の秋」の季語から広い自然の中での父の声にうっとりしているのだろう。いいな・・・・。
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/5/27 14:30削除
麦っこ 542 選句・鑑賞
「百日紅」
・扁平な仁王の足裏百日紅
 偏平足は、一種の足の病気で、仁王にあるまじき足の状態である。が、あえてそういうからには、眼前の仁王に何か異変を感じたのだろう。ネット検索の序に仁王のことを調べてみたら、改修中の寺で、横たえられた仁王の写真があって、その足裏が一枚板のように真っ平である。まさに異様な光景であった。早く元のように起立させられればよいと思った。

○廃校に残る鉄棒百日紅
「廃校」は幾分手垢のついた題材のような気がするが、誰もいない校庭の古鉄棒と見る者のなき百日紅の取り合わせは、その時空に数多のイメージが浮かび、やはり日本人の詩心をかきたてるものがある。

「透」
○夏芝居子役の声の透きとおり
 かの寺嶋眞秀(当時4歳)くんの初舞台は2、3階まで透る声としっかりした口調で台詞を言い、大成功であったという。観客の大勢入った一橋講堂で台詞が会場の中ほどまでしか届かなかった苦い思い出がある。

◎羅に透ける物腰夕明り
薄衣に透けて白布で覆われた体の動きが見える。「物腰」は、一挙手一投足の動きそのものではなく、その動きに表れる「身のこなし方」「態度」について言い、時には「言葉遣い」までも含めて言う。そしてしばしば「やわらかい」「品のよい」「静かな」などのほか、「粗野な」「可笑しな」などのマイナスイメージの形容がつくこともある。掲句は、夕明りの中で羅を透して垣間見た、何やらゆかしい物腰を詠んでいるのに違いない。

「雑詠」
〇詩を紡ぐ光の粒子青時雨
 今回採った句の中で唯一抽象的な句である。季語以外、具象的なイメージのない題材であるが、「詩を紡ぐ」といい、「光の粒子」といい、「青時雨」に続いていくとき、詩語としての字面、音の韻きなどが何やら快い調べを形成して、立ち姿のよい一句を成していると思った。
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/5/26 16:36削除
542回選句
◎指で読むリートの楽譜若葉風
 楽譜は指でなぞりながら読むものなんですね。私は楽譜を長く見ていると頭痛がしてきますが。季語の斡旋も良いと思います。
〇蝙蝠や見透かされている下心
 蝙蝠にはそのような雰囲気があります。
〇羅に透ける物腰夕明り
 夏の夕暮れ時の一寸した色気が感じられます。
〇詩を紡ぐ光の粒子青時雨
 青時雨をこのように見立てた感性が素晴らしい。
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/5/26 15:53
542回 選句
○廃校に残る鉄棒百日紅

季語のある風景は、私にとっては母校。既に廃校となった木造校舎。何故か鉄棒などの遊具の側に咲いていた赤い百日紅の花が記憶の底に鮮やかに残っています。


○葉桜を透る陽ボレロの二旋律

ボレロは季節ごとに効果的に登場しますね。葉桜を透ける強烈な夏の日差しが眩しい。


◎透明な父の呼び声麦の秋

父の声は過去へ過去へと遠くなり消えかけていますが、心には透明な声として、残り続けています。作者の伝えたい事とは、違うかもしれませんが。
稔りの麦の匂いと父の匂いが重なります。非常に主観的な鑑賞ですみません。
まりさん (8aq66elk)2022/5/25 23:08削除
第542回選句

〇扁平な仁王の足裏百日紅
私にとっての百日紅はまずお寺。古木も多く、幹がほとんど空洞の百日紅もよく見かけます。あの強面の仁王が扁平足?!信じられませんが、あの甲高の無骨な足はあまり俊敏そうでないことも確かか…。意外さに〇。

〇だんだんと膨らむ噂百日紅
確かに噂話は「だんだんと」思ってもいない方向に膨らむからこわい。この季語は動くと思います。お題を離れて考え直すのも一考ですネ。

〇透明な父の呼び声麦の秋
私には「父の呼び声」が曖昧なので「父の呼ぶ声」にして読みました。亡くなったお父様が家族を呼ぶ声(思い出でも幻想でも・夢でも)が透明に感じたと。本意は違うかもしれませんが。

◎指で読むリートの楽譜若葉風
シューマンでしょうか、シューベルトでしょうか。「指で読む楽譜」なんて素敵な。私は指では読めないので耳で覚えます。ドイツの若葉はことに美しい事でしょう。季語がよく合っていると思います。私はドイツ語の発音がとても苦手で、どんなに勧められてもドイツリートは歌いません。
不来方さん (8aqapchq)2022/5/25 09:48削除
第542回麦っこ選句

○聞き流す打ち明け話百日紅
○だんだんと膨らむ噂百日紅
 取合せが同じパターンの人事句で、両句とも「百日紅」の時間軸が醸し出す雰囲気とよく合っている。

○青空にビー玉透かす夏帽子
 この夏帽は麦わら帽子。懐かしい。

◎葉桜を透る陽ボレロの二旋律
 名画と名曲が一体となった十七音に感動。

○詩を紡ぐ光の粒子青時雨
 青葉の頃の時雨ではなくて、青葉から落ちて来る水滴の意の「青時雨」かと。上十二の措辞が見事にその水滴を表している。
返信9
富美子さん (8ba7segn)2022/5/31 10:52 (No.25096)
麦船橋句会6月例会のお知らせ
 日時   6月18日(土〕12時半~
 会場   船橋中央公民館
 兼題   「蛍」(武さん出題)
 その他  当日席題一句  雑詠一句
      欠席の方は御連絡ください。欠席投句は前日まで鳰願いします。
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