麦船橋句会

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掲示板の主旨に反する投稿は掲載されません。掲載の是非は管理者が判断いたします。予めご了承願います。
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/3/9 08:58 (No.97970)削除
637回 お題
季語 春光
文字 温
雑詠
宜しくお願い致します
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/3/17 21:35削除
麦っこ637投句
春光や埴輪の馬子の素頓狂
温顔の翁の蘊蓄梅見酒
「咲き誇る」という語は好かぬシクラメン
ちこりんさん (8mmormpc)2024/3/17 20:44削除
一句め差し替えです。
春光や海を見つめる少女像
ちこりんさん (8mmormpc)2024/3/17 19:56削除
637回 投句
春光や手脚の長き少女像

面談の女医の温顔彼岸西風

料峭や古銭の匂う宝箱
まきえっとさん (8rypn25h)2024/3/17 16:15削除
第637回投句

春光を集め真珠のネックレス
体温は三十六度月朧
抽斗の小さな隙間冴返る
天馬さん (925mfydp)2024/3/17 13:49削除
637投句

種牛の泰然春光の牧野
水温む仔牛は泥を蹴散らして
金髪は期間限定春休み
のんさん (8b8xe2bx)2024/3/16 19:24削除
第637回 投句

ルノアールの少女の帽子春光裡
三日目の朝の検温春の風邪
青空に羽ばたく準備花辛夷
ふたばさん (8augfkle)2024/3/16 11:13削除
637回投句

春光や無縁仏の散らぬ花
温室のアサギマダラに纏わるる
ひといろとなりて廻るや風車
まりさん (8md9x4e2)2024/3/16 10:03削除
637回投句

春光を弾いて車夫の脹脛
餞のことば温かチューリップ
朧の夜色あふれ出る花図鑑
不来方さん (8b8tdv36)2024/3/15 13:33削除
第637回投句

湖国いま春の光の曼荼羅絵

適温のおとことおんな桜東風

観音の里を巡りて春めきぬ
こがめさん (8atk17xs)2024/3/13 22:06削除
第637回麦っこ投句

春光や茅葺き屋根の観音堂

温室で曇る眼鏡や春苺

雛飾る銀行跡の郷土館
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/3/13 14:19削除
637回投句
 春光や身巾の路地の植木箱
 あたたかや常温で酌む淡麗酒
 進化したゴジラ現わる春の闇
返信11
未完さん (91c0tm1u)2024/3/12 03:24 (No.98359)削除
637回未完
春光を浴び若返るウオーキング
水温み料理は楽しドーパミン
鳳凰に金の雉啼く極楽へ
返信
返信0
ちこりんさん (8mmormpc)2024/3/2 17:51 (No.97037)削除
636回 お題
季語  啓蟄
文字  袋
テーマ 弾む

宜しくお願いします。
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/3/9 21:40削除
麦っこ636投句
啓蟄やメトロ吐き出す有象無象
レジ袋3円土産の桜餅
TシャツのQちゃんごきげん花見酒
のんさん (8b8xe2bx)2024/3/9 17:22削除
第636回 投句

啓蟄の半分埋まる一円玉
軽やかに未来予報図たね袋
春着買う花丸踊る予定表
天馬さん (925mfydp)2024/3/9 16:57削除
636投句

啓蟄や羽虫を乗せて着く手紙
未来という時間ばかりの種袋
背番号が決まる日なんだ風光る
まきえっとさん (8rypn25h)2024/3/9 14:57削除
636回投句

啓蟄や空を揺すぶる長梯子
袋から我先にでる春愁い
春の雲油を弾く包装紙
ちこりんさん (8mmormpc)2024/3/9 10:37削除
636回 投句
啓蟄や一足早き恋の虫

入れ替える匂い袋や春の雨

春昼の不思議を探る本の森
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/3/8 22:05削除
636回投句
啓蟄や乾ききれないスニーカー

春光や塵の袋は市の指定

レギュラーを目指して春の甲子園
こがめさん (8atk17xs)2024/3/8 20:20削除
第636回麦っこ投句
啓蟄や富士の形の土竜塚

レジ袋で犬糞拾う春遊び

大谷の野球中継春の朝
ふたばさん (8augfkle)2024/3/8 19:58削除
第636回投句

啓蟄や肥料を運ぶ猫車
赤ちょうちん袋小路の沈丁花
ふらここや身は宙の中風の中
不来方さん (8b8tdv36)2024/3/7 11:36削除
第636回投句

啓蟄を今か今かと亀の首

梅散るや旅の記念の箸袋

上り線一番ホーム春二番
まりさん (8md9x4e2)2024/3/6 10:25削除
636回投句

啓蟄やひかりへ砂を噴く湧水
一坪のわが家の大地種袋
団塊の世代の闊歩囀れり
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/3/5 11:59削除
636回投句
 啓蟄や町内会の役目終ゆ
 くじを引くごと選びたる種袋
 春光や野球少年レギュラーに
返信11
未完さん (91c0tm1u)2024/3/9 00:45 (No.97945)削除
啓蟄や重機は全て無人化に
寝袋一つで旅をせし卒業士
しゃぼん玉夢を追わねば老い易し
返信
返信0
匿名さん (91c0tm1u)2024/3/7 04:14 (No.97713)削除
634回選句未完
◎〇卒業の証書押印部屋静か

押印の部屋を捉えたこの句は経験者でないと表現できない景と思われる。卒業証書に押印される印は3つあり、
学校印は「〇〇市立〇〇中学校。 校長印は「〇〇市立〇〇中学校長(之印)」。と割印。印鑑押すのも大変ですね。
印鑑はすべて印刷だと思いましたが、きっと部屋は静かで厳かでしょう。
〇部首忘れ春の便りをひら仮名で
老いれば、必然的に記憶力は減ります。辞書引くのも面倒なのでひら仮名にしてしまうケースが増えます。
実体験に基づいた句を、春の便りで締めました。春は卒業、入学、就職そのほか他の季節に比べ多く、季節感もぴったりです。
〇狛犬のふくらむ鼻腔春一番
狛犬のふくらむ鼻腔を捉えた句です。このフレーズがいいね。
〇板粕を炙る香ほのと春の雨

〇白地図に旅先加え春を待つ
返信
返信0
まりさん (8md9x4e2)2024/2/25 20:54 (No.96389)削除
634回投句一覧&選句

「余寒」
余寒かな一号歌碑の屹立す
余寒なおソナタは雨を連れて来る
散り際の見事な女優余寒なお
手の窪に五種の錠剤余寒なお
余寒など無敵と勇むツーリング
ぎゅうぎゅうの余寒の駅のエレベーター
写メールに既読のつかぬ余寒かな
逝く友の喪服の列に余寒なお
梅園の小さき手焙り余寒なお
余寒なお梢は雲に触れたがる
師を偲ぶ集いの日延べ余寒なお

「部」
卒業の証書押印部屋静か
春風や立浪部屋の物干し台
春光の奥まで伸びて猫の部屋
部首忘れ春の便りをひら仮名で
春愁のギター角部屋飛び立つ子
母の来て泊まりし小部屋春愁
雪解川語り部はたと膝を打つ
俳句部の主将二月を持て余す
野球部の朝練の息春兆す
母の部屋温めている月朧
帰宅部の憂いを晴らすしゃぼん玉

「雑詠」
少し湿気た南部せんべい浅き春
狛犬のふくらむ鼻腔春一番
墨東の高層ビルや朧月
手作りの緩い階段梅真白
板粕を炙る香ほのと春の雨
明神の絵馬翻る春一番
若き日の美の片鱗を春ショール
胸元に外す釦や春うらら
白地図に旅先加え春を待つ
AIが神となる世ぞ揚雲雀
義姉からの棒鱈の甘煮飴色母の味
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/3/4 21:48削除
麦っこ634選句
「余寒」
○余寒なおソナタは雨を連れて来る
Dminorのソナタが聞こえてきたと思ったら、ぱらぱらと雨。この季節の雨は、酷暑の頃のそれとは別の意味で、春を連れてくる恵みの雨といえる。
○手の窪に五種の錠剤余寒なお
今朝も「うー、寒い」と心の裡で託ちながら、掌に受けた11粒の錠剤を口中に放り込んだ。なかなか温かくならない季節に、食後、茶や珈琲の後に白湯に水を差して服薬する時は何となく気の滅入る時間である。
「部」
○春光の奥まで伸びて猫の部屋
この季節、可照時間はまだ短く、太陽高度も低い。特に余寒の頃、猫の部屋の奥の方まで日差しが届く時間は、寒がりの猫にとってはありがたい時間帯である。
「雑詠」
◎狛犬のふくらむ鼻腔春一番
 春一番に背中を押されて境内を過るとき、ふと見ると狛犬の鼻の穴が妙に大きく見えたのである。「狛犬のふくらむ鼻腔」は巧い。「俳句的真実」である。
○板粕を炙る香ほのと春の雨
 酒粕は、甘酒にして飲んだことが二三度あるだけで、板粕のレシピは殆ど知らない。赤味噌や柚子胡椒などを添えて焼き板粕などというものが絶品の「あて」であるという話は、何かの酒席で聞いたことはある。二物の取り合わせがほどよい距離でぴったりである。
のんさん (8b8xe2bx)2024/3/3 23:02削除
第634回選句

〇余寒なおソナタは雨を連れて来る
 雨と共にやって来る春の足音が聞こえてくるような句です。
◎余寒なお梢は雲に触れたがる
 本格的な春に向けての木々の生命感が感じられます。
〇卒業の証書押印部屋静か
 校長室でしょうか。凛とした空気感が伝わって来ます。
〇部首忘れ春の便りをひら仮名で
 ひら仮名で済ます春の便り、きっと明るい内容であろうと思います。
〇狛犬のふくらむ鼻腔春一番
 おっかない顔で鼻腔を膨らませている狛犬、俳諧味のある句です。
天馬さん (8wo186pe)2024/3/3 18:25削除
634選句

◎余寒なお梢は雲に触れたがる
辛夷の木の下を散歩していて、見上げると掲句のとおりです。とても共鳴しました。

○雪解川語り部はたと膝を打つ
○狛犬のふくらむ鼻腔春一番
○AIが神となる世ぞ揚雲雀
ふたばさん (8augfkle)2024/3/3 17:58削除
634回 選句

◎余寒なおソナタは雨を連れて来る
 詩的で魅力的です。いろいろなソナタが浮かんできました。

〇梅園の小さき手焙り余寒なお
 中七に梅園の情景が伝わってきました。

〇狛犬のふくらむ鼻腔春一番
 「ふくらむ鼻腔」の措辞に、まるで狛犬が生きているかのように感じました。

〇板粕を炙る香ほのと春の雨
 甘い板粕と春の雨の取り合わせが巧み。味わいのある一句です。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/3/3 16:39削除
634回 選句

○梅園の小さき手焙り余寒なお
手焙りは冬の季語ですが、微妙な春先の寒さにはぴったり。季重なりも気になりませんでした。

◎狛犬のふくらむ鼻腔春一番
狛犬の大きな鼻腔がさらに大きく膨らんで…
ユーモアの中に春の訪れが見えます。

○A Iが神となる世ぞ揚雲雀
中七の断定と季語が微妙に響き合っている感じがします。A Iは知らぬ間に生活を支配しつつありますね。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/3/3 13:32削除
634回投句選句

◎余寒なおソナタは雨を連れて来る
ソナタのような雨音詩的な句、こんな句を詠めるようになりたいです。

〇手の窪に五種の錠剤余寒なお
もうすぐ暖かくなったら手窪の薬は減るのでしょうね

〇余寒なお梢は雲に触れたがる
春先の裸木、梢は生気を感じ勢いが「雲に触れたがる」の表現さすが。

〇部首忘れ春の便りをひら仮名で
共感の句、漢字が出てこなく,ついひら仮名で書いてしまいます。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/3/3 10:53削除
634回選句
 ◎余寒なおソナタは雨を連れて来る
  春先は雨の日が多くなり、雨音は日によって異なる。ピアノやバイオリンから次々と音が繰り出されるソナタのように。
 〇梅園の小さき手焙り余寒なお
 〇狛犬のふくらむ鼻腔春一番
 〇板粕を炙る香ほのと春の雨
こがめさん (8atk17xs)2024/3/1 20:18削除
第634回麦っこ選句
〇余寒なおソナタは雨を連れて来る
流れがいいなと思いました。

〇部首忘れ春の便りをひら仮名で
頷けます。スマホか辞書を調べながら書くことが多くなしました。

〇野球部の朝練の息春兆す
〇帰宅部の憂いを晴らすしゃぼん玉
二句から子ども(孫ら)に対しての暖かさを感じます。きっと活躍を期待しているのだろう。

◎狛犬のふくらむ鼻腔春一番
狛犬の鼻の焦点化がいいなと思います。見方がすごいなと思いました。「春一番」の風の強さを感じます。今度よく見ています。
まりさん (8md9x4e2)2024/2/29 11:06削除
634回選句

◎余寒なおソナタは雨を連れて来る
投句一覧を作りながら特選だけは決めます。その特選が、真っ先に出る不来方さん特選と同じになる確率はかなり高いです。不来方コメントは深くて付け足すことがないのは情けないですが、共感できるのは嬉しいことです。年齢とともになのか、何かに影響されてなのか、やわらかな詩情に惹かれるようになってきました。

〇春光の奥まで伸びて猫の部屋
春とはいえまだまだ日差しがありがたい時期。冬仕立ての猫の部屋はまだまだ必要でしょう。

◇俳句部の主将二月を持て余す
何で2月?

〇母の部屋温めている月朧
デイサービスから帰るお母さんのためにかと思いましたが、これは夜。もっと若いころのお母さんとの思い出なのかもしれません。静かであたたか。

〇板粕を炙る香ほのと春の雨
さる方から毎年、いい酒蔵の酒粕だからと板粕を頂きます。焼いたり味噌汁に入れたり。冷凍保存したりもするのですが使い切ったことがありません。「ほのと」には甘すぎの感がありますが、香と春の雨との配合がいいと思いました。
不来方さん (8jrlsjab)2024/2/26 11:45削除
第635回選句

◎余寒なおソナタは雨を連れて来る
 中七下五の措辞が詩的だ。触覚・聴覚だけで書かれていながら春寒の終わりの頃の心模様がよく伝わってくる。

◯散り際の見事な女優余寒なお
 先日急逝した山本陽子を思う。女優に限らず誰しも惜しまれながら散りたいものだ。

◯部首忘れ春の便りをひら仮名で
 パソコンや携帯でのメールのやり取りが主体となり、書くことが激減ししたためか、部首どころか漢字そのものを忘れることがよくある。
 掲句、ひら仮名表記で却って春らしい趣のある手紙になった。

◯狛犬のふくらむ鼻腔春一番
 神社での写実句。写実句は俳句の原点とは言え難しい(あくまでも不来方にとっては類想句になりがち)掲句、狛犬の鼻に焦点を絞って、「ふくらむ鼻腔」という実際にはあり得ない表現で如何にも春一番らしい感覚を詠んだ。

◯胸元に外す釦や春うらら
 急にあたたかくなって外出が増えて来た時期の浮き浮きした気分の句。大きな釦であろう。「胸元に外す」で一瞬ドキッとする艶っぽさを感じて(作者の罠に嵌って)採らされたような気がする。これも座五「春うらら」の為せるわざかも。
返信10
不来方さん (8b8tdv36)2024/2/25 22:35 (No.96405)削除
第635回麦っこ出題

題詠  三月
文字詠 土 
雑詠

大変遅くなりました🙇‍♂️
返信
天馬さん (8wo186pe)2024/3/3 17:44削除
635投句

三月のすぐ卒業という時に
万物の膨らみきって春の土
春耕の男なにやら掘り出しぬ
太郎さん (8aq3zcoi)2024/3/3 11:48削除
麦っこ635投句
三月の声高どちの送迎車
試歩たのし踏めば応える土の春
真夜瞠る嫁ぎし子らの内裏雛
のんさん (8b8xe2bx)2024/3/3 09:12削除
第635回 投句

解体に続く造成三月来
春の雨土竜の痕を均し行く
ペンギンの見果てぬ野望鳥雲に
ふたばさん (8augfkle)2024/3/2 21:39削除
635回投句

三月や校歌の山に残る雪
初めての嬰児踏み出す春の土
ふらここや砂場の砂を載せしまま
ちこりんさん (8mmormpc)2024/3/2 17:48削除
635回 投句

まきえっとさん、お帰りなさい。嬉しい😆

車窓切る光の刃風三月

乾きゆく土偶のまなこ春の雪

陽炎やサーカスのいた空き地跡
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/3/2 17:09削除
第635回投句

三月や園児の胸に有る名札
春光や土盛り起こす兄の鍬
朧なる介護施設の高い窓
まきえっとさん (8rypn25h)2024/3/2 14:45削除
635回投句
山積みの三月の絵馬軽き音
ふんわりと陶土練り込む春の風
鍋底の真っ黒な焦げ木の芽風
こがめさん (8atk17xs)2024/3/1 20:36削除
第635回麦っこ投句
新たなる紙垂三月の風の中

馬追いの名残の土手の山蒜

笑っては居れずに夫婦春の風邪
不来方さん (8b8tdv36)2024/3/1 17:43削除
第635回麦っこ投句

三月の水の音聴く村雀

産土を生涯出でぬ人朧

雪解水日本海へと集まりぬ
まりさん (8md9x4e2)2024/2/29 11:13削除
635回投句

母の忌の三月窓をゆく日差し
土手を超す水位標の丈麦青む
川面ゆくひかりの粒子閏の日
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/2/27 18:56削除
635回投句
 三月の畝黒々と光りをり
 春の土掬うや遠き日の匂ひ
 控え目に反対意見土佐水木
返信11
未完さん (91c0tm1u)2024/3/1 02:42 (No.96871)削除
未完635回題詠三月文字詠 土 雑詠
園児が紙粘土で作るお雛様
三月で三十℃越えなんて何故
春うらら愛のメッセンジャーはポチ
返信
まりさん (8md9x4e2)2024/3/1 13:24削除
未完さん、再度お願い。
上の方にある、不来方さんが入れた「635回麦っこ出題」の欄を開いてそこに再投稿をお願いします。
返信1
まりさん (8md9x4e2)2024/2/19 11:46 (No.95699)削除
633回投句一覧&選句

「猫の恋」
新宿の真夜の裏町猫の恋
嫁殿は髭があるなり猫の恋
知り尽くす路地の隅々恋の猫
焼跡の果ての港や浮かれ猫
暗闇の車の下に恋の猫
昼下がり行きつ戻りつ恋の猫
鉄錆の自治会館や猫の恋
さきがけの星の瞬き猫さかる
真相は闇のみぞ知る猫の恋
野良猫に餌を運ぶも恋の中

「志」
志望校の順番記する受験絵馬
梅三分志学の頃のラブレター
ささやかな志果て蜆汁
春また巡り未完なる志
春寒の水戸にあまたや志士の墓
残雪や手窪に選ぶ志野茶碗
少年の日の志 春田打つ
志野焼に抹茶の香り冴返る
寄る辺なき墓志の細道冴返る
巣立鳥飛び立つ空に大志あり

「雑詠」
春動く駅前通り東西屋
春一番うどんに落とす生卵
しゃぼん玉壊れてどこへ行きますか
古寺のペット供養墓草青む
桃の花男二人の宵の酒
平らかな心ひと日や梅の花
断金の友ともさらば卒業式
四温晴慣れてしまえばセルフレジ
陽炎や百姓一揆結集地
早春や白い子犬の靴ピンク


未完さん初参加!
太郎さん、ネット不調のため、まりが一覧へ入れました。
天馬さん欠席です。
返信
ちこりんさん (8mmormpc)2024/2/29 17:38削除
633回 選句
大変遅くなりました。

◎さきがけの星の瞬き猫の恋
星の斡旋で少し迷惑な騒々しい恋もロマンチックに。

○梅三分志学の頃のラブレター
志学の頃というのが新鮮ですし、初々しい。
少し材料が多い感じもしますが、三分咲きの梅から察するに初恋かな?

○春一番うどんに落とす生卵
さり気なさと取り合わせで頂きました。

○しゃぼん玉壊れてどこへ行きますか
喪失感をしゃぼん玉に託しているようにも。
ふたばさん (8augfkle)2024/2/25 17:46削除
第633回 選句

〇焼跡の果ての港や浮かれ猫
〇梅三分志学の頃のラブレター
 胸がきゅんとするような、青春の一ページ。懐かしくいとおしい。
◎残雪や手窪に選ぶ志野茶碗
 手ざわり、大きさ、重さ。長く使うために慎重に選ぶ様子が見えてきます。
 残雪と茶碗の色が響き合っています。
○桃の花男二人の宵の酒
 気の合う男二人。つい飲みすぎてしまいそうな予感。桃の花が効いています。
のんさん (8b8xe2bx)2024/2/25 14:26削除
第633回 選句
〇焼跡の果ての港や浮かれ猫
 今はやはり能登をおもいますが、猫が浮かれて居られるような復興を望みます。
◎梅三分志学の頃のラブレター
 梅の頃は卒業間近、出したのか出しそびれたのか色々想像出来ます。いずれにしても青春の甘酸っぱい思い出です。
〇残雪や手窪に選ぶ志野茶碗
 「手窪に選ぶ」様子が目に浮かびます。
〇少年の日の志春田打つ
 長く離れていた農業を、また始められたのかなと思いました。若き日の思いが蘇ったのでしょう。
〇しゃぼん玉壊れてどこへ行きますか
 しゃぼん玉に問いかけているような句、不思議な喪失感があります。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/2/25 12:01削除
第633回選句
〇焼跡の果ての港や浮かれ猫
〇梅三分志学の頃のラブレター
◎残雪や手窪に選ぶ志野茶碗
抹茶の席で茶碗を運ぶ手は左手の窪みに茶碗をゆっくり運びますね
ひと時の癒しを感じます。
〇巣立鳥飛び立つ空に大志あり
〇しゃぼん玉壊れてどこへ行きますか

ジュピターさん (8pymq0ud)2024/2/24 21:30削除
633回選句
 ◎春一番うどんに落とす生卵
  屋外では春一番が吹き荒れているが、家の中ではうどんを茹でているという日常の景色の対比。
  落とすという表現に、作者の動きと臨場感が見えてくる。
 〇焼跡の果ての港や浮かれ猫
  猫も平穏な生活の場を奪われ、大変な思いをしているやも知れぬが、時期が来れば浮かれ出るのだろう。
 〇梅三分志学の頃のラブレター
  受験勉強の最中にラブレターを貰ったのか、渡したのか判然としないが、青年の心は大いに揺さぶられたことだろう。
こがめさん (8atk17xs)2024/2/23 19:43削除
第633回麦っこ選句
〇さきがけの星の瞬き猫さかる
〇梅三分志学の頃のラブレター
◎少年の日の志 春田打つ
〇春一番うどんに落とす生卵
太郎さん (8aq3zcoi)2024/2/23 11:40削除
麦っこ633選句
「猫の恋」
○焼跡の果ての港や浮かれ猫
◎さきがけの星の瞬き猫さかる
 「さきがけの星」は、日没後、西天に輝く金星と解するのが順当のような気もするが、「魁星」として鑑賞してみたい。早春の北の空に北斗七星の第一星が光を放っている。地上では猫の恋。この取り合わせは、大自然の一隅に展開する典型的な俳句的季節感と言えるだろう。
「雑詠」
○春一番うどんに落とす生卵
○桃の花男二人の宵の酒
○断金の友ともさらば卒業式
まりさん (8md9x4e2)2024/2/21 20:33削除
633回選句

〇焼跡の果ての港や浮かれ猫
どうしても輪島を思うので、「焼跡」ではないほうがいいと思いましたが、港の浮かれ猫は魅力的です。

〇梅三分志学の頃のラブレター
「志」句は観念的になりやすいと思いますが、ラブレターという具体的な焦点があって成功していると思います。現代の若者は、携帯電話のない恋なんて全く想像できないでしょうネ。

〇春また巡り未完なる志
多分この先もずっと未完の志とは?「春また巡り」が素敵。「志」と思い続けているのが素晴らしいノダ。

◎少年の日の志春田打つ
どんな志なのでしょう。諦めたのか今もなお心の底にあるのか不明ですが、「春田打つ」という寡黙な労働との配合が素晴らしいと思いました。

〇桃の花男二人の宵の酒
父子なのか古い友人なのかわかりませんが、あたたかく楽しいお酒でしょう。かなり遅くまでのお酒となりそうな予感。桃の花がいい。
未完さん (91c0tm1u)2024/2/20 23:35削除
金子未完選
〇さきがけの星の瞬き猫さかる
確かに宵の口猫はさかるというのが風流あります。
ちなみに猫は薄明薄暮性動物であり、日没直後である薄暮特選明け方との時間帯に活発に活動する動物だそうです。
◎春寒の水戸にあまたや志士の墓
志士の墓が水戸に多いとは、歴史を熟知していますね。
〇古寺のペット供養墓草青む
ペット供養墓は都会が主流ですか。古寺の設定季語草青むの君合わせが成功しています。「
〇四温晴慣れてしまえばセルフレジ
季語は変わるけど今やセルフレジも当たり前。早い者勝ちの事象ですね。
不来方さん (8jrlsjab)2024/2/20 11:37削除
第633回選句

◯嫁殿は髭があるなり猫の恋
 ごく当たり前のことをさらりと読んで俳諧味あり。擬人法が効いている。

◯焼跡の果ての港や浮かれ猫
 「焼跡」の解釈が一句単独読むと難しい。邪道しれないが、時節柄輪島の朝市周辺の焼跡と読み、災害と「浮かれ猫」の対比に無常観を感じた。

◯さきがけの星の瞬き猫さかる
 「さきがけ」は「星の瞬き」に掛かっているが、「猫さかる」に掛かる両掛りとも読める。一番星二番星の煌めきの下、時間も忘れて恋に浸る猫の声には、人間の忘れた野生のロマンがあふれている。

◎梅三分志学の頃のラブレター
 志学の頃とは大学受験の頃だろうか。昔なら苦学して将来の夢を大学受験に託した人も多い。そんな時期に受け取ったラブレターに心乱される少年像は作者の分身であろうか。

◯古寺のペット供養墓草青む
 由緒ある古刹でも、時代の趨勢としてペット墓地が併設されているのを見かける。中にはペット供養専門の寺も。生命力ある季語「草青む」がピタリと嵌った。
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ジュピターさん (8pymq0ud)2024/2/18 11:19 (No.95592)削除
634回 題
 余寒
 部
 雑詠
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ちこりんさん (8mmormpc)2024/2/25 18:37削除
634回 投句
余寒なおソナタは雨を連れて来る

母の部屋温めている月朧

胸元に外す釦や春うらら
天馬さん (8wo186pe)2024/2/25 18:03削除
余寒かな一号歌碑の屹立す
春光の奥まで伸びて猫の部屋
若き日の美の片鱗を春ショール
のんさん (8b8xe2bx)2024/2/25 13:58削除
第634回 麦っこ投句

散り際の見事な女優余寒なお
春愁のギター角部屋飛び立つ子
手作りの緩い階段梅真白
ふたばさん (8augfkle)2024/2/24 23:18削除
第634回投句

手の窪に五種の錠剤余寒なお
部首忘れ春の便りをひら仮名で
白地図に旅先加え春を待つ
こがめさん (8atk17xs)2024/2/24 16:56削除
第634回麦っこ投句
ぎゅうぎゅうの余寒の駅のエレベーター

卒業の証書押印部屋静か

義姉からの棒鱈の甘煮飴色母の味
不来方さん (8b8tdv36)2024/2/24 15:20削除
第634回投句

写メールに既読のつかぬ余寒かな

俳句部の主将二月を持て余す

板粕を炙る香ほのと春の雨
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/2/24 09:05削除
634回投句

逝く友の喪服の列に余寒なお

野球部の朝練の息春兆す

明神の絵馬翻る春一番
太郎さん (8aq3zcoi)2024/2/22 20:46削除
麦っこ634投句
梅園の小さき手焙り余寒なお
春風や立浪部屋の物干し台
少し湿気た南部せんべい浅き春
まりさん (8md9x4e2)2024/2/21 20:31削除
634回投句

余寒なお梢は雲に触れたがる
雪解川語り部はたと膝を打つ
狛犬のふくらむ鼻腔春一番
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/2/21 16:13削除
634回投句
 師を偲ぶ集いの日延べ余寒なお
 母の来て泊まりし小部屋春愁
 墨東の高層ビルや朧月
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