麦船橋句会

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掲示板の主旨に反する投稿は掲載されません。掲載の是非は管理者が判断いたします。予めご了承願います。
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/16 14:57 (No.130351)削除
690回 お題

季語    蛙
文字    図
雑詠 

宜しくお願いします。
返信
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/23 16:17削除
690回 投句

蝦蟇鳴くや牧を見上る軍馬の碑

空白の家系図の裔春霞

春の雷やがて消えゆく村照らす
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/22 19:13削除
第690回 投句

コンビニで済ます買い物夕蛙
いぬふぐり略図頼りに転居先
鉢物に水たっぷりと涅槃西風
天馬さん (9ew8kwc6)2025/3/22 15:05削除
690投句

一村に残る馬耕や土蛙
図書館の母子の小声や春日和
がおがおと獣めきたる雪解川
まきえっとさん (8rypn25h)2025/3/22 14:46削除
第690回麦っこ投句

澱みなき選手宣誓遠蛙
列をなす移動図書館雪解風
鳥雲に海へ錨の水落す
ふたばさん (8augfkle)2025/3/22 14:37削除
麦っこ690回投句

減反の嘆きを今に牛蛙
路線図から消えし駅あり春の雪
心身を庇いて八十路春の月
太郎さん (911fickt)2025/3/22 12:57削除
麦っこ690投句
真夜の広田空から重き蛙の声
方寸の見返り美人図あたたかし
生家への道途絶えがち花辛夷
メイさん (9h5ewgsv)2025/3/22 11:22削除
690回投句

人口は三分の一遠蛙
エイプリルフールここぞとばかり図に乗って
雛祭り弱気を見せぬ母でした
ハナハナさん (8ws7lb4p)2025/3/21 20:55削除
第690 投句

田畑に売地看板蛙鳴く
心電図波形乱れる春の雪
勝ち越しの推しの力士や春嵐
不来方さん (8b8tdv36)2025/3/21 12:51削除
第690回投句

夕蛙太郎のいない村の臍
地獄絵図描こう地下鉄サリンの日
骨壷に翼あるごと風光る
こがめさん (8atk17xs)2025/3/19 15:49削除
第690回麦っこ投句
ビオトープの水がチャプンと初蛙

春興や路線図見上ぐ青リュック

剪定が済めばこぶこぶ通学路
まりさん (8md9x4e2)2025/3/19 10:14削除
690回投句

遠蛙父の遠忌の燭揺るる 
山笑う等圧線のゆるむ地図 
梵鐘の一打の余韻白木蓮
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/3/17 18:08削除
690回投句
人の世のはかなさケロリ遠蛙
明日からは荒れる天気図猫の恋
うららかや駅まで歩く五キロ半
返信12
まりさん (8md9x4e2)2025/3/16 22:11 (No.130375)削除
689回投句一覧&選句

卒業
卒業の朝の沐浴「四季の歌」
父母の恩仰げば遠き卒業期
理科室の角椅子の黙卒業す
弟妹に姉の顔みせ卒業子
校歌碑を囲んでシャッター卒業す
黒板に消えた文字数卒業す
六年で五十センチ伸び卒業歌
卒業す もう戻らないブーメラン
壇上花もマイクも祝う卒業式
アメリカへ移住の友と卒業歌


ヤッターゼと嬉し涙の合格子
訴える幼の涙梅一輪
北帰行かの地にあまた涙壺
共々に涙目なるや花粉症
朧夜の溢れる涙清め塩
告白をのがす涙や卒業子
三月の黙祷涙もろくなる
珊瑚まで涙あふるる涅槃絵図
ハレの日の父の涙や花辛夷
鞦韆や涙の枯れるまで待って

雑詠
北帰行星座に秘められし神話
燕来る前触れなく番にて
踏青や老女の腰に万歩計
名優の涙腺自在桃の花
村営の湯屋へ近道野水仙
花こぶし川は大河になる途中
朗々と「楓橋夜泊」春炬燵
春眠や森田美由紀の深夜便
たんぽぼの岬に流る鎮魂歌
時が時追いかけてくる卒業歌

ハナハナさん・まきえっとさん欠席です。
返信
太郎さん (923uhctl)2025/3/23 14:59削除
「卒業」」
◎黒板に消えた文字数卒業す
 中学の卒業の日に教室へ入ったら、黒板に担任の端正な書体で卒業を祝うメッセージが書かれてあった。担任は社会科の担当で、三学年の授業では、フランス革命について黒板一杯に書いては消し書いては消し莫大な情報量を生徒に投げかけた。ほかに国語、数学、英語の教員も目いっぱい使ったので、三年間に「黒板に消えた文字数」はいかほどであったろう。そうして在学中に多くのセンセイから受けた個性的な授業のいろいろな場面を走馬燈のように思い出すのである。
 
〇六年で五十センチ伸び卒業歌
 小学校の卒業時の身長が165cmで、もう一人同じくらいの男子がいて、卒業写真を見ると他の同級生より頭一つ分大きかった。児童の身体が総じて小ぶりな時代だったので、二人は極端に早熟であったのだろう。
 今の世は、かつてより人体が大型になり、少年期の成長も著しいものがある。ふつう入学から卒業までに35cm~36cm伸びるらしいから、50cmはよく伸びたと言えるだろう。
 もしかしたら他の子どもより早く声変わりして、高音に苦しみながら卒業の歌を歌っているかもしれない。そんな子を親は頼もし気に見やるのである。

「涙」
〇ハレの日の父の涙や花辛夷
 辛夷の花が咲いてすっかり春らしくなった。そんな或る日、我が子の婚礼か、入学や就職か、なにか家族の身上に関わる特別なできごとの日に、普段剛直で涙など見せたことのない父親が、手放しで涙をほろほろと
 
「雑詠」
〇踏青や老女の腰に万歩計
 春の野の青草を踏んで遊ぶ三世代の中に、いまだ矍鑠と元気なおばあちゃんがいて、その腰に万歩計をつるしている。毎日、何歩と目標をたててウオーキングを楽しんでいるのだろう。この一群の明るい、しあわせな笑い声が聞こえるようだ。

〇村営の湯屋へ近道野水仙
 旅人として訪れた里で、本道から逸れて村人に教わった村営浴場への近道を辿ると、海風になびく野水仙の群落に出合った。かすかな芳香で旅人を歓迎しているようだった。
天馬さん (9ew8kwc6)2025/3/23 14:46削除
689選句

◎黒板に消えた文字数卒業す

○三月の黙祷涙もろくなる

○村営の湯屋へ近道野水仙

○花こぶし川は大河になる途中

コメント無しですみません💦
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/3/23 11:20削除
689回選句
◎花こぶし川は大河になる途中 
 支流から本流へ合流する手前の情景だろうか。季節・地域を連想させる花こぶしが活きている。
〇理科室の角椅子の黙卒業す
 音楽室や美術室とは異なり、理科室には静寂な雰囲気が漂う。角椅子がそれを象徴している。
〇黒板に消えた文字数卒業す
 板書された文字は先生の顔と重なって懐かしく思い出される。ホワイトボードではそうはいくまい。
ふたばさん (8augfkle)2025/3/23 00:02削除
689回麦っこ選句

○黒板に消えた文字数卒業す
 卒業までに学んだ歳月。「消えた文字数」の措辞に惹かれました。

◎三月の黙祷涙もろくなる
 過去から現在まで、三月は災害が多いことに気づかされます。共感の一句です。

○鞦韆や涙の枯れるまで待って
 ちょっと切なく、青春への郷愁を感じました。

○たんぽぽの岬に流る鎮魂歌
 「たんぽぽの岬」で情景が鮮やかに浮かんできます。たんぽぽの言葉の響きと明るい黄色が鎮魂歌に相応しいと思いました。
メイさん (9h5ewgsv)2025/3/22 11:23削除
689回選句

◎黒板に消えた文字数卒業す
「消えた文字数」の発見はとても新鮮。

〇六年で五十センチ伸び卒業歌
まさに伸び盛りだったのですね。

〇ヤッターゼと嬉し涙の合格子
涙というと嬉し涙を思いつかない私ですが、嬉し涙を味わいました。

〇告白をのがす涙や卒業子
告白をのがした涙も一生の思い出になることでしょう。

〇踏青や老女の腰に万歩計
老女は踏青の意気をもって頑張っています。

〇花こぶし川は大河になる途中
大らかな自然の中に生きている喜びを感じます。
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/21 16:36削除
689回 選句

○黒板に消えた文字数卒業す

子どもと教師の紡いだ日々。
黒板の文字は消えたけど、残るもののなんと膨大なこと。
文字の形にも数えきれない思い出があります。


◎三月の黙祷涙もろくなる

直情的な一句ですが、遠近の死や災害など、三月には語り尽くせない重さがあります。共感。

○村営の湯屋へ近道野水仙

景として懐かしさがあり、春らしい爽やかな気分を誘います。
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/20 13:19削除
第689回 選句

〇理科室の角椅子の黙卒業す
 言われてみれば理科室の椅子は場所を取らないシンプルな物だったような記憶があります。理科室の冷たい凛とした空気感を思い出させてくれます。
〇六年で五十センチ伸び卒業歌
 50cmも背の伸びた子が堂々と胸を張り卒業歌を歌っている、目に浮かびます。
◎三月の黙祷涙もろくなる
 三月に起きた様々な事、若い時には自分の事で手一杯で感じきれなかった様々な事が、今は胸に深く刺さります。涙することの多くなったこの頃です。
〇ハレの日の父の涙や花辛夷
 子の結婚式でしょうか。喜びの中にも甘過ぎない季語に父親らしい心情を感じます。
〇たんぽぼの岬に流る鎮魂歌
 岬の鎮魂歌は海難碑や震災碑を思いました。たんぽぽの花は多くの魂を慰めてくれそうです。
まりさん (8md9x4e2)2025/3/19 10:13削除
689回選句

○卒業す もう戻らないブーメラン
戻ってこないからいいのさって、その時は思えないけれど。今は、いいことも含めて戻って来ないのはいいことだと思えます。私たちはみんな頑張ってきました。末孫の小学校卒業式は、ヴィヴィッドな赤地の着物に袴・ブーツ姿・・・

○名優の涙腺自在桃の花
中七が説明調なので、もう一工夫欲しいところですが、さりげなく置いた桃の花がいいと思いました。
俳優の「なり切る」凄さには驚愕します。

◎花こぶし川は大河になる途中
こういう句はとても好き。気負いなく誰でもよくわかるおおらかな句。
だからこそ、それが欠点にもなるのでしょうが、それは勘定にいれてのこと。
私は心情を深く詠む句は苦手ですが、こういう句に出会うと、大自然に比べたら人間の気持ちなぞ小さい小さいと思うのです。
そうはいいつつ変革もしたい。しかし慣れない冒険や寄り道をしてはがっくり。結局は戻ってきます。

○春眠や森田美由紀の深夜便
ナレーションに、あれ?これは森田美由紀の声?と思うことがあります。低めの安定した語り。
こがめさん (8atk17xs)2025/3/18 19:38削除
第689回麦っこ選句
〇理科室の角椅子の黙卒業す
理科室に思いがあるのだろう。きっと理科の授業が大好きだったのだろう。そして椅子が角椅子に対しても感謝しているのだろう。

〇六年で五十センチ伸び卒業歌
「五十センチ」の背の成長、そして卒業歌を聴きながら感動しているのだろう。

◎朧夜の溢れる涙清め塩                        通夜の景と心情が伺えます。朧夜の季語がぴったしです。

〇花こぶし川は大河になる途中
故郷の川の景を思い出しました。最上川につながる上流の川でした。神社には辛夷の花が咲いていました。春がきたなと。そして大木だったのでよく回って遊んでいました。
不来方さん (8b8tdv36)2025/3/17 10:12削除
第689回選句

◯理科室の角椅子の黙卒業す
 高校の理系女子をイメージする。最後の部室である理科室での「角椅子の黙」が巧い。

◎朧夜の溢れる涙清め塩
 「清め塩」が全てを語っている。通夜の朧月まで涙顔に見えてくる。

◯鞦韆や涙の枯れるまで待って
 失恋なのか単なる喧嘩なのか、はたまた何かに失敗したのか、少年少々期の繊細な心模様がよく分かる。

◯花こぶし川は大河になる途中
 支流が大河に合流する手前の村の景があれこれ想像される。波しぷきの白と花こぶしの白が鮮やか。

◯時が時追いかけてくる卒業歌
 入学から卒業までの時間、これからやって来る時間への思いまでが卒業歌には詰まっている。
返信10
まりさん (8md9x4e2)2025/3/10 09:10 (No.130033)削除
688回投句一覧&選句

三月
三月の深き鎮魂鹿踊り
天窓を開けよ三月アーケード
三月のイースト菌が喋りだす
三陸のあの三月の来たりけり
三月の枯葦浸す水の匂い
三月を乗せ鈍行の縄電車
三月や一気に花屋色多き
母の忌の三月母のマグカップ
裏山の瀬音ゆたかに三月来


木の芽晴れ看板の書風曹全碑
三月の雨やわらかし風もまた
自転車の校名光る風光る
木の芽晴れ見舞いの品の小風呂敷
口紅はオレンジ色に春の風
春風やフォーク並びのレジの列
円空の道を追う旅涅槃西風
点滴はいのちの雫春の風
古里へ異動の内示風光る

片仮名
春ショール ケーキセットにホットミルク
初蝶やチ・ヨ・コ・レ・イ・トで上がる段
スプリングハズカム水色のリュック
三月や蛇腹楽器のスタッカート
アレクサに春愁のあり真昼どき
春ショール土手から望む左富士
卒業子再会約すナポリタン
春こたつ眠れぬ夜のハーブティー
シベリアを恋う白鳥となりにけり

ふたばさん おかえりなさい!
返信
ふたばさん (8augfkle)2025/3/16 23:05削除
麦っこ688回選句

○三陸のあの三月の来たりけり
 「あの三月」に思いの深さが伝わってきます。
◎口紅はオレンジ色に春の風
 「さあ、春だ!」明るい口紅色に春になった喜びが表されていて、読んでいて楽しくなりました。
〇初蝶やチ・ヨ・コ・レ・イ・トで上がる段
 飛ぶことにまだ慣れていない初蝶の姿を巧みに捉えていると思いました。「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」が面白いです。
〇スプリングハズカム水色のリュック 
 「スプリングハズカム」懐かしいです。冬来りなば春遠からじ。中学一年のとき習った英語でした。水色の
 リュックで野をかける。躍動感が伝わってきます。
太郎さん (923uhctl)2025/3/16 18:55削除
麦っこ686選句

「三月」
○三月のイースト菌が喋りだす
○三陸のあの三月の来たりけり

「風」
◎口紅はオレンジ色に春の風
 どなたに逢うのか、弾んだ気持ちで衣服を選び、さて口紅はと小思案の末オレンジ色にすることにした。暖かくやわらかな春の風に誘われ、これから起こることへの期待に胸が膨らんでいるのが、「オレンジ色」の色彩と、助詞「は」、「に」の使いまわしに表れている。
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/3/16 16:40削除
688回選句
◎三月の深き鎮魂鹿踊り
 鹿踊りの由来は、捕獲された鹿の供養という説があるが、今日では先の大震災の
 犠牲者の鎮魂のために舞われているのだろう。
〇三月のイースト菌が喋りだす
 三月の陽気でイースト菌が活発に増殖しだすのを、喋りだすとは巧い比喩。
〇三陸のあの三月の来たりけり
 あの三月は一回きりでいい。災害に強い国土づくりが切望される。
〇点滴はいのちの雫春の風
 苦しい闘病の中、春の風に救われる思いです。
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/16 15:14削除
第688回 選句

〇三月を乗せ鈍行の縄電車
 三月の重さを知り寄り道もしながら、ゆっくり育っていって欲しいという児への愛情を感じます。
〇点滴はいのちの雫春の風
 病は少しづつ快方に向かっているのでしょう。明るい季語が希望です。
〇古里へ異動の内示風光る
 慣れない土地への転勤は大変でしょうが、やっと故郷に戻れるという明るい春ですね。
〇初蝶やチ・ヨ・コ・レ・イ・トで上がる段
 昔近くの神社の石段で良く遊びました。懐かしい思い出がよみがえります。
◎スプリングハズカム水色のリュック
 カタカタの多い句と思いましたが、季語に使うとは何ともお洒落です。
メイさん (9gwqe24v)2025/3/16 12:58削除
688回選句

〇三陸のあの三月の来たりけり
「あの三月」で結びついている日本人の三月を思います。

〇裏山の瀬音ゆたかに三月来
ずっと瀬音が聞こえている、そんな暮しをしてみたい。

〇木の芽晴れ看板の書風曹全碑
繊細かつ重厚な隷書の書風の看板、木の芽晴れの爽やかさと合っている。

〇三月の雨やわらかし風もまた
素直な感覚を素直にことばに乗せています。

◎春ショール ケーキセットにホットミルク
カタカナで描かれた甘く暖かな世界に招待されたような気分を味わいました。

〇三月や蛇腹楽器のスタッカート
蛇腹楽器でバンドネオンを思い出したので、調べてみるとアコーディオンよりもスタッカートのメリハリがつけやすいとありました。三月と蛇腹楽器の関連は思いつかず、不思議な句ですが、魅力を感じたのは、バンドネオンのタンゴが聞こえてくるようだからかもしれません。

〇シベリアを恋う白鳥となりにけり
白鳥自身に起こる変化によって、帰りの準備が始まるのでしょうか。
まりさん (8md9x4e2)2025/3/16 11:46削除
688回選句

〇三月の深き鎮魂鹿踊り
私は鬼剣舞の里で育ちましたが、鹿踊り(ししおどり)も見た記憶があります。鎮魂の三月とその土地に根付いた民族芸能との取り合わせがいいと思いました。
鬼剣舞は身近にありましたのでちっとも怖くはなかったのですが、徒歩圏ではない町の鹿踊り装束は怖かったのを思い出しました。

〇三月のイースト菌が喋りだす
例えばパン生地が発酵しながら、ぷちぷち・ぷちぷち、ぺちゃくちゃ・ぺちゃくちゃお喋りをしているという発想が楽しい。

〇三陸のあの三月の来たりけり
「あの三月」の「あの」が重い。何年たっても重い。直接被害を受けたわけでも、現地に行ったわけでもない私ですが、

◎スプリングハズカム水色のリュック
英語のカタカナ表記が弾んでいます。例えば、園児全員が水色のリュックを背負い、蝶のように駆けまわっていたりして?
天馬さん (9ew8kwc6)2025/3/16 11:30削除
688選句

○三月の深き鎮魂鹿踊り
◎三月のイースト菌が喋りだす
○古里へ異動の内示風光る
○初蝶やチ・ヨ・コ・レ・イ・トで上がる段
○スプリングハズカム水色のリュック

コメント無しですみません。
ドライアイが進み、読書もスマホもドクターストップです💦
こがめさん (8atk17xs)2025/3/12 18:50削除
第688回麦っこ選句
〇三月の深き鎮魂鹿踊り
〇三陸のあの三月の来たりけり
11日のテレビやラジオから流れてきました。とても心が痛くなりました。サラッと 言っている自分。どう対応したらいいのだろうか。

◎点滴はいのちの雫春の風
「いのちの雫」さらっと言っているようだがとてもありがたみが伝わってきます。
お大事にしてください。

〇初蝶やチ・ヨ・コ・レ・イ・トで上がる段
蝶がリズムよく飛んでいるようにかんじます。「・」の表記の意図からリズム感を感じました。

〇スプリングハズカム水色のリュック
「 春が来た」「水色のリュック」を背に出かけているのかな。 心が弾んでいます。
不来方さん (8b8tdv36)2025/3/10 14:16削除
第688選句

◯三月の深き鎮魂鹿踊り
◯三陸のあの三月の来たりけり
 両句とも東日本大震災の東北鎮魂の句。前句は「鹿踊り」の風土性に、後句は「みちのく」ではなく「三陸」という地域限定と「三」のリフレインに
思いの深さがよく伝わってくる。

◎三月のイースト菌が喋りだす
 三月のパン作りの気分が個性的な措辞でうまく表現されている。「イースト菌」しかも「笑い出す」とは誰も言えない。

◯古里へ異動の内示風光る
 「故郷」でなはく「古里」と書いたところが眼目かと。「故郷」ならこの4月1日の異動内示とシンプルに読めるが「古里」なので、昔の記憶の内示を今の視点で懐古しているのかも知れない。何れにしても「風光る」が気持ちいい。

◯スプリングハズカム水色のリュック
 テーマに強く反応したテーマ詠としていただいた。勝手に書き直せば「春が来た 水色のリュック』と一字あけの自由律風の字足らずとしたいところ。その春の胎動の気分を「スプリングハズカム」とすることによって破調の定型で詠った。巧い。
返信9
まりさん (8md9x4e2)2025/3/10 09:12 (No.130034)削除
689回 お題

卒業



雑詠
返信
太郎さん (923uhctl)2025/3/16 14:43削除
麦っこ689投句
卒業の朝の沐浴「四季の歌」
訴える幼の涙梅一輪
春眠や森田美由紀の深夜便
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/16 13:20削除
689回 投句

父母の恩仰げば遠き卒業期

ハレの日の父の涙や花辛夷

たんぽぼの岬に流る鎮魂歌
まりさん (8md9x4e2)2025/3/16 11:54削除
689回投句

理科室の角椅子の黙卒業す
三月の黙祷涙もろくなる
時が時追いかけてくる卒業歌
メイさん (9gwqe24v)2025/3/16 09:33削除
689回投句

弟妹に姉の顔みせ卒業子
鞦韆や涙の枯れるまで待って
名優の涙腺自在桃の花
ふたばさん (8augfkle)2025/3/15 21:52削除
第689回 投句

校歌碑を囲んでシャッター卒業す
共々に涙目なるや花粉症
村営の湯屋へ近道野水仙
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/15 16:04削除
第689回 投句

黒板に消えた文字数卒業す
朧夜の溢れる涙清め塩
花こぶし川は大河になる途中
天馬さん (9ew8kwc6)2025/3/15 11:31削除
689投句

六年で五十センチ伸び卒業歌
北帰行かの地にあまた涙壺
北帰行星座に秘められし神話
不来方さん (8b8tdv36)2025/3/15 05:54削除
第689回投句

卒業す もう戻らないブーメラン

珊瑚まで涙あふるる涅槃絵図

燕来る前触れなく番にて
こがめさん (8atk17xs)2025/3/13 18:56削除
第689回麦っこ投句
壇上花もマイクも祝う卒業式

ヤッターゼと嬉し涙の合格子

踏青や老女の腰に万歩計
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/3/11 09:32削除
689回投句
アメリカへ移住の友と卒業歌
告白をのがす涙や卒業子
朗々と「楓橋夜泊」春炬燵
返信10
不来方さん (8b8tdv36)2025/3/2 21:07 (No.129612)削除
第688回出題

題詠   三月

文字詠  風

テーマ詠 片仮名
返信
ふたばさん (8augfkle)2025/3/9 23:04削除
第688回 投句

三月の深き鎮魂鹿踊り
点滴はいのちの雫春の風
春ショール土手から望む左富士

(遅くなりましたが間に合うでしょうか?よろしくお願いいたします)
メイさん (9gn8n5dx)2025/3/9 18:07削除
688回投句

天窓を開けよ三月アーケード
古里へ異動の内示風光る
卒業子再会約すナポリタン
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/9 13:52削除
第688回 投句

三月のイースト菌が喋りだす
木の芽晴れ見舞いの品の小風呂敷
春こたつ眠れぬ夜のハーブティー
天馬さん (9ew8kwc6)2025/3/8 22:12削除
688投句

三陸のあの三月の来たりけり
自転車の校名光る風光る
シベリアを恋う白鳥となりにけり
太郎さん (911fickt)2025/3/8 12:33削除
麦っこ688投句
三月の枯葦浸す水の匂い
三月の雨やわらかし風もまた
三月や蛇腹楽器のスタッカート
不来方さん (9fk51zn8)2025/3/7 20:46削除
第688回投句

三月を乗せ鈍行の縄電車
円空の道を追う旅涅槃西風
アレクサに春愁のあり真昼どき
こがめさん (8atk17xs)2025/3/7 13:55削除
第688回麦っこ投句
三月や一気に花屋色多き

木の芽晴れ看板の書風曹全碑

春ショール ケーキセットにホットミルク
まりさん (8md9x4e2)2025/3/6 10:17削除
688回投句

母の忌の三月母のマグカップ
春風やフォーク並びのレジの列
初蝶やチ・ヨ・コ・レ・イ・トで上がる段
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/3/4 10:59削除
688回投句
裏山の瀬音ゆたかに三月来
口紅はオレンジ色に春の風
スプリングハズカム水色のリュック
返信9
まりさん (8md9x4e2)2025/2/24 13:53 (No.129180)削除
686回投句一覧&選句(再)

海苔
漁師から届く生海苔米寿の日
望郷や荒磯にそよぐ海苔の花
片手掴みの氷上釣りの海苔むすび
海苔を巻くおにぎり夜勤明けの口
江戸前の海の暁海苔揚がる
海苔の照り弁当箱に白い飯
浅草海苔叔父の土産で一番好き
神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
おむすびの海苔の香思い出はちから
海苔粗朶や寄せては返す銀の波
湾口の地方空港海苔筏


「開墾」の地名の郷や草青む
春めくや立方体の展開図
ジッパー全開氷上釣りの赤テント
歯科医院開業祝いの春の花
ホーホケキョ二階の窓を両開き
芽柳の街やキッチンカー開店
八方へ開く梅の香誕生日
北窓を開きこの世の裏を知る
冴え返る軋む門扉を引き開ける
春光の鳥の世界に開く窓
受験子のカッコカッコを展開す

魚(テーマ)
啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
干鰈叩く父似の腕捌き
白魚の眼に映る大宇宙
骨太と言えぬ生き方目刺食む
初島や店主奨める白子飯
棒鱈煮飴色となり母の味
さかなクン育てし母よ下萌ゆる
朧夜の寄り合い眠る熱帯魚
青臭き魚釣り上がる氷湖かな
大皿の模様透ける身木の芽風
板前も客も八十路の櫻鯛
返信
天馬さん (9ew8kwc6)2025/3/3 17:34削除
686選句

○おむすびの海苔の香思い出はちから
おむすびって数知れない思い出を持つ食べ物。食べることは力。

○「開墾」の地名の郷や草青む
当地には、岩洞湖から水を引いた広い開墾田があります。昔からの集落と異なり家と家が離れているので開墾地と分かります。季語に希望が見えます。

○春光の鳥の世界に開く窓
配偶者が実のなる木が好きで、狭い庭にびっちり。小鳥もたくさんやってきます。

◎白魚の眼に映る大宇宙
魚の目が苦手です。小さい白魚とてしかり。でも大宇宙と言い切った掲句に惹かれました。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2025/3/2 15:39削除
686回 選句

〇神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
神童と言われてきた方の現在でしょうね海苔あぶるで普通の暮らしをしている景が見えてきます
〇春光の鳥の世界に開く窓
鳥の囀りが聞こえてきます
◎啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
晴天に流れる雲がくじらのよう、尾が溶けるで雲の動きがみえてきますメルヘンですね
〇白魚の眼に映る大宇宙
太郎さん (923uhctl)2025/3/2 14:29削除
麦っこ686選句
海苔
〇江戸前の海の暁海苔揚がる
「暁」は、宵、夜中に続くやや明るくなった頃で、日の出までの空の色の変化が美しい。「江戸前」は、狭義には芝、品川あたりを指すが、ここでは広く東京湾と考えてよいだろう。上五・中七は、東京湾の明け方の美しい大景を言っているのだが、下五の「揚がる」が少しく雑でイメージを浮かべにくい。

〇神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
 わたしの知る辺に、中学時代、まさに神童と呼ぶにふさわしい男子がいて、順調に一流大学に進んだが、何十年か経過した今どうしているか、噂にものぼらない。企業のトップで活躍しているか、平凡なサラリーマンになって、今日あたり子どもたちのために二枚合わせの海苔を焙っているかもしれない。

魚(テーマ)
◎啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
 今年は、二月の下旬から三月の上旬にかけて、毎日よく晴れて、気温は高めだが空の色は真冬のように凛と澄んだ青色である。中空には、いくつも離れ雲が浮かんでいて、鯨雲や羊雲、兎や小鳥のような形の雲が列をなしている。
 掲句は、くじら雲が刻々と形を変える様子を「尾が溶ける」と上手く言った。虫は、立春頃から動き始めるが地表に出てくるのがこの頃である。啓蟄の季節感と中空の雲の動きとが響きあっている。
 
〇白魚の眼に映る大宇宙
 白魚の眼は、虫眼鏡でないと見えないくらい小さい。が、イメージの眼で拡大してみると、よく澄んで輝く魚眼レンズである。そこには夜空に輝く星々がまるごと映りこんでいて、白魚の眼の中に大宇宙が存するのである。
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/2 12:08削除
第686回選句

〇神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
 季語の力、色、形、匂い、焙っているをとこの丸い背中が見えるようです。
◎春めくや立方体の展開図
 冬から春への季節の変化をシンプルに感じさせ、自分には出来ない作り方に感心しました。
〇八方へ開く梅の香誕生日
 「八方へ」が幸せの広がりをを感じさせてくれます。
〇春光の鳥の世界に開く窓
 木々に葉の無いこの季節は、鳥が一番良く観察出来、共感しました。
〇板前も客も八十路の櫻鯛
 長くやっている店、季語が何ともめでたくほっこりします。
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/3/2 12:02削除
686回選句
◎神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
 子供の頃は周囲から優秀と認められ、自らもそこそこ自信を持って生きてきたが、今はごく平凡な境遇にある。
 一種の境涯俳句として、類想句はあるが、完成されている。
〇ジッパー全開氷上釣りの赤テント
 氷湖での公魚釣りだろうか。風のない絶好の釣り日和に赤いテントが映える。
〇啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
 中七・下五から、雲の動きからも春が訪れている様子が窺える。
〇板前も客も八十路の櫻鯛
 馴染の小料理屋か。産卵前の真鯛は脂が乗って殊更美味。刺身良し、焼いても良し、鯛めしならもっと良し。
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/1 10:31削除
686選句

◎神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる

海苔を焼く匂いが漂う。
かつて神童と呼ばれし方を想像しつついただきました。取り合せの妙。

○ジッパー全開氷上釣りの赤テント

景がくっきり鮮やか。わかさぎ釣りとした方が春の句となるので、よろしいかと思います。

○板前も客も八十路の櫻鯛

老舗の風情が漂う一句。平目やメザシでなく桜鯛と格調高く決めた所が一句を締めています。
メイさん (9gbb3xhc)2025/3/1 09:43削除
686回選句

〇海苔粗朶や寄せては返す銀の波
静かな音調が美しい空間を作り上げています。

〇春めくや立方体の展開図
簡素な描写の中に、どこか未来が見えてくる不思議な魅力を感じました。

〇ジッパー全開氷上釣りの赤テント
氷上釣りは全く知りませんが、迫力が伝わってきました。

〇白魚の眼に映る大宇宙
白魚になったつもりで大宇宙を見上げてみると、大宇宙の轟音が聞こえるような。

◎大皿の模様透ける身木の芽風
すっきりした描写に季語がマッチしています。「透ける身」でテーマを表現できるのですね。

〇板前も客も八十路の櫻鯛
目出度さも極まれりの景、嬉しくなります。
まりさん (8md9x4e2)2025/2/28 14:47削除
686選句

◎神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
神童と呼ばれし男。このモデルの「をとこ」は、今は80代ぐらいかしらん?「をとこ」表記が効いています。
海苔を炙る今の凡たる生活も平和でよろしいですよね。

〇「開墾」の地名の郷や草青む
中七はもう少し言葉を練ってもいい気がしますが、季語がいいですね。
明治政府は徳川幕府瓦解による混乱で生活の糧を失った東京(江戸)の窮民を救済するため、
幕府の馬牧場だった千葉県内の小金牧、佐倉牧の開墾事業に乗り出す。明治2年から4年にかけ13の開墾地が造られた。
との解説があります。
開墾順に、初富・二和向台・三咲・豊四季・五香・六実・七栄・八街・九美上・十倉・十余一・十余ニ・十余三。
私が住んでいるところは初富。近くに開墾碑があります。

○ジッパー全開氷上釣りの赤テント
ジッパー全開。風も無く日差しあり。今日は釣れそうだ。白と赤の無言の対比。期間限定の釣りです。
氷が融ければあっという間に水芭蕉の季節に。

○八方へ開く梅の香誕生日
誕生日で収めたシンプルがいい。(悩んだ挙句の下五ともとれますが、うだうだ説明したいのがいい)
お題から離れたら、「ひらく」とひらがな表記がいいかな。

◇さかなクン育てし母よ下萌ゆる
私も、テレビでさかなクンに出会う度に、賢明で懸命な母の愛を感じます。
かのお母さんがいて、今の彼がある。徹底してさかなクンの気持ちと向き合いながら、
陰ではどれだけ苦しい思いをしてきたか。
強靭な母の覚悟。凄まじい愛。
私なら、世間とか普通という常識の目に惑わされて、子どもの力をつぶしてしまっていたでしょう。
ここは、ピシッとした名詞止の季語はどうでしょう。
こがめさん (8atk17xs)2025/2/28 11:14削除
第686回麦っこ選句
〇片手掴みの氷上釣りの海苔むすび
釣りをしながらむすびを食べてる景が浮かんできます。「海苔むすび」が美味しそうです。

〇海苔の照り弁当箱に白い飯
海苔弁ですね。梅干しもあったかな。

〇芽柳の街やキッチンカー開店
「芽柳の街」で暖かさと広さを感じます。きっとお客さんも集まってくるだろうな。

◎啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
「くじら雲」を見かけるので句にしたいなと思っていました。「尾が溶ける」の表現で動きが見えてきます。

〇さかなクン育てし母よ下萌ゆる
「さかなクン」を育てた母への敬意かな。良さを見つけて応援するってすてきです。
不来方さん (8b8tdv36)2025/2/24 17:06削除
第686回選句

◯望郷や荒磯にそよぐ海苔の花
 海苔の花は存じ上げないが故郷の記憶として作者には忘れられない風物なのだろう。

◎ 神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
 一人の人間の半生が見事に描かれている。

◯ 「開墾」の地名の郷や草青む
 どんな名前の郷だろうか?荒涼とした開墾地と草青むの勢いの対比、百年単位の時間の流れ、が味わい深い。

◯啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
 春の胎動を天と地の対比で詠って巧い。特にくじら雲まで書けても「尾が溶ける」とまでは中々描写出来ない。

◯白魚の眼に映る大宇宙
眼があるかどうか微妙な白魚の視点で見ると、空は限りなく無限。大小の対比で人智の及ばない世界を見事に書き上げた。
返信10
まきえっとさん (8rypn25h)2025/2/23 11:16 (No.129119)削除
第687回 麦っこお題

  季語    薄氷
  文字    出 
  当期雑詠
返信
こがめさん (8atk17xs)2025/3/2 15:53削除
第687回麦っこ投句
捨舟の底に偏る薄氷

出番待つ羽織袴の卒業子

石段を這って登る児木の芽晴れ
太郎さん (923uhctl)2025/3/2 12:08削除
麦っこ687投句
絵葉書の恋文めきて薄氷
山茱萸の盛り垣から蝦蟇が出る
フラミンゴ群れて揺るがず春疾風
まきえっとさん (8rypn25h)2025/3/2 11:09削除
第687回 麦っこ投句

薄氷の住所不明で戻る文
トラックに出荷の野菜春の雲
しっかりとドアを開ける手風光る
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/2 07:18削除
一句目差し替えお願いします。

薄氷や海へ直向くメモリアル
のんさん (9bbrsu9b)2025/3/1 22:38削除
第687回 投句

次々と指薄氷のビオトープ
春はあけぼの出港のコンテナ船
花ミモザどうも決まらぬベレー帽
ハナハナさん (8ws7lb4p)2025/3/1 15:38削除
第687回 麦っこ投句

古池の薄氷閑か影法師
冬薔薇鎖の仕切る出入口
むっくりと猫の出てくる春あした
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/1 10:16削除
687回 投句

薄氷や海を背に建つメモリアル

暖かや出自を語る母子手帳

立ちこめる春愁コインランドリー
メイさん (9gbb3xhc)2025/3/1 09:44削除
687回投句

AIの愛は底なし薄氷
閉じられた出国ゲート春日落つ
裏声の長きクレーム君子蘭
まりさん (8md9x4e2)2025/2/28 14:40削除
687回 投句

薄氷や丸太ひとつの猫の橋
金色の出汁巻き卵鳥雲に
あたたかし和毛は蝶になるところ
不来方さん (8b8tdv36)2025/2/28 12:48削除
第687回投句

うすらいの返す木霊のひびきかな

荒東風のプラットホーム出奔す

春は曙名も知らぬ鳥いづ方へ
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/2/24 15:55削除
687回投句
軒灯を映す小流れ薄氷
蛇穴を出づ工事現場のど真ん中
悪友の急な欠席木の芽和え
返信11
まりさん (8md9x4e2)2025/2/16 22:33 (No.128650)削除
685回投句一覧&選句

蕗の薹
勢いで買った鉢植え蕗の薹
銀色になびく鬣ふきのとう
名園の育ち過ぎたる蕗の薹
釣果なき魚籠いっぱいの蕗の薹
ころころと空き家の庭に蕗の薹
土解れ摘むには小さき蕗の薹
蕗の薹畦を越えればホームラン
この場所の他言は無用蕗の薹
蕗の薹ひかりの粒子従えて
蕗のとう笑い上戸のひとといて
捨て畑の土ふわふわと蕗の薹


希望する二つの一つ合格したと
二川の分かるるところ揚雲雀
雪国の子等よ二月のど真ん中
梅が香や大手門から二の丸へ
連休といえど二人や浅蜊汁
しゃぼん玉うしろ姿の瓜二つ
二ん月の風は反発するばかり
二伸あり「蝶々は無事着きました」
茶を供え始まる日々や二月来ぬ
朝カフェの茹で卵二個草青む
冴返る図書室の『二都物語』

雑詠
浅き春右折の路上検定車
スノードロップ返却本の落ちる音
岩礁の上に富士山若布寄す
相性の合う嫁と妻芋を焼く
川縁の枝先弾く春の鳥
春浅し待合室の週刊誌
速達の印字の潰れ鳥帰る
直球の二月免許更新日
手の平の鳥の拍動日脚伸ぶ
立春の始発電車の前照灯
飼い主は眼中になく猫の恋
返信
太郎さん (923uhctl)2025/3/2 13:01削除
麦っこ685選句
〇蕗の薹笑い上戸の人といて
〇雪国の子等よ二月のど真ん中
◎しゃぼん玉うしろ姿の瓜二つ
〇冴返る図書室の『二都物語』
〇手の平の鳥の拍動日脚伸ぶ
ちこりんさん (8mmormpc)2025/3/1 10:42削除
685回 選句

○蕗の薹畦を越えればホームラン
田んぼが子どもの遊び場だった昔を思い出します。
明るさがいいですね。

○しゃぼん玉うしろ姿の瓜二つ

瓜二つで私も考えましたが、うしろ姿には参りました。父とその子でしょうか。想像が広がります。

◎直球の二月免許更新日

二月の肌感覚が効いています。作者は時の速さを表現されたのかもしれませんが、硬質な寒さも感じます。免許更新日が最適かどうかは悩ましい。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2025/2/27 12:19削除
685回 選句

〇蕗の薹畦を越えればホームラン
少年の打撃の練習、広々とした田の畔を越しホームラン畔には蕗の薹がポコポコと景が良く見えます
◎雪国の子等よ二月のど真ん中
今年は殊の外雪の多い雪国の様子がニュースで聞いております雪国の子は辛抱強く逞しくこの句から感じます
〇連休といえど二人や浅蜊汁
ほっこりします浅利汁が良いですね
〇二ん月の風は反発するばかり
いろいろ変化のある二月風の反発ぴったり
〇手の平の鳥の拍動日脚伸ぶ
手の平で感じる鳥の拍動春近しですね
のんさん (9bbrsu9b)2025/2/23 18:20削除
第685回 選句

〇蕗のとう笑い上戸のひとといて
 その人がいると場が和む人がいる。この句もほっこりとした気持ちにさせてくれます。
◎雪国の子等よ二月のど真ん中
 雪国で育つ子は辛抱強く逞しく育つことでしょうが、それにしても厳しい環境です。「ど真ん中」に臨場感があります。
〇しゃぼん玉うしろ姿の瓜二つ
 親子、兄弟、想像が膨らみます。
〇直球の二月免許更新日
 二月は逃げるとか、正しく直球の月ですね。
〇手の平の鳥の拍動日脚伸ぶ
 手乗りのの小鳥でしょうか。早春の日差しを感じさせる句です。
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/2/23 12:22削除
685回選句
◎雪国の子等よ二月のど真ん中
 子供たちは、地理的にも、時間的にもすべてが二月のど真ん中で活き活きと暮らしている。
〇直球の二月免許更新日
 二月は、寒いし、日数も短いが、身の回りの片付けねばならないことは多い。まさに直球の二月だ。
〇茶を供え始まる日々や二月来ぬ
 日々の暮らしにこれといった変化はないが、気が付けば早や二月。改めて、月日の過ぎゆく速さに驚かされる。
〇手の平の鳥の拍動日脚伸ぶ
 手の平で受け止める小鳥の拍動、春の息吹を実感した一瞬である。
まきえっとさん (8rypn25h)2025/2/23 11:48削除
第685回麦っこ選句

○蕗の薹畦を越えればホームラン
「れば」が気になりますが、ゆったりとした気持ちになれます。

○梅が香や大手門から二の丸へ
きちっと詠んでおられます。敵から守るように幅も狭くなっているのでは?その中を梅の香がふっと。

◎しゃぼん玉うしろ姿の瓜二つ
親子でしゃぼん玉を飛ばしているのでしょうか?私もずいぶん昔に母と並んで歩いていたら後姿がそっくりと言われたことがありました。

○速達の印字の潰れ鳥帰る
速達はどんな内容だったのでしょう。季語の選定がいいですね。
メイさん (9g1h6lkg)2025/2/22 12:35削除
685回選句

〇蕗の薹畦を越えればホームラン
蕗の薹から目を上げると遠くまで見通せる田んぼが。野球少年の声が聞こえてきます。

〇蕗のとう笑い上戸のひとといて
笑い上戸のひとと蕗の薹を探している、春らしい明るさが心地よい。

◎雪国の子等よ二月のど真ん中
「ど真ん中」を過ぎれば春がやってくる。雪国の子等への愛を感じました。

〇連休といえど二人や浅蜊汁
浅利汁の旨味のような、これでいいのだと思える暮しの充実感が伝わってきます。

〇しゃぼん玉うしろ姿の瓜二つ
しゃぼん玉が瓜二つなのか、遊んでいる子が瓜二つなのか。「瓜二つ」からドラマが始まりそう。
こがめさん (8atk17xs)2025/2/21 11:25削除
第685回麦っこ選句
◎蕗の薹畦を越えればホームラン
野球をやっている場所の景が浮かんできます。元気いっぱいにやっている人の応援を蕗の薹もしているように感じます。

〇捨て畑の土ふわふわと蕗の薹
捨て畑であっても蕗の薹が芽をだしている景が郷を思い出しました

〇二ん月の風は反発するばかり
〇直球の二月免許更新日
「二ん月の風」「直球の二月」の季語の役割を考えさせられました。どんな思いがあるんだろうなと。
まりさん (8md9x4e2)2025/2/19 09:51削除
685回選句

〇銀色になびく鬣ふきのとう
魅力的な措辞。私の感性がついてゆければ◎なのですが、残念ながらついてゆけません。
何の鬣かと逡巡しました。本物の馬の鬣だったら何と素敵な!花まるに葉っぱが付きます。が、私の脳みそが現実的に考えると、蕗の薹の上をなびく枯草。
時には飛び忘れた穂綿が揺れて…と。
ちこりんさんの中では全く違う心象風景なのでしょう。

〇釣果なき魚籠いっぱいの蕗の薹
私なら「釣果無し」で切りたくなりますが、それはそれでつながりが不安定かもしれません。岩洞湖のワカサギ以外の釣果も蕗の薹もまだ先でしょう。
雪に埋もれている中での水仙や蕗の薹の季語とのお付き合いは厳しいですね。

〇梅が香や大手門から二の丸へ
よくある句だとは思いますがシンプルですっきり、梅にはぴったりです。早梅はもう散っていますが、春の梅はほつほつと今が美しい東京近辺です。

◎二ん月の風は反発するばかり
「直球の二月免許更新日」と共に、二月が直球でぶつかってくるのではなく、作者が二月の冷たい風につっかっかっていくような気持ちを感じます。
若い!?まきえっとさんらしい感受性。それにしても暦の立春も立秋も早すぎます。

〇二川の分かるるところ揚雲雀
合流はよく見ていますので即イメージができるのですが、「二川の分かるるところ」に惑いました。
意味的には「に」だと思いますので、「の」で軽く切る感じなのでしょうか。「の」の使い方は難しい。
分かれるのは地形の複雑な上流とは思いましたが、雲雀なので中流をイメージしました。

◇スノードロップ返却本の落ちる音
ホントにここに返していいの?という不安と、落ちた音を聞いてほっとする瞬間。これは季語の斡旋によって心情の伝わり方が変わります。
あの真っ白で可憐な花で何かを伝えたかったのでしょうが、私にはそれがイマイチ伝わりませんでした。
最も、うだうだ意味を求めないでさっぱりと読むべきかとも。
俳句は意味ではない!と先輩に何度言われたことか。が・しかしやっぱりわかりたいのが本音。
不来方さん (8b8tdv36)2025/2/17 13:52削除
第685回選句
◯銀色になびく鬣ふきのとう
 この鬣は疾駆する馬の鬣とも、蕗の薹の比喩とも解釈出来る。重層性が魅力。

◯ 釣果なき魚籠いっぱいの蕗の薹
 渓流釣りならぬ蕗の薹狩り?。大自然に浸った一日の開放感が「いっぱい」の措辞でよく伝わってくる。

◎ 捨て畑の土ふわふわと蕗の薹
 山里暮しの風情が中々。自然の恵みは人の計らいを超えたところに「ふわふわ」と育まれる。「捨て畑」の設定もオノマトペも巧い。

◯ 二川の分かるるところ揚雲雀
 二川の分岐点は大概中流から上流にかけて。まさしく雲雀の自在なエリア。景が広い。

◯ 速達の印字の潰れ鳥帰る
 文字は潰れて読みにくくても朱印で速達と分かる。差出人と受取の心の交流が色々想像出来る。滅多に会えない距離感が「鳥帰る」の斡旋で胸に響く。
返信10
管理人さん (923uhctl)2024/12/31 20:56 (No.126089)削除
mg POST partⅤ -2025-
  話題も文体も自由にコメントをお寄せください。
 季節感豊かな写真などもお待ちしております。
返信
c
太郎さん (923uhctl)2025/2/28 11:01削除
かつては蠟梅、梅、桃…というように順番があったのだが、順番も花期も狂ってきているようだ。林檎の花の盛りに黄や紫の草花が一斉に咲く北国の景は、それはそれでよいのだが、この辺りでは、季節のプログラムどおりに咲いてほしいものだ。
蠟梅
まりさん (8md9x4e2)2025/2/2 20:52削除
ブルッブルブル・・・お大事に。
こんな中、学校や保育園に行っているのですよね~
旭川から来ていた大学時代の友人が、マイナス30度になったら休校になるからそれが楽しみだったと言うので驚いたのを思い出しました。
天馬さん (9ew8kwc6)2025/2/2 17:09削除
寒っ!
まりさん (8md9x4e2)2025/2/1 14:06削除
私がまとめた「天・地・人」は、麦っこ仲間の人気投票の結果ですので、
秀句はご自分の眼で選んでくださいませ。

春は名のみの風の寒さや・・・
明日は雪催いの節分となりそうですね。
ちこりんさん (92qvc6dm)2025/2/1 11:53削除
因みににょげつとも言われ、小さな春を内包する月。木芽月というのも気に入っています。
ちこりんさん (8mmormpc)2025/2/1 11:42削除
秀句取りまとめありがとうございます。自薦苦手なので参考になります。
今日から如月。衣更に着るが由来とか。本格的な寒さはこれからですね。
インフルエンザも油断大敵。皆さまお気をつけてお過ごし下さい。
のんさん (9bbrsu9b)2025/1/26 18:05削除
まりさん 秀句取りまとめ、ありがとうごさいます。毎週のまとめだけでも大変な事、今後は無理のない範囲でお願いいたします。
700回が見えてきたとは驚きですが、これもひとえに真理さんのお陰、これからもよろしくお願いします。
不来方さん (8b8tdv36)2025/1/23 20:37削除
まりさん 秀句取りまとめありがとうございました。白内障手術やパソコンの調子など本当に大変だったですね。感謝あるのみ。
まりさん (8md9x4e2)2025/1/22 15:13削除
麦っこ秀句 
2024年6月~2024年12月

太郎
天 蠍座の起き上がる刻夕かなかな
地 夕焼や水琴窟のモノローグ
人 傘巻いて晩夏のカフェの扉押す
  白靴の汚れ上野に着きし夜
  晩秋の真夜の海鳴り死の予感
  冬の大三角余命なんぞは屁の河童
  もう伸びぬピノキオの鼻天の川
  冬耕の畝の焦点遠筑波
  数え日の曾孫来る日は髪をすく  
  平方根の集まりとして枯蓮

天馬
天 墓碑銘の享年1歳白芙蓉
地 夏空や四肢伸びやかに変声期
人 残照の端から端を群とんぼ
  一斗缶の焚火大工の昼餉時
  短夜の寝返りの数夢の数
  葉裏より太古の息吹蝉の羽化
  燃やすものみんな燃やして畑仕舞
  ランドセルに凩入れし児の戻る
  汀女忌や刺し子布巾の青海波
  座りよき石選びより芋煮会

こがめ
天 納豆汁二人に出羽の国訛り
地 盆花摘み庭を巡るも朝のうち
人 木枯やコツンコツンと老の杖
  色重ね葉っぱ版画の夏見舞
  老犬の粗相の始末花野道
  合歓咲くや街道沿いの宿屋跡
  秋の昼おばちゃんの待つ移動販売車
  釣堀の陽の衰えや冬隣
  砂被る捨て墓の先石蕗の花
  故郷の白菜運ぶ宅急便

ふたば
天 新札の千円で買う桃二つ
地 点滴の窓を流れる秋の雲
人 滴りや窟に小さき石仏
  細切れの睡眠時間明易し
  知らぬ間に稚の片言ほたるの夜
  山里の寂れし厩舎あかのまま
  十月は母と姉の忌空を恋う
  機関車の引き込み線や夏薊
  二の腕に新しき風けさの秋
  指先より帽子の好きな赤とんぼ

のん
天 紅葉の山門私語を置いて入る
地 伐採の大樹秋空深くする
人 酒蔵の長き板塀百日紅
  樹木葬承ります蝉時雨
  数珠玉や母若くして母となる
  山の子に初めての海青蜜柑
  一つ終えひとつ加わる十二月
  はたた神関八州を駆け抜ける
  行きずりの母に似た背バナナ買う
  若冲の雄鶏が飛ぶ秋の声

ジュピター
天 銀漢の尾に触れたるや八ケ岳
地 実朝の海に一閃揚花火
人 「もういいかい」ふりむけば赤とんぼ
  魂を放ちて軽ろき捨案山子
  山の気をはらみ熟れゆく通草かな
  芋を煮る厨に妻は老いてゆき
  まほろばを火の海にして曼殊沙華
  秋灯や犬の位牌の抱き茗荷
  どんぐりころころ少子化という祖国
  市の無線防災放送聞く案山子

まり
天 宙を舞う志功の天女ねぷた果つ
地 引潮の砂に足跡八月尽
人 過去形の言葉あたたか盂蘭盆会  
  河童淵伝説合歓の花点る
  梅雨深し鎮守の鈴の緒の湿り
  ネクタイのシャンパンゴールド晩夏光
  ホスピスの無音の扉小鳥来る
  雁の棹沖より晴れて来る予感
  連山は産土の骨大根抜く
  天狼のひかり谷川俊太郎逝く

まきえっと
天 すっと抜く一本の糸冬隣
地 蜩や横に斜めに千社札
人 茅葺の小さき山門枯蟷螂
  青時雨土器の破片の息遣い
  案山子立つ世に三人のそっくりさん
  短夜の水を飲む猫目に力
  蟬時雨鉄滓埋まる関の址
  冬耕の夕日束ねる藁の紐
  冬の星綻びを縫うぬいぐるみ
  小鳥来る数字を持たぬ砂時計

不来方
天 ずぶ濡れの新聞配達沖縄忌
地 水の音ばかり郡上の踊りあと
人 ドアノブの袋に茄子と回覧板
  団栗のかたまっている古戦場
  梅雨の蝶関守石を越えて来し
  表札の墨書のはね字蝉時雨
  葉柳やみづかげろうの蔵の町
  露けしや寸土の墓地に石一つ
  城の井にあまたの口碑ちちろ鳴く
  差出人不明の旅信二十日月

メイ
天 立秋の半音低き靴の音
地 りんしょうのもりのくまさん秋のくも
人 口紅のいらない暮し吾亦紅
  あの家も開けっ放しや秋まつり
  前略のあとの空白ピーナッツ
  短夜の空煌々と臨海部
  残された時間のかさや障子貼り
  吊り橋や行くも帰るも紅葉山
  クリスマスツリー国境線の向う側
  老犬は家の大老胡桃の実

ハナハナ
天 母の忌や空き瓶に挿す女郎花
地 墓だけの残る故郷芋の秋
人 朝露や顔撫でている野良の猫
  散るままに積もったままに里紅葉
  運の良き車窓一駅大花火
  母の歳超えて未知なり天の川
  具沢山刻む俎板今朝の秋
  不機嫌な三半規管青蜜柑
  白杖の渡る歩道や今朝の秋
  赤蜻蛉川を境に東京都

ちこりん
天 水底に眠る零戦秋の雲
地 船頭の唄の残響紅葉舟
人 歳月や蜻蛉忘れし指の先
  炎天や乾涸びてゆく街の音
  潮騒の届く山づら青蜜柑
  寂光を放つ千手や夜の秋
  七千の地球の言語天の川
  天井に動く龍の眼はたた神
  蟷螂の石と化すらむ草の海
  手繰り寄す女時の光返り花

どうぞお楽しみくださいませ。
塵も積もれば・・・700回も見えてきました。
こうなると1000回もユメではない???
気楽に・気長に参りましょう。
このまとめはそろそろ終了にしようかなとも考えております。
こがめさん (8atk17xs)2025/1/8 16:59削除
しずり雪きれいです。
鎌ケ谷は雪が降っていませんが、実の赤さの木を探してきました。雪の白と実の赤の紅白がいいなと思います。
故郷でも見ていたが新鮮さを感じます。ありがとうございます。
太郎さん (8aq3zcoi)2025/1/5 22:12削除
天馬さん、今年もよろしくお願いします。早速きれいな写真をありがとうございます。
 旧臘、当地では珍しく、降ってすぐ消えてしまう程度の降雪がありました。2、3月には3、4cmくらいの雪が降るかもしれません。それでも厄介なものがと大騒ぎで、老老介護の拙宅では、前の家の若奥さんが除雪などをしてくれます。
 庭の石燈籠に積もる雪や、前の学校の桜並木に、満開の桜を思わせるような雪の華が見られるとよいと思っています。
 
天馬さん (9e50ik3z)2025/1/5 14:42削除
しずり雪きれいです。
のんさん (9bbrsu9b)2025/1/3 13:08削除
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

麦っこは始まった時からの参加ですが、細く長くと続けさせて頂いております。
この頃は選句が遅れがちですが、週末までにはと頑張ります。
太郎さん (923uhctl)2025/1/2 11:10削除
頌春

成熟の昭和
百歳
初日燦

本年もよろしくお願いします。
まりさん (8md9x4e2)2025/1/2 10:08削除
あけましておめでとうございます。
引き続き肩の力を抜いた楽しい句会場にしていきましょう。
よろしくお願いいたします。
返信15
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/2/16 10:58 (No.128609)削除
686回出題
季語  海苔
文字  開
テーマ 魚
返信
太郎さん (923uhctl)2025/2/24 11:47削除
麦っこ686投句
漁師から届く生海苔米寿の日
春めくや立方体の展開図
板前も客も八十路の櫻鯛
ちこりんさん (8mmormpc)2025/2/23 20:13削除
686回 投句

望郷や荒磯にそよぐ海苔の花

春光の鳥の世界に開く窓

朧夜の寄り合い眠る熱帯魚
天馬さん (9ew8kwc6)2025/2/23 17:31削除
686投句

片手掴みの氷上釣りの海苔むすび
ジッパー全開氷上釣りの赤テント
青臭き魚釣り上がる氷湖かな
まきえっとさん (8rypn25h)2025/2/23 13:59削除
第686回投句

海苔を巻くおにぎり夜勤明けの口
八方へ開く梅の香誕生日
大皿の模様透ける身木の芽風
のんさん (9bbrsu9b)2025/2/23 12:09削除
第686回 投句

江戸前の海の暁海苔揚がる
歯科医院開業祝いの春の花
骨太と言えぬ生き方目刺食む
ハナハナさん (8ws7lb4p)2025/2/23 08:55削除
第686回 投句

海苔の照り弁当箱に白い飯
冴え返る軋む門扉を引き開ける
初島や店主奨める白子飯
こがめさん (8atk17xs)2025/2/22 20:20削除
第686回麦っこ投句
浅草海苔叔父の土産で一番好き

「開墾」の地名の郷や草青む

棒鱈煮飴色となり母の味
メイさん (9g1h6lkg)2025/2/22 12:36削除
686回投句

神童と呼ばれしをとこ海苔あぶる
受験子のカッコカッコを展開す
さかなクン育てし母よ下萌ゆる
まりさん (8md9x4e2)2025/2/21 09:21削除
686回投句

おむすびの海苔の香思い出はちから
芽柳の街やキッチンカー開店
啓蟄や雲のくじらの尾が溶ける
不来方さん (8b8tdv36)2025/2/20 14:35削除
第686回投句

海苔粗朶や寄せては返す銀の波

北窓を開きこの世の裏を知る

干鰈叩く父似の腕捌き
ジュピターさん (8pymq0ud)2025/2/19 18:06削除
686回投句
湾口の地方空港海苔筏
ホーホケキョ二階の窓を両開き
白魚の眼に映る大宇宙
返信11