麦船橋句会

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まりさん (8md9x4e2)2024/6/30 20:56 (No.108623)削除
652回投句一覧&選句

紫陽花
洋館の鋳物の門扉濃紫陽花
夜をひらく四葩の雨や北帰行
霧雨に吐息をつきし濃紫陽花
濃紫陽花傘を忘れた甘味処
濃紫陽花書いた途端に褪せる色
笑顔なる選挙ポスター七変化
百坪の産院跡地七変化
濃紫陽花自作自演の幕を引く
紫陽花や白の溢れる寺の庭
紫陽花の路地を浚ってゆく驟雨
生涯を寺町暮し額の花
紫陽花の陰にカタカタ核家族


臨時出費またもあれこれ半ズボン
時の日の針の進まぬ花時計
林道のいよいよ細く青時雨
旧友とデッキのランチ時計草
夏柳骨董市の鳩時計
大昭和時代の夢む蚊帳の中
紫陽花の雨や俳句と居る時間
青時雨土器の破片の息遣い
水出しのブルマン夏至の砂時計
下校時のチャイムの音や梅雨の空
空蝉や時には捨てる母の貌
万緑や体内時計微調整

雑詠
ベレー帽とハンカチ揃う鼓笛隊
完熟のトマト大地に胡坐組む
ずぶ濡れの新聞配達沖縄忌
己が地歩しかと固めて今年竹
滴りや窟に小さき石仏
ボランティア梅雨の晴れ間の竹箒
暗きより出でて暗きへ草むしり
おさげ髪仕立ておろしの藍浴衣
向日葵や挽歌越えゆく地平線
無人駅重きリズムの梅雨の貨車
昼寝覚め喉を潤す井戸の水
いつだって今が一番雲の峰
返信
こがめさん (8atk17xs)2024/7/4 20:01削除
第652回麦っこ選句
○笑顔なる選挙ポスター七変化
「紫陽花」を「七変化」と表記したのが作者のポスターへの願いがこめられているように感じます。

○空蝉や時には捨てる母の貌
母への思いが伝わってきます。時によっては捨てる時もあるけどきっとそんなことはないだろうな。「空蝉」の季語がいいなと思います。参考になります。

○滴りや窟に小さき石仏
どんな石仏かなと想像しています。きっと仏を祀った人は他の人に見つからないように心をこめたように感じます。年月が立っている石仏だろうな。

○おさげ髪仕立ておろしの藍浴衣
可愛いですね。新しい浴衣を着て笑顔の女の子と家族の幸せ感が伝わってきます。

◎無人駅重きリズムの梅雨の貨車
「重きリズムの梅雨の貨車」の表現が参考になりました。無人駅の様子でなく貨車に焦点をあてたことがいいなと思います。貨車の音が聞こえてきます。
ふたばさん (8augfkle)2024/7/4 18:30削除
第652回選句

○紫陽花の路地を浚ってゆく驟雨
 瞬間を捉えていて臨場感があります。

○青時雨土器の破片の息遣い
 「息遣い」に先人の生活に思いを馳せているのが伝わってきました。

○ずぶ濡れの新聞配達沖縄忌
 上五中七に沖縄の現状までもが象徴されていると感じました。

◎向日葵や挽歌越えゆく地平線
 不来方さんが言い得ています。半世紀前に旅をした地です。地平線まで広がるひまわり畑。明るく平和な
 光景でしたが…。
まりさん (8md9x4e2)2024/7/3 16:05削除
652回選句

〇空蝉や時には捨てる母の貌
「捨てる」と言いながら「捨てられぬ」と強く思ってもいる。改めて思うのですが、私にとっても「母の貌」は一番厄介なもの。死ぬまで捨てられないでしょう。このインパクトのある季語で訴えたい心の闇は…。

◎ずぶ濡れの新聞配達沖縄忌
何の関係もない二物なのですが、とても心に沁みました。俳句としては危うさもあるのかもしれませんが、こういう句には素直に惹かれます。

〇滴りや窟に小さき石仏
新聞記事ですら、途中から「ごめんもう読めない」と思ってしまう私ですが、祈りの気持ちは常にあります。

〇無人駅重きリズムの梅雨の貨車
「梅雨の貨車」がいい。安易に無人駅に逃げないで対象をしっかり見る…と、他人には言えます。
不来方さん (8b8tdv36)2024/6/30 22:27削除
第652回選句

◯ 濃紫陽花自作自演の幕を引く
 「濃紫陽花」にはドラマ仕立てがよく似合う。且つ自作自演ドラマには哀しみやペーソスを感じる。取合せの妙。

◯ 青時雨土器の破片の息遣い
 素焼きの土器だろうか。見えない土の匂いがぷんぷん伝わって来る。「息遣い」がとてもいい。

◯ 空蝉や時には捨てる母の貌
 空蝉と亡き母の面影が重なってこの世の無常観が十七音全体に漂っている。母恋は「時には捨て」ないと生きずらい。

◯ 完熟のトマト大地に胡坐組む
 写実の模範のような句。「胡座組む」の擬人化で真っ赤なトマトの形や大きさまでよく伝わってくる。

◯ 滴りや窟に小さき石仏
 この句も写実の妙。洞窟に彫られた小さな石仏に、湧水の雫がぽつりぽつりと落ちている景。骨格のしっかりした句で、聴覚と視覚のバランスがいい。

◎ 向日葵の挽歌越えゆく地平線
 ウクライナ戦争で亡くなった戦死者への鎮魂歌と読んだ。広大な向日葵畑の先に広がる戦場としての地平線。その地平線を越えてゆく挽歌には世界中の人の平和を願う気持ちがこもっている。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/6/30 21:38削除
雑詠にミスがあったので、差し替えお願いします。

向日葵の挽歌越えゆく地平線
返信5
のんさん (8b8xe2bx)2024/6/30 09:06 (No.108576)削除
第653回 お題
 
 季語     短夜
 文字     活
 テーマ    雨にまつわる様々

よろしくお願いいたします。
返信
ふたばさん (8augfkle)2024/7/4 17:08削除
第653回投句

細切れの睡眠時間明易し
紫陽花を活けて新居のダイニング
雨あがり合歓の雫に日の光
まりさん (8md9x4e2)2024/7/3 16:04削除
653回投句

震源は又しても能登明易し
反芻の豊後黒牛独活の花 
梅雨深し鎮守の鈴の緒の湿り
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/7/1 10:27削除
653回投句
 短夜のジャズセッションと潮の香と
 梅雨に入る列島死火山活火山
 無患子を打つ五月雨や深大寺
返信3
まりさん (8md9x4e2)2024/6/23 21:06 (No.108079)削除
651回投句一覧&選句


鉱物の眠る大海遠く雷
特急の窓を打つ雨日雷
遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
はたた神下校の子らへ追いかけて(訂正)
遠雷や長き話を切り上げる
遠雷や途中で止まるオルゴール
雷鳴や居眠り覚める下戸の夫
人気無き安房一宮日雷
太平の夜を居座るはたた神 
遠雷や猫は瞼を閉じしまま
遠雷や米不足との報せあり
老僧の長き説法遠き雷


青芝や列の尻尾で笛を吹く
ボンネットバス上りゆく青岬
青田道子供は急に駆けだして
明朗の郷の畦道風青し
夏座敷青磁の壺が客を待つ
代搔きのあと天空の真青なる
冨獄三十六景北斎の青涼し
青春を切り取るナイフ南風
青梅雨の青にとけこむ農学部
青梅の届く裏木戸小雨来る
ストロベリームーン樹海の青き闇
青葉風交代で抱く新生児

雑詠
水音の誘うベンチひつじ草
立葵予定調和に花を付け
スポ少のくりくり坊主青蜜柑
風薫る耳をおもちゃに赤ん坊
梅雨深しゴーギャンの絵の女かな
日雷CT検査報告書
心太独りごちたる五七五
泥沼を棒立ちの蒲守ってる
雨上がる水面近くを夏燕
口琴の流るるコタン麦嵐
ビニールの傘から愛でる濃紫陽花
五百ミリリットルの水夏燕
返信
天馬さん (96mpjcd2)2024/7/2 13:50削除
遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
651選句

○遠雷や猫は瞼を閉じしまま
犬ではなく猫であることに納得しています。
○夏座敷青磁の壺が客を待つ
涼しげな風も浮かんできます。
○青梅雨の青にとけこむ農学部
岩手大学のキャンパスは樹木がいっぱい。吟行に最適です。
青と青の重なりがよいとおもいました。
◎風薫る耳をおもちゃに赤ん坊
久しく近くで赤ちゃんをみていませんが、孫1号から3号まで、この景だったと懐かしくいただきました。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/6/30 17:59削除
651回選句
◎遠雷や猫は瞼を閉じしまま
 猫は雷鳴をどのように聞いているのか?恐怖をじっと押さえているのか、それとも泰然と構えているのか。
〇青梅雨の青にとけこむ農学部
 農学部に意外性があり、効いている。
〇遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
〇口琴の流るるコタン麦嵐
 小学生の頃だったか、「コタンの口笛」という映画を見たことが懐かしく思い出されました。
太郎さん (8aq3zcoi)2024/6/30 16:08削除
麦っこ651選句
・はたた神下校の子らへ追いかけて
 「へ」?
○遠雷や途中で止まるオルゴール
○遠雷や猫は瞼を閉じしまま
◎代掻きのあと天空の真青なる
○口琴の流るるコタン青嵐
ちこりんさん (8mmormpc)2024/6/30 14:32削除
651回 選句
○太平の夜を居座るはたた神
取り合わせに惹かれた一句。夜は世の中と捉えた。
はたた神が警告を発しているかのよう。

○青春を切り取るナイフ南風
具体がないので、中七がイメージし難いが、苦き青春の複雑な心情が想像できる。

◎青梅雨の青にとけこむ農学部
農学部の学生達の姿や学舎を含めた広がりのある景が浮かぶ。中七との相乗効果。季語が効いている。

○日雷CT検査報告書
助詞を省いた表現だが、心情を含め、季語を生かして全てを言い尽くしている一句。
ふたばさん (8augfkle)2024/6/29 21:15削除
第651回選句

○遠雷や猫は瞼を閉じしまま
 「閉じしまま」がいいですね。観察が効いていて猫の姿が目に見えるようです。

◎代搔きのあと天空の真青なる
 大仕事した後の気持ちよさと開放感が「天空の真青」に十分に表現されていると思いました。

〇日雷CT検査報告書
 日雷が検査結果の不安な気持ちを暗示しているように感じました。

○口琴の流るるコタン麦嵐
 独得な口琴の音。麦嵐がよく活かされていると思いました。昔みた「コタンの口笛」という映画の、姉弟の姿
 が記憶にあります。少年を久保 賢が演じていました。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/6/29 19:35削除
651回選句

〇遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
剣の舞剣がピカッと光ったような遠雷の季語が良いですね
〇遠雷や途中で止まるオルゴール
〇遠雷や猫は瞼を閉じしまま
どちらも句の形が良いですね、静けさを感じます
◎青梅雨の青にとけこむ農学部
青梅雨と青にとけこむの使い方勉強になります、農学部の景が伺えます
〇日雷CT検査報告書
検査の後は結果気になりますね
まきえっとさん (8rypn25h)2024/6/29 11:42削除
第651回選句

〇遠雷や猫は瞼を閉じしまま
静けさを感じます。
◎代搔きのあと天空の真青なる
代掻きの句の場合、水面の様子を詠む人が多いですが天空に展開させたのがいいですね。
〇青梅雨の青にとけこむ農学部
青にとけこむが清々しい。
〇日雷CT検査報告書
結果が気になりますね。
メイさん (96l8qavd)2024/6/29 09:57削除
651回選句

〇鉱物の眠る大海遠く雷
ニュースで聞く題材ですが、季語と調和して新鮮です。

〇遠雷や猫は瞼を閉じしまま
絵になる景色、瞑想でもしているかのように動かずに。

◎代搔きのあと天空の真青なる
田植の準備を終り天空の真青を眺めている。「天空」と高さが表現されることで、爽快さと緊張感が生まれています。

〇青梅雨の青にとけこむ農学部
青を二回使うことで、農学部の印象がより効果的になりました。

〇風薫る耳をおもちゃに赤ん坊
生きていることの有難さを思う、好きな句です。
まりさん (8md9x4e2)2024/6/28 14:32削除
651回選句

○遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
わが故郷には「鬼剣舞」があります。あの剣舞と鉦笛太鼓は体に染みついていて、心の芯が疼きます。アイヌの剣舞もそうなのでしょう。遠雷がいい。

〇夏座敷青磁の壺が客を待つ
床の間の青磁の壺。準備万端整ってあとは客を待つばかり。
青磁の壺はありませんが、掃除をしっかりやって料理もたくさん作って、たくさんの客を招いていた時代もありました。エネルギーがあったころのコト。

◎代搔きのあと天空の真青なる
私の原風景でもあります。大きな仕事が終わった時の晴れ晴れとした気持ちも映しています。

〇青梅雨の青にとけこむ農学部
農学部が効いています。緑深く広々としたキャンパス。中七がいいですね。法学部をつかった佳句はありますが、農学部もいい働きをしています。

◯ 日雷CT検査報告書
季語の働きが試されます。検査報告書を受け取った時のざわざわ感がしっかりとあるからこそ成立した句。何気なく拾った言葉を並べただではなかなかできません。
こがめさん (8atk17xs)2024/6/26 16:51削除
第651回麦っこ選句
○遠雷や猫は瞼を閉じしまま
猫の様子をじっくりみていますね。瞼を閉じているのか。家の中は安心だと体感しているのだろう。

○代?きのあと天空の真青なる
代掻きが終えたあとの田んぼの風景が浮かんできます。
水が張られ、そして水が透き通って田植えをまっているのだ。田植えが懐かしいです。

○青葉風交代で抱く新生児
○風薫る耳をおもちゃに赤ん坊
赤ちゃんはかわいいですね。きっとお孫さんをじっと見つめているのだろう。「青葉風」「風薫る」の季語あっています。

◎日雷CT検査報告書
漢字だけの句、すっきりしています。でも「日雷」の季語からドキドキ感が伝わってきます。
不来方さん (8b8tdv36)2024/6/24 08:29削除
第651回選句

◯ 遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
アイヌ民族の壮大な叙事詩を十七音で味わっているような気分。

◯ 遠雷や途中で止まるオルゴール
螺子式オルゴールが途中で止まるのは当たり前だが、遠雷との取合せで、恰も一曲の演奏を中断したかのような不思議感がこの句の眼目かと。

◯ 雷鳴や居眠り覚める下戸の夫
非日常ではなく日常を切り取る俳句を書くのは苦手だ。掲句はその日常の一齣を切り取って夫への優しさ
を淡々と詠っている。余分なことが書かれていないが故に共感の一句。

◯ボンネットバス上りゆく青岬
ボンネットバスとは懐かしい。今でもあるのだろうか。「青岬」との対比がとても良い。

◎代搔きのあと天空の真青なる
代掻きの前後では同じ青空なのに、「あと」の方が「真青」とは言い得て妙。しかも普通の空が「天空」。直接書かれていない水田に映るまっ青な大空がありありと読み手にも見えて来る。

◯ 日雷CT検査報告書
名詞だけの構成がCT検査の緊張感を増幅している。
返信11
まりさん (8md9x4e2)2024/6/17 19:50 (No.107695)削除
出題 お願いいたします。

6月23日  ふたば
6月30日  のん
7月 7日  ジュピター
7月14日  こがめ
7月21日  不来方
7月28日  ちこりん
8月 4日  ハナハナ
8月11日  太郎
8月18日  まきえっと
8月25日  メイ
9月 1日  天馬
返信
返信0
M
まりさん (8md9x4e2)2023/10/31 10:00 (No.77210)削除
mgPOST Part Ⅵ 

カレンダーもいよいよ残り二枚となりました。
月日の流れの速さにはノックアウトされます。
私の、いまだ叶ったことのない11月の目標は「11月中に大掃除をする」というもの。
今年もだめでしょう。
秋の上天気には掃除ではなく、ゆったりとした気持ちで外気を吸うことのほうが大事というのもアリ。
返信
不来方さん (8b8tdv36)2024/4/5 08:46削除
柿本多映さんの三井寺と紫式部の石山寺の春です。
不来方さん (8jrlsjab)2024/2/4 20:06削除
天馬さん 氷の「教会」が良いですね。手作り山荘の近くですか?こんな世界があるとは、日本はとにかく広い。
天馬さん (8wo186pe)2024/2/3 15:00削除
薮川の「まほら岩手」に行って来ました。氷の教会♪
夜は幻想的だと思います。
まりさん (8md9x4e2)2024/1/31 09:59削除
氷の祭典

今日の夕方、テレビで、本州では一番寒い薮川の氷のイベントを放映しておりました。
ライトアップされた氷のオブジェ・氷の教会・氷の器で飲むドリンク・ワカサギ釣りなどなど。
お客さんがたくさん来てくれるといいのですが。。。
天馬さんちの山小屋には薪ストーブがかっかと燃え続けていることでしょう。

二・三週間ほど前だったでしょうか。実家でよく利用しているスーパーに熊が出たというニュースもありました。
あの町中に?奥羽山脈からはるばる?
不来方さん (8b8tdv36)2024/1/23 17:44削除
まりさん いつもお忙しい中面倒なお願いをしてすいません。秀句はパソコンに保存して偶に見直しています。ありがとうございます。

ふたばさん 写真は飛行機雲です。数えていませんが、その日は終日飛行機雲が何本も動いていました。年に一度あるかないか。
ふたばさん (8augfkle)2024/1/23 16:02削除
まりさん
お忙しいなか、秀句をまとめていただきまして有難うございます。
皆さまの拝読して、自分の欠点や練れていないことに気づかされます。新しい発想で作ることは本当に難しい。金曜日になると、ない頭をひねっています。(締め切りがないと作れません)

不来方さん
身が引き締まるような青空。木の芽に希望を感じます。飛行機雲でしょうか?素敵な写真に癒されました。
不来方さん (8b8tdv36)2024/1/19 15:36削除
まりさんにも自己模倣があると知って一安心です。麦っこで拝見する類似句は個性かと思っています。
このところ多作していますが類想と自己模倣ばかり。
今日は午後から良い天気なので気分転換にしっかり歩いて来ました。気に行った写真を二枚送ります。
まりさん (8md9x4e2)2024/1/16 16:38削除
寒中お見舞い申し上げます。

天馬さんには申し訳ないのですが、こちらも寒い寒い寒い。
強い北風が刺してきます。
家に籠って俳句を作っていましたが、おや・もしかしてと疑問。
とりあえず一年前あたりの句に戻ってみると、季語だけ違った同じ句がありました。
やっぱりなぁと更に探すと、他にもほぼそっくりの句が複数あり、すでに投句してしまった句も。
それがそろって「それがどうした」的な句でした。
二重?投句がすべて麦っこというのは、量が多いのと、何はともあれ~と気を抜いて作っているからなのでしょう。
反省いたしました。
天馬さん (8wo186pe)2024/1/15 09:28削除
深雪晴
まりさん (8md9x4e2)2023/12/23 10:13削除
私も
何でも書きこんでしまいます。勘違いも多いと思いますがお許しを。
今年もあと一週間に。
どのスーパーでも松が売られ始めました。
今のうちなら私の欲しい形の松が買えそうと手に取ってみるものの、
いやいや掃除には全く手をつけていないのにと諦めます。
松を買うのは、せめて水回りや窓の掃除が終わってから~ですかね。
不来方さん (8b8tdv36)2023/12/22 08:11削除
第623回選句
こがめさん
勝手なことばかり書いたかもしれませんがご容赦ください。指導なんておこがましいです。疑問に思ったり気付いたりしたことを、間違っていても書き込める麦っこは大切な句会です。よろしくお願いします。
まりさん (8md9x4e2)2023/11/30 09:39削除
ああ・・・とうとう・・・
長い長い冬も本格的に・・・
天馬さん (8wo186pe)2023/11/30 08:34削除
冬の紅葉
不来方さん (8b8tdv36)2023/11/22 20:23削除
不来方さん (8b8tdv36)2023/11/22 20:21削除
まりさんへ 残念ながら「竹楽」の前日に竹田に泊まりました。急な旅だったので前日ゆえ宿が空いていたようです。3万人の町が10万人に変身する「竹楽」三日間。準備中の竹が彼方此方に積まれ仄かな灯りに浮かぶ風情も中々でした。
まりさん (8md9x4e2)2023/11/20 09:59削除
不来方さん 写真をありがとうございます。
2018年、竹田の竹灯篭「竹楽」に合わせて行った「麦」の竹田全国大会を思い出しました。
滝を背負った竹田の駅・小雪と間違うほどの綿虫の群舞・竹楽・岡城址・原尻の滝にも行きました。
どこへ行っても豊かな水の国でした。
竹楽の帰り、旅館へ帰る道の真暗闇も忘れられません。
遠くの外灯を頼りに真っ暗な細い路を歩く体験は今はなかなかできません。
九州での全国大会は3度。他にプライベートでも。
もう一回ぐらいチャンスがあればいいのですが。
不来方さん (8b8tdv36)2023/11/20 08:16削除
九州の句友を訪ねて来ました。臼杵磨崖仏・原尻の滝・南阿蘇鉄道の駅
返信17
ふたばさん (8augfkle)2024/6/22 18:06 (No.107995)削除
第652回 お題

季語 : 紫陽花
文字 : 時
当季雑詠
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/6/30 19:53削除
麦っこ652投句
洋館の鋳物の門扉濃紫陽花
時の日の針の進まぬ花時計
おさげ髪仕立ておろしの藍浴衣
ちこりんさん (8mmormpc)2024/6/30 13:56削除
652回 投句
夜をひらく四葩の雨や北帰行

空蝉や時には捨てる母の貌

向日葵や挽歌越えゆく地平線
天馬さん (96mpjcd2)2024/6/30 10:35削除
652投句

霧雨に吐息をつきし濃紫陽花
林道のいよいよ細く青時雨
無人駅重きリズムの梅雨の貨車
のんさん (8b8xe2bx)2024/6/29 22:06削除
第652回 投句

濃紫陽花傘を忘れた甘味処
夏柳骨董市の鳩時計
昼寝覚め喉を潤す井戸の水
まきえっとさん (94xob9ip)2024/6/29 20:41削除
第652回投句

濃紫陽花書いた途端に褪せる色
青時雨土器の破片の息遣い
いつだって今が一番雲の峰
ふたばさん (8augfkle)2024/6/29 18:21削除
第652回麦っこ投句

笑顔なる選挙ポスター七変化
旧友とデッキのランチ時計草
滴りや窟に小さき石仏
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/6/29 14:32削除
第652回投句

百坪の産院跡地七変化
下校時のチャイムの音や梅雨の空
ボランティア梅雨の晴れ間の竹箒
メイさん (96l8qavd)2024/6/29 10:03削除
652回投句

濃紫陽花自作自演の幕を引く
万緑や体内時計微調整
暗きより出でて暗きへ草むしり
こがめさん (8atk17xs)2024/6/28 18:34削除
第652回麦っこ投句

紫陽花や白の溢れる寺の庭

臨時出費またもあれこれ半ズボン

ベレー帽とハンカチ揃う鼓笛隊
まりさん (8md9x4e2)2024/6/28 14:02削除
652回投句

紫陽花の路地を浚ってゆく驟雨
紫陽花の雨や俳句と居る時間
完熟のトマト大地に胡坐組む
不来方さん (8b8tdv36)2024/6/28 12:28削除
第652回投句

生涯を寺町暮し額の花

水出しのブルマン夏至の砂時計

ずぶ濡れの新聞配達沖縄忌
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/6/25 08:46削除
652回投句

紫陽花の陰にカタカタ核家族
大昭和時代の夢む蚊帳の中
己が地歩しかと固めて今年竹
返信12
まりさん (8md9x4e2)2024/6/16 17:46 (No.107624)削除
650回投句一覧&選句

緑陰
緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
緑陰や庭師の大き弁当箱
緑陰や藷山と積み猫車
歩みにも遅速合流の緑陰
緑陰やスマホのライン操作中
緑蔭の風や教誨堂寂と
単行本広げ緑陰風通ふ
緑陰や太極拳をしなやかに
緑陰や卒然として子規の句碑
緑陰に転た寝をして竜宮へ
パレットに溶く緑陰の風の色
緑蔭やキッチンカーのシシケバブ


牛乳のゼリーは遠き母の味
牛飼の歌人の墓夏椿
やませ吹く岩手短角牛の群
遠き日の牛乳風呂やほととぎす
雲の峰浅瀬を選び水牛車
分娩の牛舎煌々蚊遣香
男声合唱助っ人の牛蛙
薫風の都大路を行く牛車
牛飼いの詩心の火照り梅雨の星
放牧の牛点々と青葉風
朝霧や牛舎しずもる丘の上
月凉し水牛の背の鳥小鳥

雑詠
結界を越えて戻らず黒揚羽
夏草や石の下にはダンゴムシ
監獄の壁ひた叩く蝦夷の蝉
まくなぎや久闊の辞の上の空
翅割れる瞬間真っ赤てんと虫
岬へと光る単線夏の蝶
火蛾舞うや地蔵の多き廓跡
天牛を鳴かせて戻す少年期
一寸先は闇こそ良けれ道しるべ
門灯の火蛾騒がしき留守の家
掃出しにかなぶんぶんの死んだふり
号泣のあとの復活蝉の声
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/6/29 11:31削除
第650回選句
〇パレットに溶く緑陰の風の色
透明感を感じます。
◎分娩の牛舎煌々蚊遣香
「蚊遣香」がより分娩の大変さを伝えております。
〇放牧の牛点々と青葉風
景が大きいですね。思い切り深呼吸したくなります。
〇号泣のあとの復活蝉の声
蝉の声と号泣。暑さが伝わってきます。
天馬さん (96d9f6xy)2024/6/25 16:57削除
650選句

◎緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
○緑陰や卒然として子規の句碑
○パレットに溶く緑陰の風の色
○分娩の牛舎煌々蚊遣香
○結界を越えて戻らず黒揚羽

コメントなくてすみません!
のんさん (8b8xe2bx)2024/6/23 17:39削除
第650回 選句

◎緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
 「風のふくらみ」一息つき胸一杯に入れる爽やかな空気、素敵な表現です。
○パレットに溶く緑陰の風の色
 「風の色」という見えない物を、巧みに見せてくれました。
○分娩の牛舎煌々蚊遣香
 テレビなどでしか見た事が無いのですが、命を預かる大変さが伝わって来ます。
○牛飼いの詩心の火照り梅雨の星
 この牛飼いの詩を読んで見たくなります。「梅雨の星」というちょっと屈折した季語も良いなと思います。
○監獄の壁ひた叩く蝦夷の蝉
 「蝦夷の蝉」から半世紀以上前に訪れた網走を思い出しました。「ひた叩く」にドラマを感じます。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/6/23 10:04削除
650回選句

◎ 緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
  風のふくらみが良いですね、緑陰のなかで人深呼吸です
〇 パレットに溶く緑陰の風の色
〇 分娩の牛舎煌々蚊遣香
〇 天牛を鳴かせて戻す少年期
〇 一寸先は闇こそ良けれ道しるべ
ちこりんさん (8mmormpc)2024/6/23 07:07削除
650回 選句
○緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
ハイキングの途中を想像。中七は感覚的ですが、心の姿とも読めます。

◎分娩の牛舎煌々蚊遣香
リアルな場面は見たことはありませんが、映像が浮かびます。蚊遣香に独自性を感じます。

○火蛾舞うや地蔵の多き廓跡
取り合わせの良い句。景がリアルに浮かびます。

○天牛を鳴かせて戻す少年期
少年期の思い出は、自然との触れ合いの中に沢山ありますね。

○一寸先は闇こそ良けれ道しるべ
中七の屈折感に惹かれました。見えない世界は魅力的です。
ふたばさん (8augfkle)2024/6/22 23:54削除
第650回選句

〇緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
 中七に詩情を感じます。

○パレットに溶く緑陰の風の色
 「緑陰の風の色」にいろいろ想像力が刺激されました。

◎分娩の牛舎煌々蚊遣香
 夜の分娩の情景がリアル。映像が見えてきます。蚊遣香が効いている神経の行き届いた一句。

○火蛾舞うや地蔵の多き廓跡
 実景がよく表現されていると思いました。このような場所に行ったことがあるような
 既視感がありました。
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/6/22 11:30削除
650回選句
 ◎天牛を鳴かせて戻す少年期
  カミキリムシは掴むとギーギー音を立てるが、あれは鳴き声だったのか?捕まえてみたものの、すぐに木に戻したのは
  少年のやさしさだろう。
 〇緑蔭の風や教誨堂寂と
  網走の厳しい冬を凌いで芽吹いた樹々に吹く風は、殊の外爽やかだろう。風雪に耐えてきた教誨堂は美しくも切ない。
 〇結界を越えて戻らず黒揚羽
  黒揚羽には、俗悪に染まろうとせぬ凛とした力強さが感じられる。
メイさん (96b8n993)2024/6/22 09:57削除
650回選句

〇緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
一瞬の「風のふくらみ」と地図閉じるの僅かな時間差が面白い。

◎歩みにも遅速合流の緑陰
速い人は緑陰で待って合流。緑陰の配置の仕方が新鮮です。

〇緑陰に転た寝をして竜宮へ
竜宮が見えてくるような、気持ちのよいうたた寝を味わいました。

〇やませ吹く岩手短角牛の群
岩手のお国自慢短角牛が、軽快なリズムで表現されています。

〇分娩の牛舎煌々蚊遣香
明りが煌々と灯った中の蚊遣香に、分娩の臨場感が出ています。
こがめさん (8atk17xs)2024/6/21 19:02削除
第650回麦っこ選句
○パレットに溶く緑陰の風の色
写生をしている景が浮かんできます。絵の色を想像しています。

○分娩の牛舎煌々蚊遣香
牛舎の景が浮かんできます。元気な小牛が生まれますように。。。。

○男声合唱助っ人の牛蛙
男性合唱団の声の音色が聞こえてきそうです。とてものどかな場所で合唱をやっているのですね。

◎翅割れる瞬間真っ赤てんと虫
てんとう虫のちょっとした動きに焦点をあてているのがいいなと思います。

○天牛を鳴かせて戻す少年期
少年時代から虫がすきだったのだ。特に「天牛」がすきだったのですね。
太郎さん (8aq3zcoi)2024/6/20 16:57削除
麦っこ650選句
◎パレットに溶く緑陰の風の色
○緑陰や庭師の大き弁当箱
○分娩の牛舎煌煌蚊遣香
まりさん (8md9x4e2)2024/6/17 20:05削除
650回選句

○緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
中七がいいなあと思いました。下五は悩んだかもしれませんがいい塩梅だと思います。私ならこういうときは悩みに悩んで悩み殺してしまいます。

〇緑蔭の風や教誨堂寂と
ちこりんさんは全国を旅する人ですから、これは実景実感でしょう。今年の旅での出会いかもしれません。

◎分娩の牛舎煌々蚊遣香
牛の分娩は知りませんが、実家で豚の繁殖をやっていた時期があり、出産時、大人たちが忙しく動き回っているのを覚えています。蚊遣香がとてもよい働きをしていると思います。これは分娩の世話をするニンゲンのための蚊遣香だと思いましたので。

〇結界を越えて戻らず黒揚羽
結界と黒揚羽はよく似合うのでかえって使いにくい組み合わせですが、「戻らず」がいいのかもしれません。

〇火蛾舞うや地蔵の多き廓跡
〇門灯の火蛾騒がしき留守の家
私も火蛾の句を詠みたかったのですが挫折。場所をうまく使うのは難しいですが、廓跡・留守の家という場所設定がいいと思いました。
不来方さん (8jrlsjab)2024/6/16 22:03削除
第650回選句

◯緑蔭の風や教誨堂寂と
 網走監獄博物館にある教誨堂。行ったことはないが、最果ての刑務所の囚人と更生に導こうとする牧師との心の交流の歴史が「寂と」の表現で言い尽くされている。短い緑の季節の「風」が重いテーマをほぐして心地よい。

◎分娩の牛舎煌々蚊遣香
 リアルな句。牛を飼ったことも分娩の様子を見たこともないが、牛舎の記憶はかすかに残っている。何故か蚊取り線香の匂いとセット。この句を読んで半世紀以上前の牛舎の記憶が蘇って来た。これも俳句の大きな魅力。

◯結界を越えて戻らず黒揚羽
 実景であろうが、象徴句として読みたい。黒揚羽は誰の分身であろうか。作者自身であり、読み手の一人一人かもしれない。あるいは・・・

◯岬へと光る単線夏の蝶
 句の醸し出す明るさがいい。岬に行く電車は物理的には難しいが、「岬へと」の「へと」が巧い。眼前の夏の蝶と遠景の線路が一枚の印象派の絵のようだ。

◯天牛を鳴かせて戻す少年期
 カミキリムシは鳴かせてみたい昆虫。樹の洞などで捕まえて「キイキイ」と鳴かせてみた経験は昭和の男の子なら誰でもありそう。「少年期」に余韻あり。
返信12
まりさん (8md9x4e2)2024/6/9 19:17 (No.107169)削除
649回投句一覧&選句


ゆらりゆら婚姻色の生簀鮎
父と鮎育てて紀州山深し
川守る里人の声鮎太る
しなやかに水潜る鮎串に刺す
到来の鮎を一尾と酒一合
簗場にて上がる鮎見て河原焼
遠き日の仕草口ぐせ鮎の宿
山の町湯の町の郷囮鮎
瀬の音や鮎に汚してゆく十指
ぴちぴちの娘の口や鮎扱く
鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
ながながと鮎釣り自慢宿の主


五月雨や資料館は閑散と
本日はこれにて解散夕薄暑
喧騒を歩行速度の散水車
眠草ねむらせて入る散髪屋
夏椿散るや尼寺小さき庭
二階まで至らんとして散る鉄線花
夕闇のほてり卯の花散るばかり
散らばった言葉を集め梅雨に入る
散りしくはかの菩提樹の花浄土
散り積もる赤絨毯となる薔薇
家族散り散り夕焼が粘っこい
散り散りの同期のうわさ緑の夜


鐘涼し参道に買う胡麻豆腐
父植えし祠の裏の桐の花
会えばすぐ屋号に渾名麦の秋
泰山木の白をきはめて散りにけり
森深き一筋の滝落ちる音
時の日の槌音響け半島に
車輪つけボートを運ぶ太き腕
田水張る長男というそれだけで
円高の国より皿のさくらんぼ
母の忌や若葉青葉に烟る郷
梅は実に手によく馴染む文庫本
夏野ゆくマーチピッコロのモノローグ
返信
まきえっとさん (8rypn25h)2024/6/29 11:23削除
第649回選句
〇鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
かっと開きしままが臨場感があります。
〇眠草ねむらせて入る散髪屋
あ~、この間、すごく久しぶりに眠らせました。
〇夏椿散るや尼寺小さき庭
付きすぎではありますが、夏椿が景をはっきりとさせています。
〇家族散り散り夕焼が粘っこい
「粘っこい」への展開がいいですね。
◎田水張る長男というそれだけで
長男に生まれた重圧が感じられます。
ちこりんさん (8mmormpc)2024/6/23 07:22削除
649回 選句
◎瀬の音や鮎に汚してゆく十指
簗で瀬の音を聞きながら鮎を頬張る姿。自分自身に引き寄せて詠まれていてリアル。

○眠草ねむらせて入る散髪屋
床屋の前に置かれた鉢植えの眠草。さりげなさがいいですね。

○時の日の槌音響け半島に
復興への願いが伝わってきます。半年はや。未だ余震が続いていますね。
太郎さん (8aq3zcoi)2024/6/20 16:14削除
麦っこ649選句
◎鮎の眼のかっと開きしまま烟る
○喧騒を歩行速度の撒水車
○家族散り散り夕焼が粘っこい
○田水張る長男というそれだけで
天馬さん (967aufyc)2024/6/19 15:47削除
649選句

○瀬の音や鮎に汚してゆく十指
○鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
共に生き物の様が伝わってきます。
◎眠草ねむらせて入る散髪屋
忙しいなか時間を作っていく床屋さんではなく、さて床屋にでも行くかといった感じが良く出ていると思いました。

○家族散り散り夕焼が粘っこい
掲句、短編小説が書けそうな世界と思いました。
のんさん (8b8xe2bx)2024/6/17 22:48削除
第649回 選句

〇瀬の音や鮎に汚してゆく十指
 獲れたての鮎を炙り食べさせてくれる所でしょう。「汚してゆく十指」に命を頂く事への敬虔な心持ちが感じられます。

〇夕闇のほてり卯の花散るばかり
 梅雨前の暑苦しい空気感と、散った花という視覚の取り合わせが良いです。

〇散らばった言葉を集め梅雨に入る
 句評を書きにくい句ですが、魅かれました。
 
◎家族散り散り夕焼が粘っこい
 「夕焼が粘っこい」初めて触れる表現です。前の七文字との取合せに斬新だな句と感じます。

〇会えばすぐ屋号に渾名麦の秋
 屋号に渾名と畳み込んだので、仲間の親密度合いが増しています。
ふたばさん (8augfkle)2024/6/17 19:35削除
649回選句

○到来の鮎を一尾と酒一合
 新鮮な鮎と日本酒一合。体に合った摂取量で十分満足なひととき。

◎瀬の音や鮎に汚してゆく十指
 「汚してゆく」がいいですね。豪快に食べてこその旨さもあります。

○家族散り散り夕焼が粘っこい
 「粘っこい」という独特な表現に、作者の複雑な心情が伺われます。

○田水張る長男というそれだけで
 共感の一句です。わが家の長男も進学をあきらめ農業ひと筋でした。趣味がいくつか
 あったことが、救いだったのかもしれません。
ハナハナさん (8ws7lb4p)2024/6/16 23:29削除
649回 選句

649回選句

〇川守る里人の声鮎太る
川を守る里人、ゆうゆうと鮎は育ち里に帰れば鮎を焼いて待っている母が居た
〇鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
吊り上げられた鮎も串焼きにされた鮎も目はかっと開いている鮎を良く
見ています
〇本日はこれにて解散夕薄暑
忙しい一日、「これにて解散」で無事に行事の終わった様子がうかがえます
◎田水張る長男というそれだけで
郷はだいたい長男というだけで農家を継ぎ、あたり前のように次男三男は家を出る
田水を張り田植えの準備をしていた兄を思いました
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/6/16 15:16削除
649回選句
 ◎鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
  釣り上げたばかりで活きのいい鮎は、塩焼きにされてもカッと眼を見開き、姿形を崩していない。捉え方が巧い。
 〇父と鮎育てて紀州山深し
  父も鮎も山深い紀州で育てられた。故郷に対する畏敬の思いが感じられる。
 〇散り散りの同期のうわさ緑の夜
  下五緑の夜で詩情が深まった一句。
 〇梅は実に手によく馴染む文庫本
  身近な句材でよくまとまった一句。
メイさん (96188wb5)2024/6/15 09:48削除
649回選句

〇瀬の音や鮎に汚してゆく十指
河原で鮎を焼いている景の指が汚れてではなく、「汚してゆく」とした視点に惹かれました。

〇鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
眼光鋭い鮎に向き合って烟る、鮎と人間の関係性まで感じられます。

◎家族散り散り夕焼が粘っこい
夕焼けを表現する「粘っこい」に込められた万感の思いを、あれこれ想像しました。

〇鐘涼し参道に買う胡麻豆腐
鐘凉しが気持ち良く、あたかも参道に佇んでいるかのように思いました。

〇梅は実に手によく馴染む文庫本
さりげない時間経過に伴う、暮らしの中に埋め込まれた悟りのようなものを感じました。
まりさん (8md9x4e2)2024/6/14 10:54削除
649回選句

〇父と鮎育てて紀州山深し
紀州(と括るほど経験はありませんが)緑の濃さというかむっとするような熱量というか、東北とは違う気がします。そういう地方の山奥に鮎で生計を立てる父子。地に足をつけて生きるひとびとの強さが伝わってきます。

〇散り散りの同期のうわさ緑の夜
季語からすると、季節はちょっと遡るでしょう。5月の連休あたりかあけたころでしょうか。「緑の夜」が効いています。

〇鮎の眼のかっと開きしまゝ烟る
記憶には無いのですが、多分こうだろうなと。

〇眠草ねむらせて入る散髪屋
オジギソウ。触れればあっという間に葉が閉じるのが面白くて。さっぱりして店を出るころには元通りにピンとしていると思うので、また触れて出るのでしょうね。五文字から来たかもしれない散髪屋が面白さを出していると思います。
ピンクのまん丸い花をたくさんつけますが、枝にはトゲがあり、花が咲くころには結構痛いですよ。

◎散らばった言葉を集め梅雨に入る
散らばってようが、隠れていようが、ちぎれていようが・・・集めて集めて並べて並べ替えて17文字に。お互いにガンバルしかありません。開き直って楽しく言葉で遊びましょう~

〇会えばすぐ屋号に渾名麦の秋
それぞれがそれなりに老いて。会ったとたんに距離が近くなる仲間というものはあります。これは、小中学生時代の仲間でしょうか。
こがめさん (8atk17xs)2024/6/13 09:04削除
第649回麦っこ選句
◎川守る里人の声鮎太る
鮎を育てる地域の方の愛情が伝わってきます。「鮎太る」の季語がきいています。
私の故郷の町は鮎の釣堀で町おこしをやっているようです。

○本日はこれにて解散夕薄暑
もしかしたら飲み会の席かな。違っていても責任者の声が響いてくるように感じます。

○鐘涼し参道に買う胡麻豆腐
胡麻豆腐を買ったときの景が浮かんできます。「鐘涼し」から気持ちがよかったことが伝わってきます。

○会えばすぐ屋号に渾名麦の秋
季語「麦の秋」から住んでいる方の場所が浮かんできます。屋号でどこの何処の地域かか、何処の家か推測していました。
不来方さん (8jrlsjab)2024/6/10 12:07削除
第649回選句

◯父と鮎育てて紀州山深し
 紀伊は山国。谷も深い。そういう紀州で生まれ育つと鮎も一緒に育った肉親のようなものかも知れない。山国には「父」がよく似合う。

◎眠草ねむらせて入る散髪屋
 前半は例句でもよく見かけるが、後半の展開に意外性があって新しい。含羞草が入口に置かれているなんて、何とウィットに富んだ散髪屋さんであろうか。ちょこんと触ると含羞草はすぐに眠る。作者も散髪が始まると店主との会話の心地よさについウトウト。今度散髪屋に行くときは含羞草を置いてもらおうかな。

◯家族散り散り夕焼が粘っこい
◯散り散りの同期のうわさ緑の夜
 「散り散り」二句。趣は随分違う。前句は昭和の高度成長期が生んだ東京一極集中による地方崩壊の象徴のような句。沈みそうで中々消えない夕日が家族の夕餉の思い出と重なるようだ。切ない郷愁の句。後句は4月に入社して研修を終えたばかりの同期の呑み会がすぐに思い浮かぶ。「アイツは北海道、カレはホンシャ配属」等々。「緑の夜」が明るい未来と一寸した寂しさを髣髴させてくれる。

◯梅は実に手によく馴染む文庫本
 何の脈絡もない取り合せなのに不思議とよく合っている「実梅」と「文庫本」。上五で切れているようでありながら、中七の「手によく馴染む」の措辞が梅にも文庫本にも近しい所為であろうか。

◯(番外)鐘涼し参道に買う胡麻豆腐
 「鐘」「参道」「胡麻豆腐」とはあまりにも付き過ぎかもしれないが、とても気持ちがお落ち着くのはなぜだろうか?
返信12
天馬さん (95t42gdj)2024/6/16 11:46 (No.107596)削除
651お題

季語 雷

文字 青

自由

よろしくお願いします。
返信
まきえっとさん (94xob9ip)2024/6/23 20:21削除
第651回投句

鉱物の眠る大海遠く雷
青春を切り取るナイフ南風
五百ミリリットルの水夏燕
天馬さん (96d9f6xy)2024/6/23 19:54削除
651投句

老僧の長き説法遠き雷
青田道子供は急に駆けだして
スポ少のくりくり坊主青蜜柑
のんさん (8b8xe2bx)2024/6/22 21:25削除
第651回 投句

特急の窓を打つ雨日雷
夏座敷青磁の壺が客を待つ
雨上がる水面近くを夏燕
ちこりんさん (8mmormpc)2024/6/22 21:17削除
651回 投句
遠雷やカムイに捧ぐ剣の舞
ストロベリームーン樹海の青き闇
口琴の流るるコタン麦嵐
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/6/22 19:05削除
第651回投句
はたた神追いかけて来る下校の子
青梅の届く裏木戸小雨来る
ビニールの傘から愛でる濃紫陽花
ふたばさん (8augfkle)2024/6/22 18:01削除
第651回投句

遠雷や長き話を切り上げる
明朗の郷の畦道風青し
風薫る耳をおもちゃに赤ん坊
メイさん (96b8n993)2024/6/22 09:58削除
651回投句
遠雷や途中で止まるオルゴール
青葉風交代で抱く新生児
梅雨深しゴーギャンの絵の女かな
こがめさん (8atk17xs)2024/6/21 20:30削除
第651回麦っこ投句
雷鳴や居眠り覚める下戸の夫

青芝や列の尻尾で笛を吹く

泥沼を棒立ちの蒲守ってる
 
太郎さん (8aq3zcoi)2024/6/20 16:50削除
麦っこ651投句
人気無き安房一宮日雷
ボンネットバス上りゆく青岬
日雷CT検査報告書
不来方さん (8b8tdv36)2024/6/20 13:55削除
第651回投句

太平の夜を居座るはたた神 
青梅雨の青にとけこむ農学部
心太独りごちたる五七五
まりさん (8md9x4e2)2024/6/17 20:06削除
651回投句

遠雷や猫は瞼を閉じしまま
冨獄三十六景北斎の青涼し
水音の誘うベンチひつじ草
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/6/17 16:52削除
651回投句
 遠雷や米不足との報せあり
 代搔きのあと天空の真青なる
 立葵予定調和に花を付け
返信12
こがめさん (8atk17xs)2024/6/9 10:14 (No.107136)削除
第650回 麦っこ 題
◇季 語    緑蔭 

◇文 字   牛

◇テーマ   虫
返信
太郎さん (8aq3zcoi)2024/6/16 17:04削除
麦っこ650投句
緑陰や藷山と積み猫車
牛飼の歌人の墓夏椿
まくなぎや久闊の辞の上の空
まきえっとさん (8rypn25h)2024/6/16 14:09削除
第650回麦っこ

緑蔭の風のふくらみ地図閉じる
薫風の都大路を行く牛車
岬へと光る単線夏の蝶
天馬さん (95t42gdj)2024/6/16 12:07削除
650投句

緑陰や庭師の大き弁当箱
やませ吹く岩手短角牛の群
翅割れる瞬間真っ赤てんと虫
のんさん (8b8xe2bx)2024/6/16 11:07削除
第650回 投句

歩みにも遅速合流の緑陰
雲の峰浅瀬を選び水牛車
結界を越えて戻らず黒揚羽
こがめさん (8atk17xs)2024/6/16 09:04削除
第650回麦っこ投句
緑陰やスマホのライン操作中
牛乳のゼリーは遠き母の味
夏草や石の下にはダンゴムシ
ちこりんさん (92qvc6dm)2024/6/16 06:38削除
650回 投句
緑蔭の風や教誨堂寂と
朝霧や牛舎しずもる丘の上
監獄の壁ひた叩く蝦夷の蝉
ハナハナさん (8wiupmvi)2024/6/15 19:53削除
第650回投句

単行本広げ緑陰風通ふ
放牧の牛点々と青葉風
門灯の火蛾騒がしき留守の家
ふたばさん (8augfkle)2024/6/15 17:42削除
第650回投句

緑陰や太極拳をしなやかに
遠き日の牛乳風呂やほととぎす
掃出しにかなぶんぶんの死んだふり
メイさん (96188wb5)2024/6/15 09:50削除
650回投句
緑陰や卒然として子規の句碑
月凉し水牛の背の鳥小鳥
号泣のあとの復活蝉の声
不来方さん (8b8tdv36)2024/6/15 05:58削除
第650回投句

緑陰に転た寝をして竜宮へ

牛飼いの詩心の火照り梅雨の星

火蛾舞うや地蔵の多き廓跡
まりさん (8md9x4e2)2024/6/14 10:56削除
650回投句

パレットに溶く緑陰の風の色
男声合唱助っ人の牛蛙
天牛を鳴かせて戻す少年期
ジュピターさん (8pymq0ud)2024/6/10 10:23削除
650回投句
 緑蔭やキッチンカーのシシケバブ
 分娩の牛舎煌々蚊遣香
 一寸先は闇こそ良けれ道しるべ
返信12