麦船橋句会

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掲示板の主旨に反する投稿は掲載されません。掲載の是非は管理者が判断いたします。予めご了承願います。
ふたばさん (8augfkle)2022/5/30 14:55 (No.25035)削除
まりさん 有難うございます。テストです。
返信
まりさん (8aq66elk)2022/5/31 09:48削除
合格デス!
返信1
のんさん (8b8xe2bx)2022/5/22 10:31 (No.24355)削除
第543回 お題

 季語  鉄線花(クレマチス)
 文字  底
 当季雑詠

よろしくお願いいたします。
返信
のんさん (8b8xe2bx)2022/5/29 17:25削除
第543回 投句

 鉄線花跡継ぎはまだ修行中
 富士晴れて泉の底に光るもの
 鳥消えて広くなる池青嵐
智美さん (8ayirtrx)2022/5/29 06:52削除
第543回投句

 交番の裏に自転車鉄線花
 底紅の葉に一滴茶席成る
 天袋から子への恋文花樗
天馬さん (8bszqp0p)2022/5/28 20:56削除
鉄線花女囚さそりの梶芽衣子
炯々と蝮一升瓶の底
生活保護受理の角印浮いてこい
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/5/28 16:34
父という遠き束縛クレマチス

夏空へあっけらかんと井戸の底

青田風並んで走る一車両
こがめさん (8atk17xs)2022/5/28 15:21
第543回麦っこ投句

荒垣やパッと顔出す鉄線花

水底のザリガニ隠れ泥煙る

薔薇の香の流れるアーチ車椅子
不来方さん (8aqapchq)2022/5/28 09:32削除
第543回麦っこ投句

夕空をむらさきに染めクレマチス

覗き込む螢袋の底の闇

市街地へ陣地広げる山法師
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/5/27 10:07削除
麦っこ 543 投句
寂聴の源語雨中の鉄線花
遠雷や記憶の底の警報器
会釈して道譲る海女花茨
まりさん (8aq66elk)2022/5/26 23:14削除
543回投句

蹲踞の水舐める猫鉄線花

胸底の少しの気骨麦の秋

耳打ちをしたかされたか蟻戻る
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/5/25 16:39削除
鉄線花焼いては壊す陶芸家
 宅配車炎暑の底をあがり来る
 ひなげしや新住人は子だくさん
返信9
ふたばさん (8augfkle)2022/5/28 22:52 (No.24897)
第543回麦っこ投句
濃紫長き垣根の鉄線花
ふる里の底なし沼や蛇苺
ひまわり一望むかし旅せしウクライナ
返信
まりさん (8aq66elk)2022/5/29 16:33削除
投稿の件

ふたばさんの投稿には「削除」がありませんので、投稿のあと削除したいときに削除できません。
(管理者にも削除できません。)
投稿の時に 「?使い方」の前の四角にパスワードを入れてから投稿してみてください。
大抵はアルファベットと数字の組み合わせで4~6桁ぐらい。
パスワードが認識されるとそれ以降は自動的にパスワードが入って薄青の四角に(・‥‥)が入ります。
(私がパスワードを入れたのは大分前なので、正確な入れ方は忘却のかなたですが。多分)

なお、投句は 出題者の欄を開けて(今週の場合はジュピターさんの所)「返信」で入れてみてもらえますか?
選句は、まりの「投句一覧」から返信で。
今までのように単独で投稿していただいても全くかまわないのですが、試しにやってみてください。
みなさんと揃いますので。
返信1
智美さん (8ayirtrx)2022/5/29 09:48 (No.24923)削除
まりさん 有り難うございます。

  出来ました。以前削除しようとやった時、どうしても
  先へ進めなくて、諦めていました。なにかやり方が悪かったのでしょうね。
  新しい掲示板になって、改めてPCのプログラムの凄さを思い知りました!!
  怖さもね・・・。
返信
返信0
智美さん (8ayirtrx)2022/5/29 07:02 (No.24913)削除
まりさんへ  再三の削除のお願い

 おはようございます。本日29日06:36の智美の
 第543回投句 削除をお願い致します。
 「返信ボタン」の場所を間違えていました。
 再度、のんさんのお題のページに入れ直しました。
 何時までも慣れなくてすみません。
返信
まりさん (8aq66elk)2022/5/29 09:19削除
削除の仕方

私が削除してもいいのですが。
智美さんの掲示には「削除」マークがついていますので、そこを押せば削除できます。
試しにやってみてください。
日付・投稿の後ろの「削除」です。

今朝、パソコンを開けたら、ぼんやりと不思議な画面が出てそのあとどうにもならず。
ウィルスに乗っ取られたかなとびくびく。
コンセントを抜いたりいろいろ試したのですが。
以前に放電がうまくいかないためのトラブルがあり、それかなと思って教えられたとおりにバッテリーを外してやり直したら直りました。
データはこまめにUSB保存をせねば。こわいこわい。
返信1
ふたばさん (8augfkle)2022/5/28 23:14 (No.24898)
第542回選句

〇扁平な仁王の足裏百日紅
 足裏に焦点を当てたところが面白いと思いました。

〇鯔数多跳ねる汽水池百日紅
 浜離宮の外側の堀に鯔が重なるように泳いでいるところを何度も見ました。海水が混じっているところですね。

〇夏芝居子役の声の透きとおり
 子役の高い声が聞こえてくるようです。

◎詩を紡ぐ光の粒子青時雨
 光の粒子、青時雨、感性の豊かな句ですね。映像詩のような…。
返信
返信0
まりさん (8aq66elk)2022/5/16 09:50 (No.23946)削除
541回麦っこ投句一覧

「初夏」
初夏や透明な時動き出す
初夏の調理実習カレーの香
初夏の風や胡坐のヨガ講師
初夏のロードマップの角の擦れ
デリバリーバイク初夏の風切って
夕風にメトロノームの刻む首夏
人生第三幕山場夏に入る
初夏や白寿の伯母の詩吟会
人流の一滴となり首夏の街
初夏やキックボードの髪光る

「白」
再任の教師の決意白菖蒲
葉桜や目白の声と思えども
余花の雨補欠の白きユニホーム
主なき庭に凛々白牡丹
雨上がる池の濁りに白菖蒲
雨筋の白きあたりのアマリリス
暮れなずむ山の端白き月見草
夕暮れの無音白花月見草
喪の家や茅花流しの白き径
白シャツの胸の高まり合唱団


老鶯の耳にやさしきホーホケキョ
にごりゑを巡る佐原のあやめ舟
桑の実の熟れて大山千枚田
アメリカを睨む龍馬の目に青葉
月見草ひらく音なくやわらかく
セーラーの臙脂のリボン若葉風
薫風やヒールとわかる靴の音
主役には主役の矜持牡丹散る
昔にはそのまた昔ところてん
野球帽のつばの折り癖薄暑光


慣れるまでまごつきますが、選句はこの欄の「返信」でお願いいたします。
返信
天馬さん (8bszqp0p)2022/5/24 11:54削除
○初夏の風や胡坐のヨガ講師
○人流の一滴となり首夏の街
○暮れなずむ山の端白き月見草
○夕暮れの無音白花月見草
◎桑の実の熟れて大山千枚田

遅れたうえにコメントなしですみません。代わりと言ってはなんですが、昨年の夕暮れの白月見草を送信します♪
不来方さん (8aqapchq)2022/5/22 20:56削除
御礼

ちこりんさんへ 「茅花流しの」の弊句へのご指摘ありがとうございました。下五は題の「白」に捉われてしまいました。推敲してみます
智美さん (8ayirtrx)2022/5/22 09:58削除
第541回選句

 〇初夏の風や胡坐のヨガ講師
  正しい姿勢で胡坐を組むのは結構難しい。美しい胡坐の姿が想像できます。

 ◎人流の一滴となり首夏の街
  たとえ「人流の一滴」になっても「吾ここにあり」の日々を重ねていきたい。

 〇余花の雨補欠の白きユニホーム
  汚れていないユニホーム。今日も試合に出してもらえなかったのかな・・。
  子供の心情を察して、母親もちょっと心が揺れる。

 〇桑の実の熟れて大山千枚田
  長い長い長狭街道を歩き、小さな峠を越えて、大山千枚田が見えた時は
  ほんとにホッとしました。千枚田を下に見ながらおにぎりを食べました。
  ずっと昔のお話です。
のんさん (8b8xe2bx)2022/5/20 18:11削除
第541回選句
 ◎初夏の風や胡坐のヨガ講師
  テレビでしか見たことは無いのですが、浜辺とかでの教室のようです。爽やかな風に波の音、想像しただけでも元気になれそうです。
 〇人生第三章山場夏に入る
  勢いのある句です。見習わなくてはと反省しきり。
 〇余花の雨補欠の白きユニホーム
  兼題の「白」を一番印象的に使っていると思います。
 〇昔にはまたその昔ところてん
  言葉遊びのようでいて、実に奥が深い。なるほどと納得しました。
こがめさん (8atk17xs)2022/5/19 22:58
第541回麦っこ選句

○デリバリーバイク初夏の風切って
バイクの勢いを感じます。ご苦労様。


○余花の雨補欠の白きユニホーム
○野球帽のつばの折り癖薄暑光
野球少年を見つめるやさしさと応援している気持ちが浮かんできます。補欠の子には応援をしたいです。「つばの折り癖」から野球をやっている期間を想像できます。

◎桑の実の熟れて大山千枚田
「桑の実の熟れて」から「千枚田」のある場所の景が浮かんできます。「大山千枚田」
を見に行きたいです。
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/5/19 16:42削除
541回選句
◎桑の実の熟れて大山千枚田
 散歩コースにしている小川の両端に、山桑が群生し沢山実を着けています。山桑の実は小粒で、熟れると黄色に色着き糖度が高く、
 つまむと指がべとべとしてきます。掲句の桑は畑で栽培しているものだと思いますが、人里離れた場所で、静かに熟れていく
 桑の実に自然の移ろいが偲ばれます。

 〇初夏の風や胡坐のヨガ講師
  初夏の心地良い風景が表現されています。

 〇余花の雨補欠の白きユニホーム
  雨の中にあってこそ、この白いユニフォームが一際目についたのだろう。
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/5/18 11:07削除
麦っこ 541 選句・鑑賞
「初夏」
〇初夏の風や胡坐のヨガ講師
解放された窓から初夏の快い風。床に胡坐をしたヨガ講師の強靭で柔軟な姿態。「あぐら」は、大きな効果・効能のある、ヨガの代表的なポーズであるそうな。

「白」
〇余花の雨補欠の白きユニホーム
 咲き遅れた桜を濡らす雨、この季節は、部活動も新チームがスタートの時期である。レギュラーの土色の染みたユニフォームに対して、補欠、特に新入生のそれは真っ白で、胸に書いた苗字もまだ鮮やかである。

〇雨筋の白きあたりのアマリリス
 雨降りの景色の、ひときわ雨筋の白く目立つあたりに咲くアマリリス。太い花茎の上に咲く、肉厚の大柄な花は、イタリアの大女優のような存在感がある。白き雨筋と真っ赤なアマリリスが相互に引き立てあっているのだ。

〇夕暮れの無音白花月見草
 ↑上の句と比べると、淡い色の水彩画のような風情の句である。「夕暮れの無音」と「白花月見草」のほぼ等量の対句的表現の行間に、静かで乾いた抒情が滲んでいる。「夕暮れ」が「月見草」と多少被っている感もあるが、気にするほどのことではなさそうだ。

◎桑の実の熟れて大山千枚田
 近景に、ふっくらと、文字通りどどめ色に熟れた桑の実、中景から遠景へ、次第にアウト・フォーカスしながな展開する千枚田。写真や動画のワンカットのように鮮やかなイメージが浮かぶ。わたし的には、こどもの頃預けられた房総の海女の町、学生時代に演劇の巡演で訪れた山間部の学校などが思い出されて、甘酸っぱいノスタルジーを掻き立てられるのである。
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/5/18 11:01
麦っこ541回 選句

◎人流の一滴となり首夏の街
一滴に孤独感や無力感が滲みますが、大河は一滴の集合体。名もなき者の力を底に秘めているようにも思います。今は後者で有りたい。


○喪の家や茅花流しの白き径
悲しみと静けさが季語によって高まっています。下五は省略も可かと。時を表す言葉ではどうでしょう。


○昔にはそのまた昔ところてん
淡々とした胸中の吐露がいい感じ。静かに沁みます。
まりさん (8aq66elk)2022/5/17 15:04削除
541回選句

〇人生第三幕山場夏に入る
「夏に入る」の気概がさわやか。こうでなくっちゃ!

〇人流の一滴となり首夏の街
コロナウィルスを気にしているからこそ「人流の一滴となる」を痛感します。

◎夕暮れの無音白花月見草
白花月見草は「夕暮の無音」が似合います。私もこういう景を詠みたかったのですが。

〇桑の実の熟れて大山千枚田
桑の実の「熟れる」が私には刺さりました。ささやかな日々の一点と千枚田の大景の取り合わせがいいですね。

〇野球帽のつばの折り癖薄暑光
「つばの折り癖」が野球少年らしさを鮮明に語ります。このような小さな発見が俳句では小気味よい焦点となります。机上では作れません。もう少しきりりと締まる季語はある気がします。
不来方さん (8aqapchq)2022/5/17 09:13削除
541回麦っこ選句
○初夏の風や胡坐のヨガ講師
 窓が大きく開け放たれ若葉風が通り抜けるヨガ教室の景。清々しい。

◎人流の一滴となり首夏の街
 このゴールデンウィークは長いコロナ生活の鬱屈感からやや解放されて全国至る所で人出が回復してきた。作者もその一人なのだろう。「人流の一滴」が巧い。

○余花の雨補欠の白きユニホーム
 夏の大会に向けた高校球児の一途さが下十二でよく伝わって来る。

○夕暮れの無音白花月見草
 弊句と同じ月見草の開く瞬間の句。動詞形容詞抜きの名詞だけの技法がいい。

○桑の実の熟れて大山千枚田
 房総の「大川千枚田」の雄大な景に取り合せられた桑の実に生活風土がよく表れている。
返信10
ふたばさん (8augfkle)2022/5/15 00:35 (No.23836)
季語 : 百日紅
文字:透
当季雑詠
返信
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/5/22 20:00
麦っこ542回 投句

扁平な仁王の足裏百日紅


ぼうたんに透ける慢心あるがまま

詩を紡ぐ光の粒子青時雨
智美さん (8ayirtrx)2022/5/22 19:02削除
第542回投句

 廃校に残る鉄棒百日紅
 透けて見える川底の石鮎解禁
 薫風や句会の記録読み直す
のんさん (8b8xe2bx)2022/5/22 15:13削除
第542回投句

 聞き流す打ち明け話百日紅
 蝙蝠や見透かされている下心
 迫り来る戦の翳り新樹光
こがめさん (8atk17xs)2022/5/22 13:35
第542回麦っこ投句

校門の門扉のゆるみ百日紅

青空にビー玉透かす夏帽子

絵手紙の蕗の緑や青葉晴
ふたばさん (8augfkle)2022/5/21 23:10
第542回麦っこ投句

藤村の庭にほろほろ百日紅

透き通る風のかおりや薔薇の園

蝶の道ここは秘密ぞ男言う
まりさん (8aq66elk)2022/5/21 22:01削除
第542回投句

ヘルメット脱げば住職百日紅
羅に透ける物腰夕明り
一杯の常温の水麦の秋
不来方さん (8aqapchq)2022/5/21 09:41削除
第542回麦っこ投句

三猿の家訓を守り百日紅

透明な父の呼び声麦の秋

卯の花腐し一つ加わる風呂掃除
天馬さん (8bszqp0p)2022/5/20 18:29削除
だんだんと膨らむ噂百日紅

透き通るフルート鈴蘭の群生

指揮者なき水沢駅の鉄風鈴
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/5/20 10:57削除
麦っこ 542 投句
鯔数多跳ねる汽水池百日紅
葉桜を透る陽ボレロの二旋律
指で読むリートの楽譜若葉風
ジュピターさん (8byj9lwx)2022/5/19 16:47
いつも迷う駅裏の辻百日紅
 夏芝居子役の声の透きとおり
 忠敬にあやかる町や鰻飯

返信10
ふたばさん (8augfkle)2022/5/22 00:12 (No.24335)
第541回選句
◎人流の一滴となり首夏の街
 「一滴」とご自分を捉えた感性に惹かれました。

〇暮れなずむ山の端白き月見草
〇夕暮れの無音白花月見草
 二句とも楚々と咲く白花月見草の姿を表現していて、上の句は情景を、下の句からは「無音」に、なにか哲学的なものを感じました。 

〇薫風やヒールとわかる靴の音
 スカートにハイヒール。颯爽とした女性の姿が目に浮かびます。颯爽と歩くことに、羨ましい気持ちもちょっぴり入っているのでしょうか。
返信
返信0
まりさん (8aq66elk)2022/5/8 20:17 (No.23178)削除
540回投句一覧

「行く春」
行く春やカフェで出される砂時計
春ゆけり軽い鬱ですの診断
行く春や兼六園の治部煮食ぶ
行く春や杭をくすぐる水かげろう
敷物に珈琲の染み春が行く
行く春や客の列なす洋食屋
行く春や影深くして大欅
行く春や厠に古りし農事暦
行く春の手賀沼回る鳩の群
行く春を追うて勿来を越えにけり

「雲」
雲梯の二段飛ばしやチューリップ
行く春や霞ケ浦をはなれ雲
雨雲の寄せて低きを夏燕
打ち合える竹の音高し春の雲
雨雲の追いかけてくる植木市
浮雲を目掛けふらここ漕ぐ少女
縺れ合う蝶や飛行機雲伸びる
願わくば行雲流水立夏なり
行く雲や山村暮鳥的暮春
標的は明日のわたし夕焼け雲

「雑詠」
水音の絶ゆることなし座禅草
葉桜やニス塗りたての木のベンチ
逝く春の単体仮名の八一の歌
振り返る町並み遠し潮干狩
物置のものほゞ片す立夏かな
澪の鵜の見つめる悲哀夕間暮
蝌蚪の紐宇宙で科学実験中
いきなりの山鳩奥羽嶺の残雪
古道具屋のぼんぼん時計修司の忌
他愛なき話とワイン風薫る
返信
天馬さん (8bszqp0p)2022/5/16 17:52削除
540選句
◎行く春や杭をくすぐる水かげろう
林道を行くと小さな沼が現れ、生き物の営みが垣間見えることがあります。当地は田舎ですが水路や溜池は無機質に整理され、掲句のような景は見られなくなりつつあります。

○行く春や影深くして大欅

○水音の絶ゆることなし座禅草

○古道具屋のぼんぼん時計修司の忌
智美さん (8ayirtrx)2022/5/15 22:56削除
第540回選句

 〇行く春や影深くして大欅
  大樹の良さを感じることが多くなりました。

 〇行く春を追うて勿来を越えにけり
  句の流れがいいです。気ままに旅をする
  醍醐味が感じられます。

 ◎縺れ合う蝶や飛行機雲伸びる
  縺れ合って動き廻る蝶を追っていた視線がふと飛行機雲を
  捉える。それは上空の低温によって崩れることなく、
  ぐんぐんと伸びていく。
  曲線と直線、近と遠、自然物と人工物(柔と硬)、そういう
  対比がはっきり目に浮かび面白い。
 
 〇振り返る町並み遠し潮干狩
  見たもの、その場に居るそのままを詠めば
  こんな素敵な句になるんだと・・・。
まりさん (8aq66elk)2022/5/15 21:16削除
第540回麦っこ選句

〇行く春を追うて勿来を越えにけり
何気ないのですが、地名が効いているのでしょうね。

〇願わくば行雲流水立夏なり
本当に。そうありたい。

◎標的は明日のわたし夕焼け雲
「標的」を「目標」と取りました。ニンゲンは欲張りでいい加減で。願わくば「行雲流水」と思ったり、「明日のわたし」に期待をしたり。ま、それが人間。

〇水音の絶ゆることなし座禅草
丁度良い時期の座禅草に出会ったことはありませんが、旅好きの方なら当然出会っているでしょう。雪解け水の音が絶えない時期の花。

〇古道具屋のぼんぼん時計修司の忌
幼き頃の我が家の大黒柱にもかけてありました。家にたったひとつのよく狂う時計でしたがその後、家を訪ねて来た古道具屋に売られました。修司はわが「麦」で俳句を作っていた時期もあったということです。
のんさん (8b8xe2bx)2022/5/14 22:09削除
第540回麦っこ選句
 〇行く春やカフェで出される砂時計
  紅茶と一緒に持って来てくれる砂時計でしょうか。お洒落なお店なのでしょう。
 
 〇行く春や影深くして大欅
  欅がどんどん枝葉を伸ばす季節、「影深くして」に共感します。
 
 ◎願わくば行雲流水立夏なり
  夏に立ち向かう姿勢として「行雲流水」こうありたいと思います。
 
 〇他愛なき話とワイン風薫る
  早くこんな普通の日常が戻ってきて欲しいです。
c
太郎さん (8aq3zcoi)2022/5/14 20:53削除
麦っこ 540 選句
◎振り返る町並み遠し潮干狩
【評】船橋の海岸近くに住んだ時期があって、この句の上五・中七は経験的に、ちょっと不安の混じった気持ちが実感としてよくわかる。膝下ほどに満ちてきた潮を急ぎ帰る時、友だちが「深んど(水脈)」にはまって溺れかけたことなど思い出した。

○行く春やカフェで出される砂時計
【評】「行く春」と「砂時計」の取り合わせがみりょくてきである。
東船橋駅近くのカフェで煎茶セットを頼んだ時に、砂時計が出てきてうれしくなったのをおぼえている。スカーレットの砂の色が印象的だった。

○雨雲の寄せて低きを夏燕
【評】強い南風に押されて寄せてくる黒雲。空気中の湿度も高くなってまさに雨催の天気である。そんな時には池沼の水面や地面すれすれを虫などが飛ぶので、燕も「低きを」飛んで虫を捕らえるのである。

〇他愛なき話とワイン風薫る
【評】内容も表現も何気ない話だが、「他愛なき話」と「(グラス)ワイン」が読者に伝えるイメージは、「風薫る」季節感と合わせると日々生を営む人間の姿が映画のワンカットのように浮かび上がるのだ。
ちこりんさん (8aqg39gk)2022/5/14 09:13
第540回 麦っこ選句
○行く春を追うて勿来を越えにけり
春への惜別の情が中七下五から、しっかりと伝わる一句です。追うてがいいですね。

◎他愛なき話とワイン風薫る
長閑さと安堵感が伝わり、初夏の風と響き合っています。束の間の平和かも知れない。

○古道具屋のぼんぼん時計修司の忌
津軽弁が抜けない修司の語り口を思い出す。時計は、修司のキーワード。
「売りに行く柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野」
(修司)
こがめさん (8atk17xs)2022/5/12 20:44
第540回麦っこ選句
○行く春を追うて勿来を越えにけり
芭蕉の気分になって勿来を越えたのだろうか。吟行に行ってみたいな。

○浮雲を目掛けふらここ漕ぐ少女
元気に漕いでいる景が浮かんできます。気持ちの良い日ですね。

◎振り返る町並み遠し潮干狩
潮干狩をしている景が浮かんできます。「街並み遠し」から夢中でやっていたのだろ。たくさんの貝が採れましたか。

○逝く春の単体仮名の八一の歌
ジュピターさん (8b9uxj2j)2022/5/12 16:53
540回選句
 ◎振り返る町並み遠し潮干狩
  潮が引いてずいぶん沖の方まで来てしまったという思いが、町並み遠しに旨く表現されています。

 〇行く春や影深くして大欅
  ずっしりと青葉をまとった大欅に春の終りを感じている。

 〇行く春や霞ケ浦をはなれ雲
  惜春の思いは大きな景色の中に身を置いてこそ深まって来る。
返信1
不来方さん (8aqapchq)2022/5/9 18:12削除
今日の540回麦っこ選句の投稿欄の後に「削除マーク」が付きませんでした。
「行く春を追うて勿来を越えにけり」のコメントに誤字がありました。「何よりも未知への旅心に惹かれる」の「心」が正です。訂正の仕方が?
不来方さん (8aqapchq)2022/5/9 09:28
第540回麦っこ選句

○行く春を追うて勿来を越えにけり
 「追うて」がとても佳い。芭蕉のココロ、何よりも未知への旅信に惹かれる。

○縺れ合う蝶や飛行機雲伸びる
 蝶二頭を追う作者の目線と読み手の目線がピタリと重なる。その先にぐんぐん伸びる飛行機雲。あっという間に蝶二頭は視界から消えてしまった。

○願わくば行雲流水立夏なり
 季語の斡旋と断定がいい。「行雲流水」は昔からの憧れ。

◎標的は明日のわたし夕焼け雲
 ムンクの恐怖感とは微妙に違う「明日のわたし」である。

○振り返る町並み遠し潮干狩
 如何にも「潮干狩」の風情。街と干潟と遮るビルなどは何もない一望の景が、そのまんま目に浮かぶ。
返信10