麦船橋句会

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掲示板の主旨に反する投稿は掲載されません。掲載の是非は管理者が判断いたします。予めご了承願います。
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/14 22:50 (No.125101)削除
677回出題
季語 数え日
文字 字
当季雑詠
返信
天馬さん (9dl43zkf)2024/12/22 16:25削除
677投句

数え日や予約でうまる理髪店
底冷えの大字小字つく地かな
句をメモる忘年会の箸袋
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/22 11:13削除
第677回投句
数え日の字数はみ出すわら半紙
字足らずの思い寒風吹き抜ける
浮遊する寄せ鍋の湯気倦怠期
ちこりんさん (8mmormpc)2024/12/22 09:17削除
677回 投句

数え日の液状化する世界地図

年ゆくや龍の字源に籠る蛇

ありがとうと言える幸せ月冴ゆる
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/12/22 08:18削除
第677 投句

数え日や待合室の補助の椅子
病院の字幕のテレビ年迫る
朝刊を拾い読みして年用意
こがめさん (8atk17xs)2024/12/21 22:30削除
第677回麦っこ投句
数え日の夫の傘寿の祝い菓子

小春日や点字ブロックなぞる杖

日溜まりの落葉貼り付くボンネット
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/21 19:21削除
第677回 投句

数え日の大皿に盛るハンバーグ
茶の花や「字」から「町」へ父の郷
柚子香る浅漬けごはん炊きあがる
メイさん (9djhga59)2024/12/21 13:04削除
677回投句

数え日の書類の底の退職願
風花や手帳の隅に鬱の文字
義士の日や聞こえぬほうの耳できく
不来方さん (8b8tdv36)2024/12/20 21:15削除
第677回投句

数え日を配膳ロボットよく動く

オリオンや父の癖字の国構え

鬼柚子や白寿の翁の守る家
太郎さん (923uhctl)2024/12/20 14:23削除
麦っこ677投句
数え日の客二人いるジャズ喫茶
うなぎ屋のうの字の寒き大川端
ソプラノの「レスカ一丁」冬麗
まりさん (8md9x4e2)2024/12/19 12:46削除
677回投句

数え日の馬車がかぼちゃにもどる刻
山眠る沢音を背の「ゆ」の太字 
眼帯の闇に蠢くもの師走
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/18 09:30削除
677回投 
 二句目訂正
 数え日に眼医者歯医者のハシゴかな
 「金」という今年の漢字冴えまさる
 数え日の男は漂うばかりなり
返信11
まりさん (8md9x4e2)2024/12/8 21:23 (No.124716)削除
675回投句一覧&選句

十二月
忙しないささくれの指十二月
窓拭きや息吹きかける十二月
一つ終えひとつ加わる十二月
舞い競う雲華やかや十二月
棟上げの木遣りの歌も十二月
十二月おひとり様のキムチ鍋
配送のスタッフ募る十二月
定型をはみ出して来る十二月
板前の饒舌となる十二月
水面打つ湧水の泡十二月 


納豆汁二人に出羽の国訛り
麦の芽や国分寺跡の大礎石
国境は海白鳥が越えてくる
初霜ゃ土ゆたかなる甲斐の国
白鳥の諍う声も父祖の国 
数え日の国境に沿い点く灯り
山国のふところ深く竜の玉
異国語の賑わう京都冬日和
外つ国のサンタは来ない聖夜の灯
クリスマスツリー国境線の向う側

楽しみなこと
タイムカプセル埋め十年日記買う
復活の家庭菜園冬帽子
日短か甘味処の格子窓
数え日の曾孫来る日は髪をすく  
選句てふ翼に乗らむ冬の旅
故郷の白菜運ぶ宅急便
冬眠の枕に頭預けおく
冬景色独り旅する母の郷
朝夕に愛でる冬菊揺るぎなし
雪の宿心静もる湯の香り

天馬さんお休みです
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/22 15:00削除
675回選句
十二月の象徴の句ですね。
○一つ終えひとつ加わる十二月
まさしく12月ですね。私の場合は何も終わらないから次から次ですが。
○定型をはみ出して来る十二月
思いがけないとこが起こるのが12月ですね。

○納豆汁二人に出羽の国訛り
ほのぼのとした感じがいたします。

◎数え日の曾孫来る日は髪をすく  
「髪をすく」から身だしなみを整えて曾孫さんが来るをの楽しみにしている様子が伝わってきます。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/12/18 06:25削除
675回 選句
○十二月おひとり様のキムチ鍋
一人鍋が効いています。世の中の忙しさからは遠き十二月。

○白鳥の諍う声も父祖の国
父祖の国の大切な記憶。

○山国のふところ深く竜の玉
しずけさはがしんしん伝わります。

○タイムカプセル埋め十年日記買う
情報がやや多いかとは思いますが、年暮の思いが伝わります。

◎クリスマスツリー国境線の向こう側
世界は広く、そして狭い。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/12/17 19:03削除
第567回 選句

〇一つ終えひとつ加わる十二月
◎定型をはみ出して来る十二月
どちら十二月の様子を詠んだ句、良く表れています
〇クリスマスツリー国境線の向う側
平和にクリスマスが来ますように
〇数え日の曾孫来る日は髪をすく
曾孫さんと会えるのは中々できませんが幸せがあふれています
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/15 17:42削除
第567回 選句

〇定型をはみ出して来る十二月
 特別な事はしないでおこうと思っても、思いがけない用事の入る十二月、はみ出すことが多いです。
〇納豆汁二人に出羽の国訛り
 同郷のご夫婦でしょうか。温かな湯気が立っているような句です。
◎数え日の曾孫来る日は髪をすく
 日頃は気を使わない身だしなみを整え可愛い曾孫を待ちます。曾孫の可愛さ味わってみたいです。
〇故郷の白菜運ぶ宅急便
 「送ったよ」連絡があったのでしょう。白菜はまだ運送途中、時間経過に楽しみに待つ心が感じ取れます。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/15 15:08削除
675回選句
◎一つ終えひとつ加わる十二月
 家事に携わる女性の心境だろうか。12月の慌ただしい様子がよく伝わってきます。
〇国境は海白鳥が越えてくる
 日本の国境はすべて海。白鳥はいくつの国境を越えてくるのだろう。
〇数え日の曾孫来る日は髪をすく
 髪をすく所作に、久しぶりに曽孫と会う喜びが伝わってきます。少しでも若々しく元気な姿を見せたい。
こがめさん (8atk17xs)2024/12/15 14:52削除
第675回麦っこ選句
○板前の饒舌となる十二月
板前さんの明るさと料理をつくる情熱を感じます。美味しい料理で御客さんで賑わっている景が浮かんできます。

○国境は海白鳥が越えてくる
白鳥が来ると自然の広さと世界の繋がりの大切さを感じます。生命力を感じます。

○山国のふところ深く竜の玉
竜の玉懐かしいな。山国の自然の豊かさを感じます。

◎数え日の曾孫来る日は髪をすく  
嬉しい日ですね。曾孫が来るだけで賑やかになり幸せな日。少しでも気に入られようと髪を調えるのかな。
太郎さん (911fickt)2024/12/14 11:59削除
麦っこ675選句
◎板前の饒舌となる十二月
○白鳥の諍う声も父祖の国
○納豆汁二人に出羽の国訛り
○山国のふところ深く竜の玉
メイさん (9d9a9p0a)2024/12/14 09:45削除
675回選句

〇一つ終えひとつ加わる十二月
際限のない忙しさを楽しむ余裕が、句のリズムから伝わってきました。
〇棟上げの木遣りの歌も十二月
懐かしい風景が懐かしい声に乗って聞こえてきます。

〇国境は海白鳥が越えてくる
白鳥が超えてくる国境に対比して、越えられない人間の限界を思います。
◎数え日の国境に沿い点く灯り
数え日と限定したことで、灯りが際立って見えてきました。

〇冬眠の枕に頭預けおく
横たわっている自分を天井からみているような、不思議な味わい。
〇朝夕に愛でる冬菊揺るぎなし
「揺るぎなし」の断定は、冬菊への愛の宣言のよう。
まりさん (8md9x4e2)2024/12/9 16:03削除
675選句

〇一つ終えひとつ加わる十二月
十二月を表すとすれば、やはりこうでしょう。
白内障手術のせいにして、年賀状も大掃除も思い切りさぼってみようと思っています。
ツケは1月にどっとくるのですが仕方がありません。
(昨日栗きんとんの栗を買いに行ったら何と昨年の倍の値。年末年始を迎える費用が恐ろしい。)

〇納豆汁二人に出羽の国訛り
ご夫婦ともに出羽の国生まれなのでしょう。郷土食には訛もでることでしょう。

〇山国のふところ深く竜の玉
竜の玉以外は考えられません。そういう季語の使い方は難しい。

〇外つ国のサンタは来ない聖夜の灯
〇クリスマスツリー国境線の向う側
同じことを別の視点で詠んでいます。クリスマスどころ・サンタどころではない国の子どもたち。どれだけたくさんいることか。私は正視できないでいます。

◎数え日の曾孫来る日は髪をすく 
たいして良いこともなく…の日々、ひ孫の来訪ほど嬉しいことはないでしょう。心が晴れますね。
「髪をすく」という措辞にやられました。さりげないのに、じわりと心の底を表すこういう言葉はなかなか出てきません。
大抵の赤ちゃんは老人と眼鏡の人が苦手なのですよね~、子どもや若い方を瞬時に見分けるのです。
そこは大目にみてやってくださいまし。
 
明日もう片方の眼の手術。
左右別々・共用・七種の目薬。
一日6回のと3回のと2回のと。プラスして乾燥保護のために1回以上はというのと。
管理がとっても大変。表を作って「きっちりと」さしています。
不来方さん (8b8tdv36)2024/12/9 14:06削除
第675回投句

◯ 板前の饒舌となる十二月
 無口な職人肌の板前も師走ともなると気合いが入るのだろう。積み重ねて来た歳月を思う。

◎ 麦の芽や国分寺跡の大礎石
 麦の芽と千三百年前の礎石との時空を超えた取合せが巧い。しかも「大礎石」ゆえ大小ので対比も重なって味わい深い。

◯ 初霜や土ゆたかなる甲斐の国
 「土ゆたかなる」で甲斐の風土がよく伝ってくる。

◯ 冬眠の枕に頭預けおく
 枕が冬眠しているとは不思議な句だ。二読三読、この枕は至福の枕だということに気が付いた。私も冬眠したい。

◯ 朝夕に愛でる冬菊揺るぎなし
 作者の生き様に揺るぎがない。この句を読んでしみじみそう思う。(楽しみは日々の身近な自然と一体となること。中々出来ない)
返信10
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/8 08:21 (No.124633)削除
676回出題
季語 湯豆腐
文字 直
当季雑詠
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/12/15 22:00削除
麦っこ676投句
湯豆腐と冷酒五勺恋の燠
直角と三角地平まで枯蓮
昔斗酒今は五勺で歌が出る
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/15 15:08削除
第676回投句

湯豆腐の兵器を持たぬ国に住む
直立の懐メロの歌手年の暮
空っ風過去を奏でる弦の音
天馬さん (9ch374gj)2024/12/15 13:03削除
676投句

湯豆腐の利尻昆布の香りたつ
直列の卒団式の白き息
雪合戦つむじ二つを持ち勝気
こがめさん (8atk17xs)2024/12/15 11:27削除
第676回麦っこ投句

湯豆腐や最後に箸の猫舌の子

直球に磨きをかける雪合戦

寒風を掴みてしなる竹林
ちこりんさん (8mmormpc)2024/12/15 10:53削除
ニ句め 拗が多い。
訂正です。

直球の言葉マフラー拗ねている
ちこりんさん (8mmormpc)2024/12/15 09:40削除
676回 投句
湯豆腐の夜や海鳴り呼び寄せて

直球の言葉拗マフラー拗ねている

風花の伝言透ける指先の
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/12/14 21:17削除
第676回 投句

湯豆腐や薬味の葱のほろ苦し
直角のビル街冬の風渡る
綿虫や墓石に掛ける井戸の水
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/14 19:05削除
第676回 投句

湯豆腐や加賀の土産の赤い箸
空っ風直球で来る反抗期
着水の鴨一瞬に同化する
不来方さん (8b8tdv36)2024/12/14 16:30削除
第676回投句

湯豆腐や禅問答の恋談義

戒名も直言居士や実千両

星冴ゆるカカムラッドの忌なりけり
メイさん (9d9a9p0a)2024/12/14 09:44削除
676回投句

湯豆腐や結末知らぬものがたり
直面で演じる舞台憂国忌
角部屋の日差しうつろいゆく師走
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/10 10:52削除
676回投句
湯豆腐やギターの上手い奴だった
クリスマス直して飾るタピストリー
欧州の戦火は止まず冬みたび
まりさん (8md9x4e2)2024/12/9 16:01削除
676投句

ふつふつと湯豆腐なにもかも昔
垂直水平凍空へ組む足場
眼帯を外せば黄金噴く銀杏
返信12
まりさん (8md9x4e2)2024/11/30 23:01 (No.124150)削除
674回投句一覧&選句

木枯
木枯しの拾い集める句読点
木枯や話術で終わる内視鏡
木枯の朝や海馬の跳ねる音
木枯しやいつかヒルズも遺跡群
木枯や言葉遊びのひとりごと
ランドセルに凩入れし児の戻る
木枯やコツンコツンと老の杖
木枯しの中に木枯し生まけり
陸の果て木枯が磨ぐ星の砂  
木枯の追いかけて行く終列車
最果ての漁村こがらし思うまま


冬晴や三脚並ぶ白鳥湖
冬の大三角余命なんぞは屁の河童
三鉄の炬燵列車の帆立飯
三日目の風邪夕暮れがもう迫る
雨あがる有楽町の冬三日月
オリオンの三ツ星さびしさが戻る
やわらかき三時の時報小六月
十八の絶筆として三島の忌
三又の道路標識冬至来る
三叉路の消えた看板寒烏
十二月八日三番街のテラス席

方位・方角
冬北斗足向く先に父の声
朱欒に刃南国土佐の国訛
地下酒場出て真東に冬の月
北風の夜や万丈の一代記
風花の意思のあるなし地に触れず
スマホ手に寺から寺へ冬温し
綿虫のひと塊りは西方へ
迷路なる余生の道や冬麗
鬼門へと抜ける寺町実南天
人生の軌道修正聖夜の灯
酒五勺銀杏三顆一葉忌
返信
太郎さん (923uhctl)2024/12/13 14:17削除
麦っこ674選句
「木枯」
○木枯の追いかけて行く終列車
 淋しい別れがあったのだろうか。わたしの代わりに木枯が追いかけて行く。
「三」
○三鉄の炬燵列車の帆立飯
 昔、短い区間だったが三鉄の車窓の景色を楽しんだ。炬燵も帆立飯もなかったが…。
◎オリオンの三ツ星さびしさが戻る
 中学生の頃、銭湯の帰りにオリオンを見上げ、三つ星の上にもっと小さい横並びの三連星を見つけ、大発見をしたような気持ちになった。この頃、数学の先生に300mmの望遠鏡で星の話を聞かせてもらい、以来星の世界に魅入られることになる。掲句は、淋しくて見上げたオリオンの三つ星に、一時気分が晴れたのだが、しばらくして、また寂しさがこみ上げてきたのだ。かくして星は、うれしい時も淋しい時も、人の心に寄り添っているのである。
○やわらかき三時の時報小六月
 小春日の、日が少し傾く頃三時の時報が鳴る。時報は、いつも同じトーンと間隔で鳴るのだが、この日この時、いつもより柔らかい音が耳に入ったのだ。きっと作者の心もいつになく穏やかでやさしいものであったのだろう。
「方位・方角」
○北風の夜や万丈の一代記
 外は北風、今夜はことのほか強く、高い音を立てて吹いている。部屋の中は暖炉が燃えさかり、快適な暖かさである。今開いている書物は、大成功した人物の波瀾万丈の一代記で、まさに人生の山場にさしかかったところである。
○鬼門へと抜ける寺町実南天
 寺町を散策していて、鬼門の方角へ抜けるあたりの寺の垣の内に、見事に伸びた南天の木があり、真っ赤に色づいた実がびっしりと実っている。南天は、「ナンテン」を「難転」すなわち「難を転ずる」とみて、縁起の良い木とされ、花言葉も「福をなす」である。縁起物として種々の用途もある。
 ところで、邪気が入るとされる鬼門は、北東の方角にあたり、天海が江戸城の鬼門に寛永寺(上野)を置き、自ら住職を務めたという。邪気の通り道とされる反対側の南西、裏鬼門には増上寺を置いている。上野東照宮や浅草寺、神田神社や日枝神社なども鬼門、裏鬼門と関連して造営されたものである。蛇足が長くなって恐縮。
天馬さん (9ch374gj)2024/12/10 19:23削除
673選句

○木枯しの中に木枯し生まけり
先日ベランダのタープが木枯らしに続く木枯らしで飛ばされそうになり慌てました。リフレインに惹かれます。
○最果ての漁村こがらし思うまま
寒村の様子が良く出ていると思いました。
◎オリオンの三ツ星さびしさが戻る
乾燥して星々が綺麗な当地です。そして星は何故か寂しく思えるときがあります。
○地下酒場出て真東に冬の月
仕事を辞めて酒場は遠い所になりました。また行きたいなぁ。
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/9 23:33削除
第673回 選句
〇ランドセルに凩入れし児の戻る
 下校児の見守りボランティアを月に何回かしていますが、いつも元気をもらいます。ランドセルには色んな物が詰まっていそうです。
〇冬の大三角余命なんぞは屁の河童
 余命宣告?屁の河童と言い切るところがすごい、長生きしそうです。
〇三鉄の炬燵列車の帆立飯
 行ってみたい、乗ってみたい、食べてみたいです。
◎オリオンの三ツ星さびしさが戻る
 「さびしさが戻る」つぶやきのような下五が響きます。
〇酒五勺銀杏三顆一葉忌
 五、三、一と置き、漢字だけの句で慎ましい暮らしぶりを表しています。とても工夫されている句だと感じます。
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/8 21:27削除
◎ランドセルに凩入れし児の戻る
子どもって元気ですよね。○○年前の自分もそうだったかな?
○木枯しの中に木枯し生まけり
木枯しの中の木枯しから木枯しの様子が伝わってきます。
○冬の大三角余命なんぞは屁の河童
屁の河童がいいですね。勢いを感じます。
○綿虫のひと塊りは西方へ
極楽浄土へ自らの意志で選べるのはいいですね。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/12/8 15:53削除
○木枯の朝や海馬の跳ねる音
寒い朝はいつまでも布団の中に居たい気持ちです、海馬の跳ねる音の気力が良いです
○ランドセルに凩入れし児の戻る
凩の中帰ってきた子のランドセル凩もランドセルに入れて元気にただいま  
○冬の大三角余命なんぞは屁の河童
余命って人それぞれと思いつつ気になる歳になりました、屁の河童になりたいです
○オリオンの三ツ星さびしさが戻る
ベテルギウスが輝く冬の夜空さびしさが戻る、閑さを感じます
◎鬼門へと抜ける寺町実南天
句のリズムと寺町の実南天が句をひいきたてています
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/8 10:53削除
674回選句
◎十二月八日三番街のテラス席
 三番街とは?阪急梅田の三番街といったところか。戦争へ流されていった当時の暗い世相と、三番街という洒落た街並みとの対比に
 戦後復興への長い時間軸が感じられる。
〇木枯の朝や海馬の跳ねる音
 海馬には色々な意味があるが、ここは脳の記憶をつかさどる部位のことだろう。木枯の朝に、海馬が跳ねるように覚醒されたものがあったのだろう。
〇三日目の風邪夕暮れがもう迫る
 風邪をひいて日がな一日家に閉じこもっていると、もう日が暮れるのかと侘しい気持ちになる。もう迫るにその思いが込められている。
メイさん (9cz9e786)2024/12/7 09:23削除
674回選句

◎ランドセルに凩入れし児の戻る
ランドセルを放り出したら、凩が出てきそう。溌剌とした児の顔が見えてきます。
〇木枯やコツンコツンと老の杖
木枯しの中をゆっくり歩む、コの連続が耳に残りました。

〇冬の大三角余命なんぞは屁の河童
堂々たる宣言です。一緒になって叫んでみたい。
〇三鉄の炬燵列車の帆立飯
あまちゃんの世界は癒しの空間、いつか体験したい。

〇綿虫のひと塊りは西方へ
大いなるモノの意志が動かしているのでしょうか。
〇鬼門へと抜ける寺町実南天
口の中で転がるリズムが心地よい。実南天の鮮やかさが景に灯りをともしています。
こがめさん (8atk17xs)2024/12/6 16:29削除
第674回麦っこ選句
○ランドセルに凩入れし児の戻る
 元気いっぱいに帰ってきた子どもにほっとしているのかな。微笑ましいです。こどもは風にも負けづ元気がいいですね。

○木枯の追いかけて行く終列車
風が吹こうが列車が動いているのがいいですね。

◎冬の大三角余命なんぞは屁の河童
今を元気に楽しくそして有意義に過ごせばいいのかな。自分にもいいかせたいな。

○地下酒場出て真東に冬の月
お酒等を飲みながら楽しい時間を過ごしたな。こんな時間がたったのかな。と空を見上げている景かな。
不来方さん (8b8tdv36)2024/12/2 15:54削除
第674回選句

◯ 木枯しやいつかヒルズも遺跡群
 この前青山から間違えて六本木界隈を吟行しました。あの六本木ヒルズがいずれ遺跡になるとの着眼点がいい。木枯し」が効いている。

◯ 木枯やコツンコツンと老の杖
 擬音に共感。老人の厳しくも優しい眼差しが見えるようだ。

◎ 冬の大三角余命なんぞは屁の河童
 この居直りに、冬の大三角がより煌めきを増す。大自然に癒される思い。

◯ 三叉路の消えた看板寒烏
看板がない三叉路は、人生の岐路と読み替えた。配置された「寒烏」その岐路の厳しさを暗示している。

◯ 朱欒に刃南国土佐の国訛
 皮の厚い朱欒を切る瞬間の、土佐弁はどんな言葉だろうか。明るさと剛毅さが共存する「南国土佐」の響きに惹かれた。

まりさん 白内障手術は心配なし。とにかく術後の衛生管理が大変です。
東京の月が鎌ヶ谷からもくっきりと見えることでしょう。
まりさん (8md9x4e2)2024/12/2 11:30削除
674回選句

〇ランドセルに凩入れし児の戻る
寒い地方で生きる子どもたちには、強くなれる!といつもエールを送っています。
私には「し」が難しくてなかなか使えません。語順や言葉を替えて回避しています。

〇木枯やコツンコツンと老の杖
動詞が無くても(無いからこそ)、ゆっくり・しっかり・足元を確かめながら歩いている様子が伝わります。

◎最果ての漁村こがらし思うまま
「海に出て木枯帰るところなし 山口誓子」という名句がありますが、障害物のない海へ出ようとするときの木枯の勢いは確かに思うままなのでしょう。

〇冬の大三角余命なんぞは屁の河童
老いと向き合うひとつの形。自然の雄大さに比べたら人間の一生なんてほんの一瞬ですが、とはいえ現実は厳しい。

〇雨あがる有楽町の冬三日月
居酒屋を出て、東京の月にびっくりしたことは何度かあります。そういえば、コロナの頃からでしょうか、東京の月を見ていません。

〇綿虫のひと塊りは西方へ
あのか弱い綿虫には不思議な魅力があります。ひと塊を西方浄土へ送ろうとした作者の心が身に沁みます。
返信10
まりさん (8md9x4e2)2024/11/24 22:37 (No.123771)削除
673回投句一覧&選句

冬の星
冬の星綻びを縫うぬいぐるみ
ビルの谷間の数えるほどの冬の星
荒星のちりりちりちり毀つ町
どこからが自立なのかな冬銀河
終電で降り立つホーム冬の星
余命いつ果つるかシリウスを探す
冬銀河分けて最終列車の音
凍て星と姉妹と浸る露天風呂
星冴ゆるラジオからリクエスト曲
天狼のひかり谷川俊太郎逝く
凍星や能登は崩れしままにして


冬耕や休憩時間吸う煙草
時は金はた時は水冬深む
鋭角の稲の切株村時雨
午後四時の和光の時計冬日差し
ネット時代の虜となりて根深汁
綿虫の不時着やわらかな不安 
小鳥来る数字を持たぬ砂時計
目力の強き吽行夕時雨
待つ時の時間の遅さ煮大根
手繰り寄す女時の光返り花
冬天や時流に乗らず否乗れず

雑詠
回廊を渡る足袋裏冬椿
枯葉よとモンタン気取り庭を掃く
少し躊躇いて三年日記買う
パラフィンの包む静寂片時雨
砂被る捨て墓の先石蕗の花
幼な日を語り明かして囲炉裏端
寄せ鍋やお腹をみせて仔猫たち
冬凪の日矢突き刺さる島の影
一斗缶の焚火大工の昼餉時
午後の日の柔らか帽子編み上がる
この世とは思えぬ明けの蓮の骨
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/8 21:16削除
麦っこ選句

○天狼のひかり谷川俊太郎逝く
谷川俊太郎さんの詩で励まされた人がたくさんいると思います。
◎午後四時の和光の時計冬日差し
今の時期、午後四時というと日が沈みはじめています。暗くなる少し前の大事な日差しを感じます。
○一斗缶の焚火大工の昼餉時
一斗缶を囲んでいろいろな話をするんでしょうね。
○午後の日の柔らか帽子編み上がる
この帽子を被ると暖まりそうです。
太郎さん (923uhctl)2024/12/3 16:53削除
麦っこ673選句
「冬の星」
◎天狼のひかり谷川俊太郎逝く
シリウスの鮮やかな光りと,偉大な詩業を残して逝った俊太郎を悼む想いが響きあっている。
「時」
○鋭角の稲の切株村時雨
 利鎌でさくりと刈った剪り跡が老練の農夫の仕事ぶりを偲ばせる。やわらかな村時雨が刈田を潤し、やわらかな匂いを立たせ,まもなく色鮮やかな穭田となることであろう。
○午後四時の和光の時計冬日差し
永いこと銀座のシンボルタワーであった和光の時計台は、今もなお健在である。銀座の午後4時がどんな時間帯なのか、句面では言っていないが、西に傾き始めた冬の日差しが、道行く人々の数や表情、街の佇まいなどに黄昏時の近づく気配を感じさせる。
「雑詠」
○一斗缶の焚火大工の昼餉時
 一斗缶は石油缶と言って、その昔、竃(へっつい)の代わりに釜の飯を炊いたり、木っ端や紙屑を燃やしたりする簡易焼却炉として用いたりした。一斗缶は、今も少しスマートになったりカラフルになったりして市販されている。掲句は、数人の大工が、昼食の時に一斗缶で木屑や鉋屑を燃やして談笑しているのである。今、「焚火」は、法規制などがあって、身辺ではなかなか見られなくなっている。
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/1 21:23削除
第673回 選句

◎時は金はた時は水冬深む
 「時は水」に初めて出会いましたが、時と水の共通点は沢山、深く考えさせられました。
〇綿虫の不時着やわらかな不安
 綿虫に出会った経験は旅先で一度だけです。「やわらかな不安」の表現に強く惹かれました
〇少し躊躇いて三年日記買う
 今十年日記を使っています。あと数年で終わりますが次の日記を買うときはきっと同じ気持ちでしょう。
〇幼な日を語り明かして囲炉裏端
 旅先での兄弟、姉妹でしょうか。父の実家に囲炉裏があったのも懐かしい思い出です。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/1 17:28削除
673回選句
◎手繰り寄す女時の光返り花
 女時とは耳慣れぬが、向田邦子の小説にあったような。帰り花を手繰り寄せたのだから、ひとまずハッピーと言ったところだろうか。
〇天狼のひかり谷川俊太郎逝く
 谷川俊太郎は、其界の天狼と言ったところ。まさに巨星堕つ。
〇時は金はた時は水冬深む
 水には色々な意味が込められていよう。流れるもの、つかみどころのないもの、生きていくうえでふかけつのもの等々。
〇一斗缶の焚火大工の昼餉時
 懐かしい風景。焚火そのものが日々の生活から消え去っている。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/11/30 14:49削除
673回投句 選句

◎綿虫の不時着やわらかな不安
句またがりの句は難しいのですが勉強になります、何度も指を折りました柔らかな不安が綿虫にぴったり 

〇小鳥来る数字を持たぬ砂時計
確かに砂時計は数字がありませんね、でも三分計、五分計と砂の量でわかります、目の付け所に感銘しました

○砂被る捨て墓の先石蕗の花
お墓の問題考えさせられます、私のところも後継者が息子で終わりそう季語が良いですね

○一斗缶の焚火大工の昼餉時
一斗缶の焚火で暖を取りながらの昼食、大工さんご苦労様です寒い地方の状況が良くわかります。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/11/30 12:38削除
673回 選句
○天狼のひかり谷川俊太郎逝く
季語がいい。「生きる」の詩は心に響く詩のひとつ。
一度、講演を聞きました。
言葉に生きながら、言葉を選ばず、ざっくばらんな話ぶり。そんなお人柄が思い出されます。

○鋭角の稲の切株村時雨
何気ない景ですが、上五から生き様や村の暮らしなど、想像が広がります。

◎目力の強き吽行夕時雨
形よき一句。吽行は、ものごとのおわりを表しているとか。
その姿に惹かれた作者の思いが伝わるようです。

○少しためらいて三年日記買う
躊躇い。分かります。私も同じ思いでやっぱりかっちゃいました。笑
しぶとく時を重ねる為に?
メイさん (9cpejpdd)2024/11/30 11:49削除
673回選句

〇冬の星綻びを縫うぬいぐるみ
ぬいぐるみを膝に置いて指先に集中している人の背中に、冬の星が広がる。
〇天狼のひかり谷川俊太郎逝く
宇宙に還ってもひかりつづけてほしい。

〇鋭角の稲の切株村時雨
稲の切株は春になるまで時雨の中に鋭角のまま。
◎手繰り寄す女時の光返り花
弱気になって希望が見えない時にも光を手繰り寄せて咲く、返り花が瑞々しい。

〇パラフィンの包む静寂片時雨
極上の静寂の世界に、片時雨が寄り添っています。
〇この世とは思えぬ明けの蓮の骨
壮絶な光景をイメージしましたが、そこに立ち会った吐息が聞こえるようです。
天馬さん (9ch374gj)2024/11/30 10:49削除
673選句

○冬の星綻びを縫うぬいぐるみ
億光年を思うと子育ては一瞬とも言えぬ短さですが、それでも積み上げてゆく日々の丁寧な暮らしが伝わります。

○天狼のひかり谷川俊太郎逝く
子供たちに散々読み聞かせた絵本を思い出しています。句に残すことも大切だと思いました。

○綿虫の不時着やわらかな不安 
綿虫と雪虫の違いは分からないですが、当地では雪虫が飛ぶと初雪が近いのでタイヤ交換をします。中七の不時着に惹かれました。

◎小鳥来る数字を持たぬ砂時計
小鳥の群れのちらちらする光と砂の落ちる様子が重なり素敵です。数字を持たないことの豊かさも伝わります。
こがめさん (8atk17xs)2024/11/28 19:12削除
第673回麦っこ選句
○時は金はた時は水冬深む
「 時は金」と「はた時は水」の流れがいいなと思います。意味を調べて納得しました。季語の取り合わせが難しいです。皆さんの評をみながらなるほどと思います。

○待つ時の時間の遅さ煮大根
時間をかけてことことと大根を似ているのかな。きっとおいしい料理ができあがりですね。

○ 午後の日の柔らか帽子編み上がる
毛糸で帽子を編んでいるなんていいでね。きっとお孫さんらの帽子かな。幸せな時間ですね。

◎一斗缶の焚火大工の昼餉時
一斗缶での焚火の景は懐かしい景です。切れ端の板らを燃やしたり、ご飯を食べながら弁当を食べているのかな。まだ焚火ができる景はいいですね。
まりさん (8md9x4e2)2024/11/27 22:14削除
673回選句

◎時は金はた時は水冬深む
「時は水」うぅぅ・・・生きる上に水はとても大切な物ですが空気は?しかし「時は空気なり」とは決していわないでしょう。「時は金なり」に並ぶものは「時は水なり」か。「いい意味」での独断かどうか評価の分かれる句なのでしょうが、想像力の乏しい私にはかなりショッキングな句でした。

〇午後四時の和光の時計冬日差し
のんさんの句としては、季語がやや緩い気がしますが、冬至も近くなった午後四時の和光の時計に差す日差しはいい雰囲気。

〇小鳥来る数字を持たぬ砂時計
確かに数字ではなく量。こういう俳句は、その「当たり前」に早く気付いたひとの勝ち。

〇手繰り寄す女時の光返り花
先日の句会で「フランスデモ」の句がありました。テレビでフランスのデモニュースを見たばかりでもあり、調べなかった私。意味がわかれば好きな句だったのですが取り落としてしまいました。
これも「女時」を調べないとスルーしてしまう句。不思議な言葉は「調べる!」
調べたとしても、「女時の光」がこれまた難解ですが…惹かれました。

〇一斗缶の焚火大工の昼餉時
岩手のほとんどが山林。一斗缶の焚火もおとがめなしの所が多々あるでしょう。キャンプ番組では、焚火台を使った焚火をよく見ますが、煙が迷惑にならない場所ではよろしいということでしょうね。
不来方さん (8b8tdv36)2024/11/25 14:26削除
第673回麦っこ

◯冬の星綻びを縫うぬいぐるみ
 日常の空間を夜空の空間に重ねたような異空間の句。中七が両掛かりの所為であろうか?ぬいぐるみの綻びを縫いながら星の綻びも縫っているような錯覚に陥った。

◯ 天狼のひかり谷川俊太郎逝く
 正しく巨星墜つ、の感深し。

◎手繰り寄す女時の光返り花
 マイナスイメージが強い「女時」を、返り花へ差す光の力で幸運のイメージに転換させた異色の句。(今どき「女時」「男時」は差別用語かも。)

◯ 一斗缶の焚火大工の昼餉時
 「一斗缶」とは懐かしい。しかも大工の昼餉。昭和が目の前に戻って来たかのようだ。

◯ 午後の日の柔らか帽子編み上がる
 「脱力俳句」の見本のような句。誰の帽子だろうか?

◇ 砂被る捨て墓の先石蕗の花
 「砂被る捨て墓」と「石蕗の花」の取合せが中々で頂こうかと思ったが、「の先」で景の焦点が石蕗の花に偏ってしまい、取合せ効果が小さくなったような気がする。
返信11
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/1 07:29 (No.124160)削除
第675回 お題

   季語    十二月
   文字    国
   テーマ   楽しみな事

       よろしくお願いいたします。
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/12/8 21:04削除
第675回投句

忙しないささくれの指十二月
数え日の国境に沿い点く灯り
冬眠の枕に頭預けおく
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/12/7 20:21削除
第675回 投句

窓拭きや息吹きかける十二月

異国語の賑わう京都冬日和

冬景色独り旅する母の郷
のんさん (9bbrsu9b)2024/12/7 19:22削除
第675回 投句

一つ終えひとつ加わる十二月
国境は海白鳥が越えてくる
朝夕に愛でる冬菊揺るぎなし
ちこりんさん (8mmormpc)2024/12/7 18:18削除
675回 投句

舞い競う雲華やかや十二月

外つ国のサンタは来ない聖夜の灯

雪の宿心静もる湯の香り
太郎さん (911fickt)2024/12/7 13:56削除
麦っこ675投句

棟上げの木遣りの歌も十二月
麦の芽や国分寺跡の大礎石
数え日の曾孫来る日は髪をすく  
メイさん (9cz9e786)2024/12/7 09:22削除
675回投句

十二月おひとり様のキムチ鍋
クリスマスツリー国境線の向う側
選句てふ翼に乗らむ冬の旅
こがめさん (8atk17xs)2024/12/6 19:05削除
第675回麦っこ投句
配送のスタッフ募る十二月

納豆汁二人に出羽の国訛り

故郷の白菜運ぶ宅急便
不来方さん (8b8tdv36)2024/12/6 16:34削除
第675回投句

定型をはみ出して来る十二月

山国のふところ深く竜の玉

タイムカプセル埋め十年日記買う
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/12/3 12:00削除
675回投句
板前の饒舌となる十二月
初霜ゃ土ゆたかなる甲斐の国
復活の家庭菜園冬帽子
まりさん (8md9x4e2)2024/12/2 11:35削除
675回投句

水面打つ湧水の泡十二月 
白鳥の諍う声も父祖の国 
日短か甘味処の格子窓

白内障手術が明日から始まるのでしばらくは冬眠?
外出は眼科とスーパーぐらいでしょう。
返信10
太郎さん (911fickt)2024/11/23 10:35 (No.123617)削除
麦っこ674出題
◇木枯
◇三
◇方位・方角
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/11/30 22:03削除
第674回投句

木枯しの拾い集める句読点
わわらかき三時の時報小六月
冬北斗足向く先に父の声
のんさん (9bbrsu9b)2024/11/30 20:53削除
第674回 投句

最果ての漁村こがらし思うまま
三日目の風邪夕暮れがもう迫る
北風の夜や万丈の一代記
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/11/30 13:21削除
第374回 投句

木枯や話術で終わる内視鏡
三又の道路標識冬至来る
迷路なる余生の道や冬麗
ちこりんさん (8mmormpc)2024/11/30 12:15削除
674回 投句

木枯の朝や海馬の跳ねる音

三叉路の消えた看板寒烏

鬼門へと抜ける寺町実南天
メイさん (9cpejpdd)2024/11/30 11:49削除
674回投句

木枯しやいつかヒルズも遺跡群
十二月八日三番街のテラス席
人生の軌道修正聖夜の灯
太郎さん (911fickt)2024/11/30 10:34削除
麦っこ674投句
木枯や言葉遊びのひとりごと
冬の大三角余命なんぞは屁の河童
酒五勺銀杏三顆一葉忌
天馬さん (9ch374gj)2024/11/30 10:23削除
674投句

ランドセルに凩入れし児の戻る
三鉄の炬燵列車の帆立飯
風花の意思のあるなし地に触れず
こがめさん (8atk17xs)2024/11/28 19:08削除
第674回麦っこ投句
木枯やコツンコツンと老の杖

冬晴や三脚並ぶ白鳥湖

スマホ手に寺から寺へ冬温し
不来方さん (8b8tdv36)2024/11/28 15:52削除
第674回麦っこ投句

木枯しの中に木枯し生まけり

十八の絶筆として三島の忌

綿虫のひと塊りは西方へ
まりさん (8md9x4e2)2024/11/28 09:20削除
674回投句

陸の果て木枯が磨ぐ星の砂  
オリオンの三ツ星さびしさが戻る
朱欒に刃南国土佐の国訛
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/11/26 11:27削除
674回投句
木枯の追いかけて行く終列車
雨あがる有楽町の冬三日月
地下酒場出て真東に冬の月
返信11
まりさん (8md9x4e2)2024/11/18 09:05 (No.123083)削除
672回投句一覧&選句

冬耕
冬耕の日の匂いたる鋤と鍬
冬耕の夕日束ねる藁の紐
冬耕や金婚式をとうに超え
冬耕の畝の整列風渡る
頼もしき跡取り息子冬田打ち
冬耕の大地と会話ローム層
山並みといつもの会話冬耕す
冬田打つ女盛りを山暮し
冬耕の畝の焦点遠筑波
生国を遠く離れて冬田打つ
鳥は塒へ冬耕の背なひとつ


走り根の窪みに溜まる団栗の実
平方根の集まりとして枯蓮
大根を十本貰ってこられても
本日の予定確認根深汁
根性の昭和を思い寒稽古
連山は産土の骨大根抜く
泥付きの根菜野菜日の短か
冬青空葛根湯を信じきる
干し大根軒先深い里の家
根の育つ荒ぶる大地冬銀河
知られずにつながる根っこ冬日向

縁起のいいこと
繊月を掴みそうなる大熊手
校長室の書棚小さき熊手挿す
歌垣の筑波にかかる冬の虹
望み叶うと大吉御籤冬うらら
小吉は明日への希望冬うらら
初雪や告白せよと降りしきる
桃色の開運守り小春風
大安吉日寄せ鍋の湯気の中
六曜で決める外出木枯し二号
大安の八幡宮の小春かな
婚礼の整う話冬日和
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/11/28 17:36削除
麦っこ672選句
「冬耕」
○冬耕や金婚式をとうに超え
 鋤鍬を打ち込む音も確かに冬の田畑を耕す人は、もう傘寿、米寿に達しているようだ。この人物が作者自身だとすれば、金婚式を疾うに超えた今、二人揃って農事に勤しむ倖せ感を噛み締めているのであろう。評者も、今年60年(ダイヤモンド婚?)にあたるのだが、とても冬耕するような元気はなく、揃って介護状態である。さらに永く土と親しんで行かれるようにと。
「根」
◎連山は産土の骨大根抜く
 日本列島は、高山の連なりによって、日本海側と太平洋側に分けられている。この句の作者の生まれ育った土地も、高い山脈(やまなみ)が背骨のように連なって、麓の土地を潤す清冽な水やたくさんの山の幸をもたらしている。
 人々は、あるときは憧れ、あるときはその恵みに感謝し、「ふるさとの山はありがたきかな」と詠うのである。「大根抜く」という農事も、あの山とこの土地と切り離しては考えられないのである。
「縁起」
○繊月を掴みそうなる大熊手
 この繊月は、今年で言えば、一の酉(11月5日 月の出9:38月の入り18:52)・二の酉(11月17日 月の出17:22月の入り7:43)・三の酉(11月29日 月の出4:25月の入り14:50)のうち、一の酉の夕方あたりが恰好かと思われる。がっしりとした体つきの中年男が担いでいく大熊手が、月齢3.6 のか細い月を掴んでしまいそうに見えるのだ。熊手の「おかめ」もにっこりか、にんまりか笑んでいることだろう。
まきえっとさん (8rypn25h)2024/11/27 21:48削除
第672回選句
○冬耕の畝の焦点遠筑波
下五への展開がいいですね。原風景っぽいです。
○鳥は塒へ冬耕の背なひとつ
初冬の柔らかな夕日。あっという間に暗くなるのですが、その寸前。きれいな景ですね。
○平方根の集まりとして枯蓮
平方根がいいですね。
◎連山は産土の骨大根抜く
連山を産土の骨と感じたこと。そして日常的な大根への展開がいいですね。
○大安吉日寄せ鍋の湯気の中
取り合せがいいですね。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/11/25 11:19削除
672回 選句

○冬耕の夕日束ねる藁の紐

描かれていない人物の姿と静かな時の流れが伝わります。五感をくすぐる一句。

◎連山は産土の骨大根抜く

作者にとっての故郷の山々は、正に自身を育くみ見守り続けた存在だと、わかります。下五の季語への展開が効いています。

○知られずにつながる根っこ冬日向

木の根草の根だけでなく、人々を繋ぐ様々な根の存在を感じさせます。

○歌垣の筑波にかかる冬の虹

遥かなる歌垣の地にかかる虹は、美しくも儚い。
取り合わせがいいですね。
のんさん (9bbrsu9b)2024/11/24 11:30削除
第672回 選句

〇冬田打つ女盛りを山暮し
 移住家族ではなさそうな、ちょっと訳ありな不思議な雰囲気の句、ドラマがありそうです。
◎鳥は塒へ冬耕の背なひとり
 余計な事は言わず人と鳥の事だけで、時間や景色、柔らかな空気感まで伝わってきます。
〇連山は産土の骨大根抜く
 山の恵みを受けながらの穏やかな暮らしぶりが、読み取れます。
〇大安吉日寄せ鍋の湯気の中
 輪の中の一人が「今日は大安吉日だよ」と言ったのでしょうか。座はまた大盛り上がり、「湯気の中」が良いです。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/11/24 10:55削除
672回選句
◎連山は産土の骨大根抜く
 故郷に連なる遠き峰々を仰ぎつつ大根を引いている。晩秋から冬への季節の移ろいが感じられる。
〇冬耕の畝の焦点遠筑波
 近くに高い山がない北総台地では、目路の先にいつも筑波山が望まれる。
〇平方根の集まりとして枯蓮
 枯蓮の折れ曲がった様を平方根とは見事なり。
〇繊月を掴みそうなる大熊手
 月を掴めるものならこの手で掴んでみたい。大熊手ならできるかも。
こがめさん (8atk17xs)2024/11/23 19:05削除
第672回麦っこ選句
○冬耕の大地と会話ローム層
○山並みといつもの会話冬耕す
田畑を耕しながら、自然のありがたみをつぶやいているのかな。

◎鳥は塒へ冬耕の背なひとつ
鳥と人の対比で自然の雄大さを感じます。

○本日の予定確認根深汁
一日の行動を確認してそれにあった料理をするなんて素敵ですね。取り合わせがいいですね。

○大安の八幡宮の小春かな
きっと素敵な行事なのかな。幸あれと祈りをしている景が浮かんできます。季語
「小春」から天気も祝っているように感じます羽。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/11/23 16:06削除
672回投選句

〇冬耕の夕日束ねる藁の紐
夕日を束ねるなんて素敵な表現、良いですね
〇冬耕の畝の焦点遠筑波
広大さと遠近を感じます
◎鳥は塒へ冬耕の背なひとつ
陽の落ちる頃まで耕している背、鳥は塒へで時間の経過がわかり景が良く見えます
〇大安の八幡宮の小春かな
大安の日お参りするのは赤子のお宮参りでしょうか又結婚式かな、小春日にお目出たい
天馬さん (9c6xdfyi)2024/11/23 15:01削除
672選句

○冬耕の畝の焦点遠筑波
平野の大きな畑の景が浮かびます。
◎平方根の集まりとして枯蓮
折れ方をあれこれ描写したくなりますが、ルート√のあっさり感に惹かれました。
○本日の予定確認根深汁
一日の予定も献立も一つ一つ確認ですね。
○連山は産土の骨大根抜く
奥羽山脈を思い浮かべています。最近どっさりと大根をいただきあたふたしています。
○干し大根軒先深い里の家
農家の納屋の大きな庇にはほんとに何でも吊り下がってます。
保存にたけた知識に脱帽です。
メイさん (9cf7m165)2024/11/23 08:41削除
672回選句

〇生国を遠く離れて冬田打つ
生国を離れてからの時間の長さと距離の遠さ、今ここで冬田を打つ不思議。深い味わいを感じます。

◎鳥は塒へ冬耕の背なひとつ 
夕暮の景がくっきりと美しく見えるのに加えて、時間の流れが体感できます。

〇連山は産土の骨大根抜く
遠景と近景が同じ空気のなかに溶けあっていて、大きく深呼吸したくなりました。

〇歌垣の筑波にかかる冬の虹
「歌垣の筑波」から溢れてくるメージを、冬の虹が包み込む大らかさが魅力です。

〇大安吉日寄せ鍋の湯気の中
文句なしに縁起が良さそう、身体も喜びそう。
まりさん (8md9x4e2)2024/11/20 12:14削除
672回選句

〇冬耕の畝の焦点遠筑波
「焦点」という言葉が引き締めていますが、具体的にイメージしようとすると、焦点となっているものは畝のどの辺?どんな形?なぜ焦点と思えた?などと次々疑問。でもやっぱり「焦点」なしでは成り立ちません。「焦点が畝」だったと思いましたが。へ理屈をこねて申し訳ありません。

◇冬耕の夕日束ねる藁の紐
中七がいいですね。頂きたかったのですが、藁の「紐」がどうしても気になって。紐?!

◎平方根の集まりとして枯蓮
少し理屈っぽい気もしますが、あの枯蓮の茎の折れ方は「ルート」っぽい!と思いました。そこからの発想なのでしょうか。何となくいいなあ・・・。

〇本日の予定確認根深汁
日常の「あるある」ですが、根深汁との取り合わせがいいと思いました。
のんさんの取り合わせは、さりげなく重くなく、しかし機転が利いていて好き。
こういう句に出会うと、ムリをしている自分に気が付きます。
「変化したい」と思っていることも確かですが。

〇繊月を掴みそうなる大熊手
あのごてごて感・満載感いっぱいの大熊手が、繊細な細い月を掴みそうという「取り合わせ」の楽しさ。もっとしっとりとした感じで熊手を使ったのだとは思いますが、私はアンバランスが楽しいと思いました。
不来方さん (8b8tdv36)2024/11/19 10:53削除
第672回選句

◯ 冬耕の畝の焦点遠筑波
 「焦点」が効いていて広大な田園とその真中に遠景として鎮座している筑波山が見えるスケールの大きい句。

◯ 冬耕の夕日束ねる藁の紐
 「夕日束ねる」が素敵な措辞だ。昔ながらの農法の藁塚の藁であろう。ただ「冬耕や」で切った方が景に広がりが出そう(好みかも)
◯ 平方根の集まりとして枯蓮
 文字通り読めば一本の枯蓮の二乗は枯蓮の塊。ただそれだけなのに、枯蓮しか見えないこの世の末期を想像した。「平方根」という言葉の質感の所為であろうか。
◎ 知られずにつながる根っこ冬日向
 森の巨樹たちは根っこで繋がっていると何かの本で読んだことがある。掲句の「根っこ」は巨樹のように、時間空間を超えて人知れずに繋がっている人類の根っこと読みたい。戦争、内乱、温暖化など地球史にとって今は正に冬の時代。根っこのひと所に冬日が差し込んで僅かな希望の温みを感じる。

◯ 大安の八幡宮の小春かな
 シンプルな構成がいい。七五三、前撮り、お宮参り等々それぞれのイベント毎に心温まる句。
返信11
まりさん (8md9x4e2)2024/11/11 08:25 (No.122499)削除
671回投句一覧&選句

紅葉
子ら囲む展示機関車櫨紅葉
靴底の泥を落として紅葉寺
どうやって掛けた橋梁谷紅葉
散るままに積もったままに里紅葉
船頭の唄の残響紅葉舟
吊り橋や行くも帰るも紅葉山
紅葉から紅葉木漏れ日から紅葉
ドクターヘリの爆音響む紅葉谷
運休で錆びる単線草紅葉
紅葉山すぐに暮れると鴉啼く


小春日や会うたび褒める黒い髪
バス降りるマフラーの子ら会釈して
座りよき石選びより芋煮会
すぐ終わる総代会や今年酒
紅葉かつ散る直会の神酒徳利
教会の東を向く扉黄落す
駅毎に一会の紅葉只見線
会う度に互いの老いや里小春
教会の影無き真昼冬うらら
恩寵の一会なりけり初氷

眠り
冬はつとめて光源氏になりし夢
秋麗や双子すやすや乳母車
寝転べば極楽浄土干し蒲団
初冬や巨木に眠りおる闘志
眠らない赤子の匂い神の留守
雪となる魍魎眠る巨樹の洞
佳き人と車駆る夢虎落笛
山は雪静まりかえる村の午後
四肢投げし老犬小春日和かな
母眠る墓標の破れや小春風
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/11/27 21:38削除
第671回選句
◎船頭の唄の残響紅葉舟
どこの船下りだろう。残響なので岩がせり出ているのかなと思いました。情景が目に浮かびます。
○紅葉から紅葉木漏れ日から紅葉
今年は全然見ていないです。見たいですね。
○雪となる魍魎眠る巨樹の洞
雪の降る寸前の静寂さを感じます。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/11/18 10:47削除
671回 選句
○散るままに積もったままに里紅葉

散ってよし、積もればまたよし。里に生き続ける風景として永遠を感じさせます。


○駅毎に一会の紅葉只見線

ひと月ほど前奥只見に行ってきました。残念ながら曇り。今年は大分遅れていて、鮮やかな紅葉は見られませんでしたが、刻々と変わりゆく自然とのふれあいは、何ものにも変えられない記憶の一つ。

◎雪となる魍魎眠る巨樹の洞

雪となる、は雪降るの事かとは思いますが、私には、魍魎が雪となるとも読め、不思議な魅力ある一句。
これから雪の季節。人々の想いが昇天し、雪になるのかも知れません。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/11/17 14:00削除
671回投句
◎船頭の唄の残響紅葉舟
 両岸が鮮やかに色づいた川中を、唄いこまれた船唄を聞き惚れて下ってゆく。残響が効いている。
〇座りよき石選びより芋煮会
 芋煮会は、先ず座り心地の良い石を選ぶことから始まる。
〇紅葉かつ散る直会の神酒徳利
 これも懐かしい風景。直会も車社会に移行してより廃れていったように思う。
天馬さん (9c6xdfyi)2024/11/17 13:43削除
671選句

○散るままに積もったままに里紅葉
○船頭の唄の残響紅葉舟
○吊り橋や行くも帰るも紅葉山
◎紅葉から紅葉木漏れ日から紅葉
○紅葉かつ散る直会の神酒徳利

コメントなくてすみません。
初雪降りました。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/11/17 12:30削除
671回 選句

◎船頭の唄の残響紅葉舟
 舟下りの景でしょうか地方訛りの船頭さんの唄の残響、景が浮かびます
〇紅葉から紅葉木漏れ日から紅葉
 紅葉に満喫している様子共感です
〇座りよき石選びより芋煮会
 平らな座り良い石が見つかりましたでしょうか、芋煮会良いですね
〇駅毎に一会の紅葉只見線
 その土地土地の紅葉に出会いた事でしょう、一会の紅葉で景が広がります
太郎さん (911fickt)2024/11/16 12:00削除
麦っこ671選句
○船頭の唄の残響紅葉山
○吊り橋や
行くも帰るも紅葉山
○座りよき石撰びより芋煮会
◎紅葉かつ散る直会の神酒徳利
 両三度地鎮祭に列なり、終了後の直会の神酒を頂き、神餞をともにした。無信仰の身でも神の存在を意識し、何やら光明のようなものが見えるような気がした。色ながら散る紅葉がまことにふさわしい景物である
○山は雪静まりかえる村の午後

出先で小さな画面に入力するのだが、ミスやトラブルが多く精神衛生上きわめてよろしくない。コメントも少なく、内容もよろしくない。
メイさん (9c59ol4x)2024/11/16 09:38削除
671回選句

◎紅葉から紅葉木漏れ日から紅葉
紅葉のリフレインで、360度の紅葉が体感できました。

〇ドクターヘリの爆音響む紅葉谷 
現実にある景色とは思いますが、ドクターヘリが新鮮。

〇紅葉山すぐに暮れると鴉啼く
唄をきいているような心地よさと、淋しさが魅力です。

〇紅葉かつ散る直会の神酒徳利 
「直会の神酒徳利」を検索してみました。季語が直会の雰囲気によく合っています。

〇駅毎に一会の紅葉只見線
一緒に只見線に乗っているかのようで、「一会」が活きています。

〇初冬や巨木に眠りおる闘志
巨木を前に、圧倒されている感覚が凝縮されている。
こがめさん (8atk17xs)2024/11/15 23:19削除
第671回麦っこ選句
○船頭の唄の残響紅葉舟
最上川の船下りを思い出しました。また乗って見たいです。紅葉のきれいな川で船頭さんの歌が素晴らしかったのだろう。

○吊り橋や行くも帰るも紅葉山
秋の登山で吊橋をわたっての行き帰り。紅葉がきれいだったのだ。吊橋がある場所
景が一番印象的だったのかな。

◎座りよき石選びより芋煮会
私も芋煮会の句を作ろうとしました。「座りよき石」に焦点のあてたのがいいなと思います。

○雪となる魍魎眠る巨樹の洞
中七の「魍魎眠る」の捉え方が参考になります。「巨樹の洞」に何があるかで作ってしまいます。
まりさん (8md9x4e2)2024/11/14 16:22削除
671回選句

◎散るままに積もったままに里紅葉
素直にシンプルに心を吐露した句。共感。落葉はそのままでよい・掃かないでよいと思う私。でもそうはいかないご時世。この頃は実家ですら、道を隔てたお隣さんの畑に降りこむからと生垣の落葉を気にしています。

○船頭の唄の残響紅葉舟
両側にそそりたつ岩が跳ね返すのでしょうか。それとも蔵や商家の壁でしょうか。のど自慢の船頭さん。歌を披露したくて船頭をしているのかもしれません。

○紅葉山すぐに暮れると鴉啼く
日暮れを叫ぶ鴉の設定が楽しい。

○座りよき石選びより芋煮会
既視感はありますが、長丁場ですから座りより石選びは大事。石の川原ですから石は選び放題ですが、ひとつを選ぶとなるとなかなか大変。経験があります。東京や千葉の川に出会うまでは、川にはなべてごろごろ石の川原があるのだと思っていたフシがあります。私には。
1
1214smさん (9by8rftu)2024/11/11 11:37削除
第671回選句

◯どうやって掛けた橋梁谷紅葉
 この素朴な疑問をそのまま書けるのが俳句の原点。素直に大きな橋と深い紅葉谷が映像として浮かんで来る。
◯吊り橋や行くも帰るも紅葉山
 吊り橋の真ん中辺りであろうか。橋の揺れ具合と作者の不安感が紅葉山に丸ごと囲まれているような句。
◯紅葉かつ散る直会の神酒徳利
 こういう骨格のしっかりした格調高い句は最近見かけなくなったような気がする。古すぎると敬遠されているのかもしれないが、採らざるを得ない。
◎雪となる魍魎眠る巨樹の洞
 人界を超越した鎮守の森を想像した。樹齢数百年の歴史とその洞に眠る木の精が、汚れ切った人間の心を無に還してくれる。「雪となる」の措辞がその清澄感を一層強めている。
◯母眠る墓標の破れや小春風
 「破れ」は韻律的に「やれ」と読むのだろう。お母様が亡くなられてからの長い歳月を小春風がやさしく包んでくれる。
返信10
まりさん (8md9x4e2)2024/11/4 08:42 (No.121965)削除
670回投句一覧&選句

すっと抜く一本の糸冬隣
冬隣山頂見せぬ岩木山
仄匂う蒼きインクや冬隣
冬近し湿布で治す肩の凝り
釣堀の陽の衰えや冬隣
冬近し目薬をさす鍼灸師
冬隣車いす漕ぐ老作家
嗅ぎ合って離れゆく犬冬隣 
冬隣先行く人の長き影


秋麗や曾孫の話題に笑い顔
さっと洗顔運運動会の花火
蔦紅葉笑顔まぶしき人とゐて
冷まじやふっと教師の顔もどる
小鳥来る笑顔を映す窓ガラス
老農の顔の綻ぶ秋納め
色白の素顔の娘早生みかん
顔相の読めぬ自画像秋深む
木の実落つわたしの顔の埴輪展

神社仏閣
芦ノ湖の水中鳥居雁わたる
いつよりの一村一寺白鳥来
奉納の五色太鼓や天高し
境内に写真屋待てる七五三
雁や奥の院まで二百段
十六夜の扉の奥の渡来仏
紅葉の山門私語を置いて入る
山門に乾く仁王や雁渡し
秋霖や砂利踏む音の奥の院
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/11/27 21:26削除
第670回選句
○仄匂う蒼きインクや冬隣
まだ昼間は暖かいことも多くインクのしかも蒼いインク。いいですね。
○冷まじやふっと教師の顔もどる
俳句を詠むように教師出身者の方々と話す機会が多くなりました。それまでは全然縁がなかったです。
○いつよりの一村一寺白鳥来
信仰心が伝わってきます。その村を守ってくれているのでしょう。
◎紅葉の山門私語を置いて入る
それまで話していても山門を前にすると当たり前のように静かになります。気持ちを入れ替える一瞬を「私語を置いて」と表現しているとこが上手ですね。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/11/17 11:45削除
670回投句一覧&選句

〇すっと抜く一本の糸冬隣
句のリズムを感じます、冬物を繕う冬支度でしょうか
〇老農の顔の綻ぶ秋納め
顔の綻ぶで秋の実りの豊かさを感じます
◎紅葉の山門私語を置いて入る
私語を置いて入る、どんな私語を置いて入られたのでしょう上手いですね
〇いつよりの一村一寺白鳥来
一つの村に一つのお寺閑さの中に季語が引き立ちます
ちこりんさん (8mmormpc)2024/11/14 20:43削除
670回 選句
○すっと抜く一本の糸冬隣

この句の眼目は、上五。
一本の糸に関しては、読み手に委ねた形になっています。そこに良さと弱さが同居している感じがします。
縫い取りの糸なのか、解いている糸なのか。少し歯痒さが残ります。静かな雰囲気が季語とマッチしているので頂きました。

○色白の素顔の娘早生みかん

素顔を見ることが無かった近所の娘さんでしょうか。
小さな驚きが伝わってきました。ちょっと酸っぱい蜜柑との取り合わせがいいですね。

◎紅葉の山門私語を置いて入る

静謐な寺の景と今まさに訪れた人物の心の動きが伝わります。私語という言葉の力。
のんさん (9bbrsu9b)2024/11/10 18:00削除
第670回選句

〇すっと抜く一本の糸冬隣
 刺繡とかパッチワークなど手仕事の糸かと思いました。静かな充実した生活が感じられます。
◎顔相の読めぬ自画像秋深む
 無言館が浮かびましたが、自画像の感情は深く難解、良い季語だと思います。
〇山門に乾く仁王や雁渡し
 動けぬ仁王と渡りゆく鳥の対比が良いなと、そして紅葉の頃の空気感を感じます。
〇秋霖や砂利踏む音の奥の院
 寺を訪れても奥の院まで足を延ばす人はまばらなのでしょう。静かに流れる時間と空気があります。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/11/10 16:18削除
670回選句
◎紅葉の山門私語を置いて入る
 山門に入るまでは、あれこれ会話が弾んでいたことだろう。紅葉の寺域に入ってからの静寂が想像される。
〇すっと抜く一本の糸冬隣
 季語との取り合わせの妙。
〇雁や奥の院まで二百段
 険しい山麓に立つ古寺と、空をゆく雁の姿。日本晩秋の景が巧く詠まれている。
メイさん (9bvfby9n)2024/11/9 12:18削除
670回選句

〇すっと抜く一本の糸冬隣
冬隣の心のありようが、一本の糸に具象化されているように思いました。
〇嗅ぎ合って離れゆく犬冬隣
いつもの犬の動作が、冬隣の景色のなかで心に沁みてくる。

〇冷まじやふっと教師の顔もどる
自分の違う顔に、自分で驚く。冷まじの空気感にリアリティを感じます。
〇老農の顔の綻ぶ秋納め
素直に労働の充実感と自信が伝わってきます。

〇いつよりの一村一寺白鳥来
季語と音調の美しさが、淋しさを呼び起こします。
◎紅葉の山門私語を置いて入る
私語を置くという表現は新鮮で、十七音に詰め込みすぎない余裕を感じます。
まりさん (8md9x4e2)2024/11/7 22:24削除
670回選句

○すっと抜く一本の糸冬隣
縫うというより、躾糸を抜くのかしらと思いましたが。季語との相性がいいと思います。

○釣堀の陽の衰えや冬隣
中七がいいですね。あっという間にあの極暑の夏から冬へ。なんということ。

◎紅葉の山門私語を置いて入る
「私語を置いて」がうまいなあと思います。山門をくぐるときの引き締まった気持ちが伝わってきます。

○山門に乾く仁王や雁渡し
もともと色は無かったのではないかと思われる、晒された色の仁王に会うことがあります。祈っても祈ってもむなしくなる世界を何百年も見てこられたのでしょう。
こがめさん (8atk17xs)2024/11/7 16:45削除
第670回麦っこ選句
○すっと抜く一本の糸冬隣
どんな縫物をしているのかな。きっと洋服の入れ替えの時かなと思いました。
または 「すっと抜く」からもしかして糸くずが残っていたのかな。間違っていたらごめんなさい。

○冷まじやふっと教師の顔もどる
教師だったことがいつまでも身体に沁み込んでいるのかな。どんな時にもどるのかな。

◎老農の顔の綻ぶ秋納め
梨、葡萄農家の老夫婦の店先に「ありがとうございました。」の看板がありました。
一段落した景が浮かんできました。「顔の綻ぶ」から喜びながら一段落してひと休みして次の準備に入ろうとする気構えが浮かんできます。

○紅葉の山門私語を置いて入る
山門に入るまではおしゃべりしていたのに心を引き締めてお詣りする景が浮かんできます。どんなお願いをするのかな。
不来方さん (8b8tdv36)2024/11/5 05:21削除
第670回選句

◯ すっと抜く一本の糸冬隣
何を繕っているのだろうか。秋から冬へと移りゆく季節感が「すっと抜く」の繊細な空気感にうまく表出されている。

◯ 蔦紅葉笑顔まぶしき人とゐて
 見事な蔦紅葉と笑顔が素敵な妙齢の女性との相乗効果で句を明るくしている。艶の消し方が巧い。

◯ 冷まじやふっと教師の顔もどる
 教師の性が季語によって増幅されている。

◎ 顔相の読めぬ自画像秋深む
 モナリザのような無表情でありながら思索的な自画像を想像する。この秋思に共鳴。

◯ 紅葉の山門私語を置いて入る
 「私語を置いて」が眼目。山門に入ったら俗(私語)から聖(沈黙)の世界に移る。そんな見事な紅葉の寺がくっきりと浮かび上がってくる。破調も佳い。
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